コンセプトは「アキバの先っちょ」 歌い手×声優=末広アンテナは何を目指す?

20140509-suehiro-05-thumb.jpg
出会った当初は人見知りしていたというななひらだが……。

有野:ななひーに一番最初に会ったときも刺激的でした。駅で待ち合わせしたんですけど、私が「はじめまして」って目を見て言ったのに、いきなりシカトして、どこか行っちゃったんですよ。駅にある旅行のパンフレットとかのラックの後ろに隠れてしまって。

ななひら:人見知りなんです。えっ、でも逃げてはないよー!

有野:逃げてた逃げてた(笑)。立ち去ろうとして。そういうところは、ちょっと不安がありましたけど、でもレコーディングの時は全く逆で、とにかく心強かったです。二人でブースに入ってて、ななひーが「こういうふうに歌ったら」とか、歌のニュアンスとかをどんどん提案してくれて。

ななひら:私としてはレコーディングは和気あいあいとして、楽しかったなとしか覚えてないですけど。私の家で録音したんですよね。

有野:まず、家に置いてある機材にびっくりした。ガチなやつがばーっと置いてあって、「え、ななひーのうち、こんなんだったんだ」ってすごい衝撃受けた。

さつき:まあでも、もともと僕はななひーと一緒に音源を制作したこともあったし、レコーディング自体はいつもどおりだったよね。スタッフみんなで彼女の家に押しかけて。焼きうどんとか作りながら。

ななひら:私たちも電波ソング、もう大好きなんです。いつもそんなのばっかり歌ってるよね。前にさつきさんとやらせていただいたのでは、アニメ「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」のエンディング曲コンペに出したのとか。今回レコーディングした末広アンテナの「ラブギガヘルツ」も、歌詞にいろんな意味が込められていて、面白い。

さつき:最近はニコニコ動画とかで若い子たちがネットに増えているからといって、オタク層とか電波ソング愛好家みたいな人たちが減ってるわけないと思うんですよ。だから末広アンテナとしてはゆるーいやり方をしながらも、そういう電波ソングとか、アキバ的な曲を出していきたいなと思うんです。まあだから今どきのライブベースのアイドルっていうよりは、アイドルのテイストも入れながらアキバ系の、例えば声優さんのユニットみたいなポジションを狙っていきたいなと思ってます。二人ともオタクだし、僕もどっぷりオタクなので、そういう方向性のほうがいいだろうなと。

20140509-suehiro-07-thumb.jpg
いくちょんの唐揚げ協会の名刺。

――お二人ともオタクなんですね。

有野:私はもともとアニメを超見てて、そこから声優を目指そうと思ったんです。けど、今はですね、唐揚げのオタクになってですね。

――唐揚げオタクですか?

有野:そうなんですよ。今はとにかく唐揚げが熱いんですよ!

さつき:彼女、唐揚げ協会っていう社団法人の会員で。

有野:あの、こちらが唐揚げの食品サンプルで作ったネックレスなんです。(食品サンプルを加工して作られている!)先日も、唐揚げグランプリというものが行われて、全国の美味しい唐揚げ専門店の中で特に美味しいお店を決めるっていうイベントがあって、それも司会をやらせていただいて。

――へえー。僕も、唐揚げめっちゃ好きなんですよ。

有野:あっ! 本当ですか?

さつき:あ、でもそこにヘタに触れると、追求がえげつないですよ。僕もちょっと「唐揚げ好き」とか言ったら「そんなんで唐揚げ好きを名乗るな」みたいに怒られ始めますからね(笑)。

有野:怒りはしないよー!(笑)。私はもう、おいしい唐揚げの作り方から、おいしいお店、唐揚げの歴史とかも、かなり学びつくして。今では唐揚げイベントで司会をするまでに……。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる