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『ターミネーター』新作、中国で爆発的ヒットの背景事情 「外国映画の上映規制」の影響も

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 リアルサウンド映画部でも先日報じたように、この夏、中国が実施したことで話題を集めた外国映画の上映規制(通称「サマー・ブラックアウト」)。それが明けた先週の日曜、中国で公開された『ターミネーター:新起動/ジェニシス』が爆発的なヒットを記録したことを『VARIETY』をはじめ、海外の複数のメディアが大きく報じている。『ターミネーター:新起動/ジェニシス』の中国における初日の興行収入は2740万ドル。これは北米公開時の初日を超える数字であり、中国で公開される外国映画としては、『ワイルド・スピード/SKY MISSION』(6300万ドル)、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(3300万ドル)、『トランスフォーマー/ロスト・エイジ』(3000万ドル)に次ぐ歴代4位の好成績となった。(参考:中国で自国産映画の興行収益が過去最高に ハリウッドでは”外国映画の上映規制”を懸念する声も

 北米公開時には、首位どころか『ジュラシック・ワールド』、『インサイド・アウト』に次ぐ3位からスタートするなど、興行的には苦戦を強いられていた『ターミネーター:新起動/ジェニシス』。現在公開8週にして北米での興行収入累計が8900万ドルに留まるなど、1億5000万の製作費を投じられた同作にとっては、どうにも物足りない数字を記録。当初予定していた「新三部作」の構想が危ぶまれる状況にあった同作にとって、今回の中国における好スタートは、まさしく朗報となったようだ。もちろん、その背景には、先述の「サマー・ブラックアウト」が、大きく関係しているとも言えるだろう。というのも、今回の『ターミネーター:新起動/ジェニシス』は、中国の観客にとって、6月に公開された『ジュラシック・ワールド』以来、約2ヶ月ぶりのハリウッド・メジャー作品だったからだ。それを見込んでか、先週末には主演のアーノルド・シュワルツェネッガーが中国を訪れるなど、積極的なプロモーション活動も行われていた。

 自国の映画を保護するため、外国映画を規制しようとする中国。しかし、それがかえってハリウッド映画に対する中国国民の渇望感を高めてしまった――そんな状況もあるのではないだろうか。とはいえ、中国における週トータルとしての興行収入としては、中国映画『Go Away,Mr.Tumor』が、3610万ドルで依然として首位を独走。この夏、中国では、累計3億7500万ドルという驚異的な興行収入を記録した中国映画『Monster Hunt』が公開されるなど、自国映画保護の効果が確実に表れていると見るむきもある。中国での興行成績がハリウッドを動かすと言われて久しい昨今。外国映画の規制により自国の映画を育成しようとする体制側とハリウッドのせめぎ合いは、依然として続いているようだ。ちなみに、日本も含めて、シリーズ最大のヒットを記録中である『ミッション・インポッシブル/ローグ・ネイション』の中国公開は、9月8日。その中国における動向が気になるところである。

参考1:China Box Office: ‘Terminator’ Ends Blackout Period With a Bang
参考2:Box Office: ‘Terminator Genisys’ Is A Flop No More
参考3:One of the Summer’s Biggest Box Office Flops Makes a Comeback in China
参考4:Box Office: ‘Compton’ Cruises to No. 1 With $26.8 Million, Newcomers Fall Flat

(文=編集部)

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