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『監獄のお姫さま』出演が大きな転機に? 伊勢谷友介、“いじられる悪役”で新境地

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 12月19日の放送で最終回を迎えた『監獄のお姫さま』(TBS系)。高視聴率とはいかなかったものの、宮藤官九郎の巧みな脚本と、キャスト陣の名演に対する評価は高く、今期を代表するドラマの一本になったと言っても過言ではないだろう。そんな本作の“悪役”である板橋吾郎役に見事にハマり、役者として新境地を切り拓いたのが伊勢谷友介だ。

 伊勢谷は本作が民放の連続ドラマ初出演。1998年公開の是枝裕和監督作『ワンダフルライフ』に出演して以降、映画を中心に活動してきた伊勢谷だが、本作への出演は大きな転機となりそうだ。無類のドラマフリーク・麦倉正樹氏は、今回の板橋吾郎役について、次のように評する。

「『監獄のお姫さま』板橋吾郎役は、今までのイメージを打ち破る好演でした。伊勢谷さんの出演作を振り返ってみると、日本を代表する監督たちの名前がズラリと並ぶように、出演作も作家性の強い作品が多いです。彼自身も監督を務めているように、どこまでもクリエイター気質の方なのかなと。だからこそ、 “悪役”でありながら、登場人物たちに“オモチャ”にされる様は、今までにない一面だったと思います。伊勢谷さんのパブリックイメージすらも利用した、宮藤官九郎脚本の秀逸さも光りました」

 伊勢谷にとって、役者として全国区で注目される最初のきっかけになったのは、NHKのスペシャルドラマ『白洲次郎』(2009年)だったと麦倉氏は振り返る。

『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』(c)2017 映画「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」製作委員会(c)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社

「それまでも映画『雪に願うこと』(2006年)や『CASSHERN』(2004年)など主演作はあるものの、メジャー作品というよりはどちらかと言えばアート系作品が活動の中心でした。出演もその作品の監督が好きだから、という理由で選んでいた可能性もありそうです。そのためか、役作りをしているというよりも、伊勢谷さんの存在感そのままで、作品に溶け込んでいる印象でした。そんな中、主演としてその魅力を遺憾なく発揮した『白洲次郎』は、広くお茶の間にも存在が認知されるきっかけになった作品だったように思います。以降は、NHK大河ドラマ『龍馬伝』(2010年)の高杉晋作役や、映画『あしたのジョー』(2011年)の力石役など、これまでのシャープな持ち味を活かしつつ、メジャー作品にも対応可能な柔らさが備わっていきました。今年の『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』空条承太郎役にもハマっていましたね。年齢を重ねるに伴って、演じられる役の幅がどんどん広がっています」

 『監獄のお姫さま』最終回では、板橋吾郎の過去が明らかになり、ただの“悪人”で終わらなかったのも、伊勢谷が演じたからこそだと麦倉氏は続ける。

      

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