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高畑充希、待望の初主演『とと姉ちゃん』で実力発揮なるか? “変幻自在の演技”への期待

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 NHK朝の連続テレビ小説が本格的に復調の兆しを見せている。4月2日まで放送されていた『あさが来た』は、残り2話を残した3月末の時点で全話平均視聴率が23.5%を記録。よほどのことがない限り(なかったとは思うが)、2002年に放送された『さくら』を抜き、今世紀に入ってから最高の平均視聴率を叩き出したということが、月曜日には発表されることだろう。

 そんな『あさが来た』から入れ替わるように、4月4日からスタートするのは雑誌「暮しの手帖」を創り出した大橋鎭子をモデルにした『とと姉ちゃん』。ヒロインを演じるのは最近ドラマやCMに引っ張りだことなっている高畑充希だ。彼女が選ばれたオーディションの応募者数は2564人。前作『あさが来た』は歴代最多の2590人だったが、それに次ぐ歴代2位の多さであり、視聴率だけでなく、若手女優の登竜門としての注目度も増していることが伺えるのである。

 高畑の演技といえば、記憶に新しいところでは先月ハッピーエンドで幕を閉じた月9ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』だろう。視聴率面では月9史上最低という不名誉な記録を残してしまったが、近年のドラマでは随一の出来栄えを誇り、終盤の展開に関しては賛否両論を巻き起こすほどの注目を集めた。その中で高畑が演じていた日向木穂子というキャラクターは、ドラマの前半では本当は暗い性格であることを隠し、恋人役である高良健吾の前では華々しいOLのふりをするという二面性を秘め、後半では開き直ったように大らかな女性と成りかわり、ライバルであった有村架純演じる杉原音の良き友人として、怒涛の展開となった終盤のバランスを保っていた。

 もっぱら『いつ恋』は、準ヒロインという位置でありながらも、彼女の演技の巧さに毎回驚嘆させられる作品であった。そもそも彼女のキャリアの大きな転機となった、『問題のあるレストラン』の脚本家・坂元裕二のドラマということもあってか、このドラマでもまた彼女が演じるキャラクターが放つインパクトが際立っていた。印象的なセリフやシーンを与えられるなど、高畑が演じるキャラクターに対する作り手側の愛情の深さがそこかしこに現れていたのである。(関連記事:有村架純と高畑充希は『いつ恋』でライバルに? ヒロインたちの演技とポテンシャルを検証 )

 そもそもこの高畑充希という女優が世に出てきたのは、2007年に公開された『ドルフィンブルー フジ、もう一度宙へ』である。当時人気急上昇中だった松山ケンイチを主演に、松山の所属事務所であるホリプロが制作幹事を務めた同作で、ちょうどホリプロに移籍したばかりの新人女優として準主役に抜擢されたのが彼女であった。女優としての本格的な活動を始めると同時に、同作の主題歌を、コブクロの小渕健太郎プロデュースのもと、「みつき」の名義で歌い上げて歌手デビューも果たした。最近出演しているチョーヤ梅酒「酔わないウメッシュ」のCMや、NTTドコモの「ズンドコモ節」など、やたらと歌を歌わされているイメージがあるのは、持ち前の歌唱力が認められているからに他ならない。

 それもそのはずで、彼女の最初期のキャリアはミュージカルで、元々舞台女優を目指していたというのも、映像で見る彼女の演技の大きさからどことなく窺える。中学時代に受けたオーディションで一万人弱の中から主演に抜擢されると、『ピーターパン』や『奇跡の人』といった名作から、『美男ですね』や『コーヒープリンス一号店』といった韓国ドラマの舞台化など、主演作が相次ぐ。現在も映像演技だけでなくコンスタントに舞台に立っているというのも、なかなか魅力的である。

      

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