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Elliott Murphy

(エリオット・マーフィー)

ストレートでシャープな切れ味が心地よいロックンロール。エモーショナルに燃え上がるサウンドに乗っかって、都会的なストーリーテリングをベースにしたほろ苦い歌詞が矢継ぎ早に連射される……と説明すると、まるでブルース・スプリングスティーンそのままだが、事実スタイルはそっくり同じである。大きく違うのは声質(のみ)で、スプリングスティーンが低く野太い声で肉食動物的な威嚇感を漂わせているのに対し、エリオットのそれはやや甲高く鋭角的な印象。言ってみれば、鳥類か。
——奇しくもデビュー・タイミングもほぼ同時期で、73年頃の雑誌を見ると「次代のアメリカン・ロックの担い手」として、このふたりがライバル視されている記事をよく発見する。確かに作品の素晴らしさは甲乙付け難かったと記憶しているが、しかし4半世紀経った今では観客動員格差はおおよそ100倍、レコード・セールスに至っては1000倍にも及ぼうというのだから、ショービズの世界こそ、まさに伏魔殿と呼ぶにふさわしい。
90年代以降は地味ながらヨーロッパを中心に活動しており、来日も実現している。(小池清彦)

制作協力:
OKMusic

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