関ジャニ∞、デビュー10年で培った魅力 ジャニーズの異端児はいかにして人気を拡大したか

 その厳しい道程の中で、メンバーの魅力が磨かれていった。歌や音楽を心から楽しむ姿勢は、ほかのジャニーズにとっても刺激となっているに違いない。10周年の今年は、自らの言葉で関ジャニ∞を語る姿を多く見かける。

 Jr.時代には『東の滝沢(秀明)、西のすばる」と言われたほどの人気を誇り、抜群の歌唱力を持つ渋谷すばるは、いつも「ファンと近い距離でいたい」と話す。なんでも器用にこなすが、「器用貧乏と言われることがイヤで、全てのクオリティをのレベルを上げたらどんなにステキやろう」といつも意識の高い安田章大。そして、数々にドラマに出演し、演技力に定評のある錦戸亮も「バンドをしてる時が一番カッコいいと思うし、純粋に好き」と話す。そんなメンバーが「楽しくしていることが一番大事だ」と話す村上信五に、「グループ至上主義」という強い想いを掲げる大倉忠義。

 苦い思いをした時期を乗り越え、ようやく辿り着いた今を、横山裕は「お互いがうまくバランスを取りつつ、がっちり歯車みたいにかみ合った」と手応えを感じている。「軽々しく“一生”なんて言えへん。それより明日1日忘れられない男になりたい」と丸山隆平が言葉を選ぶように、地に足のついた進化を遂げていく関ジャニ∞のこれからが楽しみだ。

(文=佐藤結衣)

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