太賀、吉田羊と親子役で共演 『母さんがどんなに僕を嫌いでも』映画化決定

『母さんがどんなに僕を嫌いでも』映画化

 ブロガーで漫画家、小説家としても活躍する歌川たいじが手掛けたコミックエッセイ『母さんがどんなに僕を嫌いでも』の映画化が決定し、主人公・タイジ役に太賀、その母親役に吉田羊が抜擢された。

 2013年に発売された原作は、歌川自身が実際に経験した壮絶な母子の関係を赤裸々に描き、反響を呼んだ。映画では、社会人として働くタイジが、友人との出会いをきっかけに自身の過去を振り返りながら、何年間も関係を断っていた母と向き合い、母への愛を一心に伝え、その愛を取り戻そうとする姿を映す。

 監督を務めるのは、『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』の御法川修。ほかキャストには、主人公を支える友人キミツ役に、スティーヴン・スピルバーグ監督の最新作『レディ・プレイヤー1』へ出演を果たした森崎ウィン、大将役に『仮面ライダーウィザード』『東京喰種 トーキョーグール』などの白石隼也、カナ役に秋月三佳らが名を連ねている。また、幼少期のタイジ役を小山春朋、父親役を斉藤陽一郎が演じ、幼少時代よりタイジの心の支えとなり、彼の人生に転機をもたらす重要な役どころである婆ちゃん役を木野花が演じる。

キャスト・スタッフ コメント

太賀(タイジ役)

歌川さんの実人生を追体験するのは勇気がいる事でしたが、タイジという役の人間的な愛おしさと、たくさんの困難を乗り越えて来たという事実が、何よりも僕を突き動かし、演じるうえでの原動力になりました。心の底から嬉しかったことや、心の底から悲しかったこと、主人公が感じてきた事が何一つとして溢れ落ちないよう、全力で演じました。歌川さんの半生を描いたこの作品が、見てくださる方の喜びになれば幸いです。

吉田羊(光子役)

脚本を読んでも原作を読んでも、この「母さん」に共感できない、なのに気付けばボロボロ泣いていました。子の躰の底から湧いて尽きない母への愛の叫びが、太賀さんの苦しいほどに繊細なお芝居と私演じる未熟な母を通して皆様の心に届いたら幸いです。「母親像」は人それぞれ。いろんな感想があるでしょうが、観終わったあと「母さんがどんなに僕を嫌いでも」の後に続くのは、愛の言葉だといいな。

歌川たいじ(原作者)

他人におおっぴらに話せなかった過去。それを思いきって本にしてみたところ、「この本に救われました」と声を寄せてくださる方が大勢いらっしゃいました。各方面から大きな反響をいただきました。でも、まだ無名な私の本を「ぜひ映画化したい」と仰ってくださったプロデューサー、御法川監督をはじめスタッフ・キャストの皆様には感謝しかありません。
主役が太賀さんに決まり、母役を吉田羊さん、ばあちゃん役を木野花さん、他の役についてもこれ以上望むものは何もないと思うほどの役者さんが参加してくださり、私が自分の半生を通して世の中に伝えたかったことを表現してくださいました。試写を拝見して、自分の過去が、大勢の人の力で翼を広げ、映画になって自分のもとから飛び立ったのだと感じました。「飛び立ったのならば、できるだけ遠くまで飛んでいってほしい。そして、届くべき
ところにちゃんと届いてほしい」そんな気持ちで、いまはいっぱいです。

御法川修(監督)

原作を初めて手にし、心を震わせた日から五年。こうして映画化を実現できた感慨で胸がいっぱいです。本作は、『母をたずねて三千里』の昔から脈々と続く《母と子の物語》です。そして、たったひと言「お母さんが大好きです」と告げるために身を焦がす《ラブストーリー》でもあります。深く重い題材とは裏腹に、抱きしめたくなるほど愛くるしい人々で満ち溢れた作品に仕上がっています。「まるで私のために作られた映画だ」と、切実に感じてくださる人がひとりでも多く生まれることを願っています。

■公開情報
『母さんがどんなに僕を嫌いでも』
2018年秋より全国公開
出演:太賀、吉田羊、森崎ウィン、白石隼也、秋月三佳、小山春朋、斉藤陽一郎、おかやまはじめ、木野花
監督:御法川修
脚本:大谷洋介
原作:歌川たいじ『母さんがどんなに僕を嫌いでも』(KADOKAWA刊)
制作プロダクション:キュー・テック
配給:REGENTS
(c)2018『母さんがどんなに僕を嫌いでも』製作委員会
公式サイト:hahaboku-movie.jp

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