嵐のライブDVDが特別であるワケ 一流スタッフの手で「芸術作品」の域に
今年も日本レコード協会が主催する「第28回 日本ゴールドディスク大賞」の各賞受賞者と受賞作品が発表された。2012年11月1日から2013年12月31日の期間中に最多売上金額を記録したアーティストに贈られる「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」の邦楽部門にはAKB48が選ばれ、売上枚数の最も多かったアルバムに贈られる「アルバム・オブ・ザ・イヤー」には昨年10月リリースされた嵐の『LOVE』が選出された。嵐は他にも売上枚数の上位3位(邦楽)に贈られる「ベスト・ミュージック・ビデオ」に『ARASHI LIVE TOUR Popcorn』と『アラフェス』が選ばれ合計3作品で受賞。タレント業だけでなくミュージシャンとしても非常に充実した一年となった。
「ベスト・ミュージック・ビデオ」に選出された作品のひとつ『ARASHI LIVE TOUR Popcorn』は2012年11月から2013年1月にかけて全国5大都市ドームにて行われた、ライブツアー「ARASHI LIVE TOUR Popcorn」の中から12月に東京ドームで行われたコンサートの模様をDVD化したもの。ドーム公演を収めたライブDVDは「ARASHI 10-11 TOUR "Scene"〜君と僕の見ている風景〜 DOME+」以来およそ2年ぶりとなるので、待ちわびていたファンも多かったようだ。もうひとつの作品「アラフェス」は2012年9月20日と21日の2日間に渡って国立霞ヶ丘競技場で行われた「ARASHI アラフェス NATIONAL STADIUM 2012」を完全収録したもの。ファンへの感謝を込めて「嵐の恩返し」として行われた同ライブ、リクエストで選ばれた曲だけで構成された貴重なものということもあって、初週で62.4万枚を売り上げ、音楽DVDの歴代記録を更新したことも話題となった。
嵐のライブが毎回チケットの争奪戦となるのは周知の事実だ。昨年のツアー「ARASHI Live Tour 2013“LOVE”」では転売チケット問題もニュースとなった。また遠方に住むファンの場合どうしてもライブを観に行けないという事情もある。その点、毎年リリースされるDVDは嵐のライブを確実に楽しむことができる貴重な方法だ。また幸運にもライブに行けた方であっても、手にとって観る価値は充分にある。というのも、嵐のライブを収録するカメラマンや編集するディレクターは日本でも指折りのメンバーによって構成されているからだ。