セカオワ『LIVE MONSTER』で作曲術明かす「曲は楽器をほとんど使わずに、映像で考える」
4月9日にニューシングル『炎と森のカーニバル』をリリースしたSEKAI NO OWARIが、4月13日の『LIVE MONSTER』(日本テレビ系)にゲスト出演。MCの中村正人(DREAMS COME TRUE)と、演出や作曲術について語り合った。
前回のゲストから出された質問をベースに、アーティスト同士ならではの裏話などを掘り下げていく同番組。今回は、前週のゲストである加藤ミリヤと清水翔太からの「ファンタジーな世界の作り方は?」という質問に沿って、テーマパークのようなライブの演出や、独特の作曲方法について聞いた。
冒頭、中村がDJ LOVEの姿を見るなり、「DJ LOVEは喋れるんだっけ?」と質問。先日ゲスト出演したMAN WITH A MISSIONが「一人しか話せなかった」ことを思い出し、念のため確認を取ったようだ。
同番組では、彼らの「ファンタジー性を語る際に欠かせない要素」として、昨年10月に行った『炎と森のカーニバル』を紹介。総製作費5億円を投資し、6万人の来場者を誇ったという一大イベントとなった。
同イベントを開催したきっかけについて質問されたFukaseは「ライブといえばアリーナ、ドーム、ホールっていうパターンが凄い嫌で。自分にしかできないことは何だろうって考えたら、『自分の夢の中を再現する』というのは他の人には出来ないだろうと思って。そしたら5億円掛かったんですよ」と、イベントが自身の夢を具現化したものであったことを明かした。
同イベントの大きな目玉である、高さ30mの巨大樹について、中村が「一般的には消防法などの関係で、高さ15m以上のものは建てられないが、なんと30メートル(の巨大樹)を立てちゃったわけだよ」と紹介すると、Fukaseは「海外のいろんなサイトや日本の建築物を見て、『これならできるだろ』と。法律に引っかかっちゃったら本当にマズいですけど、原理上無理とか、予算の都合上無理というのは、資料を集めて『出来てる人もいるから僕らもきっと出来る』いうことを伝えました」と、何とかして自身の夢を現実のものとするために努力していることを語った。
また、豪華なステージ演出や、キャパシティの大きい会場を使うため、チケット代は少し高めの設定だという部分について、中村が「チケット代が高くても、良いものを見せればいいという姿勢に感動している」と語った。これにはFukaseが「安くしようと思えば安くできるんですけどね。でもそれは別にあまりやりたいことじゃない。もちろん安くて良いものもあるから、それを批判するわけじゃないけど、僕らはそう決めました」と語ると、Saoriが「やりたいことをするには、どうしてもそのチケット代がかかっちゃう。『でも、いいものを見せるよ』っていう値段設定ではありますね」とフォローした。中村も、自身が所属するDREAMS COME TRUEが行っているイベントに触れ、「うち(DREAMS COME TRUE)もだいぶ無茶な『DREAMS COME TRUE WONDERLAND』ってイベントをやってるんだけど、『みんなを異次元に連れて行きたい』って言ってて、予算が異次元なんだよね(笑)」と、スタジオを爆笑させた。
続いては、SEKAI NO OWARIの作曲面について、中村が「映像としての音楽って捉えてる?」と質問。Fukaseが「曲を考えるときに、映像で考える。みんなで一緒の映画を見たりとか、映像の共有をしたり、良い画像があると共有したりする。楽器をほとんど使わないで音楽を作りますね」と、独特の作曲方法について語ると、Nakajinが「場所とか時間帯とかっていう話でイメージを共有することが多くて。『夕方の商店街なんだよね。休日じゃなくて平日の』みたいな」と、シチュエーションで音楽をアレンジすることが多いと語った。