>  >  > 大野智、コメディアンとしての才覚

大野智の“不自然な演技”はコメディ向き!? ベッドルームの駆け引き描いた『セカムズ』第7話の衝撃

関連タグ
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 鮫島零治(大野智)と柴山美咲(波瑠)の“初キス”に焦点が当てられた『世界一難しい恋』第7話は、ベッドルームでの男女の駆け引きーーいわゆるグダとグダ崩しを、“素人童貞の作戦”というアクロバティックな切り口から描き出すことで、一瞬たりとも気が抜けないスリリングな展開となった。同ドラマには、恋愛指南の要素があることをたびたび指摘してきたが、今回はほとんど何も学ぶところがなかったといって良い。ただひたすら零治のダメ男ぶりに「あちゃー!」と驚き呆れるばかりで、ある意味、大野智のコメディアンとしての才覚を見せつけられた回だった。

 第6話のラスト、電話で話して仲直りしたことから、美咲は零治の自宅へと向かう。付き合い始めの若き男女が深夜に逢瀬するのだから、視聴者は関係の進展を期待したはずだ。しかし、零治は違った。自分のベッドの横に布団を敷き、そこに美咲を寝かせ、寝顔を見ては嬉しそうにニヤけているばかりである。巷では、いざ女性と一夜を共にしながらも欲情せず、手をつないだりして寝るだけの“添い寝男子”なるものが存在するらしいが、零治はそれ以上の淡白さだ。もちろん、零治の世話役である村沖舞子(小池栄子)が、この事態を黙って見逃すわけがない。「泊まりにきているのにキスもしないなんて、彼女がかわいそう」と零治を責め、まさか経験がないのかと問い詰める。すると零治は「そんなのは相手からされるものだ」と驚きの発言をした。つまり零治はこれまで、財産目当ての女性から迫られて、なんとなく応じるばかりの“マグロ男”だったというのだ。ただ相手からくるのを待っていれば済むという意味では、そういうサービスを受けているのと大差ないので、明言は避けていたが、事実上の素人童貞と見て差し支えない。

 さらに、部下の三浦家康(小瀧望)が、持ち前の“空気の読めなさ”でトリックスターぶりを発揮。これまで堀まひろ(清水富美加)にアプローチしてきたものの、振り向いてもらえないと悟った彼は、なんと美咲にターゲットを変えるのだ。トリックスター=いたずらものは、物語を引っ掻き回して混乱をもたらすとともに、主人公になにかしらの気づきやチャンスを与えるものだが、彼の軽薄なイケメンキャラは“うざいけれど憎めない”というポイントを突いており、うまくその役回りを演じていたように感じた。妙にガタイが良いことも含め、ジャニーズWEST・小瀧のキャラを活かした配役といえよう。彼にはこのままオモシロ路線を突き進んでほしいものだ。

 さて、三浦が絡んできたことによって紆余曲折があったものの、結果的に美咲と観覧車に乗ることに成功する零治だが、そこでキメるはずだった“キス作戦”もあえなく失敗する。周囲のアベックに感化され、ギラついたところまでは良かったが(表情もなかなかリアルだった)、いざ肩を寄せ唇を奪うとなると、素人童貞の零治にはタイミングがつかめない。「何も考えずにブチュっとやっちまえば良いんだよ!」とエールを送ったのは、筆者だけではないはずだ。

      

「大野智の“不自然な演技”はコメディ向き!? ベッドルームの駆け引き描いた『セカムズ』第7話の衝撃」のページです。の最新ニュースで映画をもっと楽しく!「リアルサウンド 映画部」は、映画・ドラマ情報とレビューの総合サイトです。

表示切替:スマートフォン版 | パソコン版