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『どうせ夏ならバテてみない?』インタビュー

ましのみ、1stシングルで描いた“夏”の鮮明な情景「ただ浅いだけの恋愛を描いても退屈だと思った」

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 ましのみが、8月1日に1stシングル『どうせ夏ならバテてみない?』を発売する。表題曲は海の日・7月16日より先行配信中だ。同作にはそのほかにも、「海水掛け合いっこ」「コレクション of コネクション」といった2曲を収録。心弾む夏ならではの開放的な楽しさから、その楽しさの後に一人になるとやってくる寂しさまでを歌詞とサウンドの両面から鮮明に描き出した“夏”をテーマにした作品が完成した。

 今回のインタビューでは、ましのみが初めて夏ソングに挑んだ理由や「どうせ夏ならバテてみない?」のMV・アートワークについての話題、さらに学生生活最後となる今年の夏の過ごし方についても話を聞いた。(編集部)

どうやったらもっと突き刺さるのかを前作以上に意識

ーーメジャーデビューアルバム『ぺっとぼとリテラシー』の取材から早くも半年経ちましたが(※参照:ましのみが語る、音楽で生きていくことへの決意 「私にしかできないことをやらないと意味がない」)、この期間で意識の変化などはありましたか?

ましのみ:メジャーデビューというこのチャンスをいかに有効活用していろんな人に知ってもらうかということをデビュー前からずっと考えていたので、そういう意味では変わっていないのかも。でも、初めて全国流通作品としてアルバムを出したことで自分が行ったことのない地域でもお店に並んでいたり、Twitterでも全然行ったことのない地方の人からも反応があったりして、、そういうところに身を置けているんだというのを確認できたことでもっと頑張っていきたいなと思うようになりました。それこそ漠然と「広げたい」と思っていたことを、さらにもっと具体的に細かく考えられるようになったのかなと。

ーーそうやって聴いてくれる人が増えたことで、お客さんの雰囲気に変化を感じたことは?

ましのみ:私は若い子が増えたと思っています。今まではシンガーソングライターが出る東京のハコで、シンガーソングライターが好きな人にしか観てもらう機会がなかったのが、プロモーションをさせてもらうことによって一般的な音楽好きの人たちに聴いてもらう機会が増えたと思います。

ーーアルバムリリース後の3月にはワンマンライブもありました。

ましのみ:ワンマンライブをやるとなると毎回「今回はどんなことをやろうか?」と自分の中で流れを考えるんですけど、3月はメジャーデビュー記念というのがあったのでそこを軸にして。それこそスクリーンを使って紙芝居をやってみたりと、今までやったことがないようなことにも挑戦しつつ、メジャーデビュー記念でしかできない内容を意識しました。

ーーそれは、今までよりも自由度が増したからこそ「もっとこうしたい」という欲が生まれということでしょうか?

ましのみ:そうですね。そこで「だったら自分はどうしたいんだろう?」という考えを広げていって、その結果成長できている感覚もありますし。

ーーそういう意味では、メジャーに来てから自分を知ってもらうための手段がどんどん増えていると。

ましのみ:はい。例えば曲を作ってもレコーディングスタジオがあること、プロデューサーさんがいること、アレンジャーさんがいること、そういうひとりじゃどうにもできなかったことが、会社というものがあるからこそできるようになったし。しかも関わる人が増えるたびにできることも増えているので、どんどん新しい世界が見える感じです。

ーーそこで「ああ、これはメジャーでやるには無茶かな?」と考えることは?

ましのみ:それは大人が考えてくれると思うので(笑)。しかも私がこれをやりたいと言っても意外とみんなOKしてくれるし、そんなに押さえ込んでいるような感覚もないし、やりたいことはできていますね。

ーー今回のシングルを聴くと、よりスケールアップさせながら、やりたいことをガンガン突き詰めている感が伝わってきます。

ましのみ:自分のわがままでこれをやりたいというよりは、聴いてもらう人にどうやったらもっと突き刺さるのか、特に今回は前よりもずっとそこを意識していますね。同世代の人たちに共感してもらえるようなポイントをかなりリアルに表現している部分も多いので、そういう意味でも……私は今21歳なんですけど、特に同い年ぐらいの女の子に聴いてほしいなという思いがずっとあるんです。その思いはアルバムのときからあったけど、今回のシングルはよりそこをわかりやすくしてみてもいいのかなと、アルバムを出してみて思えたので。あとは、夏というテーマを突き詰めようというところでも、届けるうえで一番いいことをやりたいので、それはもう前回以上に意識しました。

自分が実際に聴きたいのは「夏に向かってワクワクできる曲」 

ーーアルバムでは10数曲でいろんな側面を見せられるし、歌詞でもいろんなテーマを取り上げられると思いますが、今回のシングルはそことはまた違って、夏というテーマを設けたり恋愛をテーマにしたりと、3曲トータルで見せる手法を取っています。

ましのみ:「夏×ましのみ」をテーマに、私がどういうものを書きたいかと考えたときにできた3曲なので、そういう意味では共通しているのかなと思うんですけど、同じようなテーマ、方向性で、ということを考えて書いてはいなくて。ただ、特に1曲目の「どうせ夏ならバテてみない?」と2曲目の「海水掛け合いっこ」に関しては、夏をテーマに曲を書いたのがそもそも初めての経験だったので、じゃあどんな曲を書きたいかなと考えて。いろいろ考えた結果、自分が実際に聴きたいのは「夏に向かってワクワクできる曲」だったんですよ。暑くてもその暑ささえワクワクできればプラスに変わるし、せっかくだったら音楽でワクワクできるものがいいなと思って作ったその2曲を受けて、3曲目の「コレクション of コネクション」を作ったんです。

ーーなるほど。

ましのみ:そもそも私自身がインドア派なので、あまり典型的な夏を過ごさないタイプでして。でも、インドア派な私でもアゲアゲな曲を夏は聴きたくなるし、歌詞で歌われているようなことを自分が実際に体験してなかったとしても聴きたくなるんですよね。まさにそういう曲を私なりに書きたいと思いました。

ーー余談ですけど、夏にテンションが上がる曲で最初に思い浮かぶのは?

ましのみ:私は(JITTERIN’JINN、Whiteberryの)「夏祭り」ですね。有名な曲しか知らないんですよ(笑)。でも、今回は夏の曲を作るにあたって、いろんな夏の名曲を聴きました。いわゆる夏をイメージさせる王道な曲たちを聴いて「私はどこに魅力を感じるのかな?」と考えたときに、やっぱり恋愛やイベントごとに対してポジティブな歌を歌ってくれると、自分が経験していなくても夏が楽しくなると思ったんです。実際、夏のイベントごとに全然参加しない人も意識しちゃいますしね。

ーーそれに歌われているようなことを経験していなくても、意外とイメージしやすかったりします。

ましのみ:そうですよね。まさに私がその立場です。夢を見やすいんですよね、夏って。だからこそ、「海水掛け合いっこ」だと思い浮かぶ映像はすごくキレイで、青春している感じ……海と浜辺と男女2人、いわゆるベタな青春と言われるところの絵なんだけど、2人にもっとフォーカスすると意外と切実で。恋愛って続けば続くほど、どっちかの「好き」が重くなったりいざこざがあったりするから、そういうところに私はグッとくるんです。同世代の女の子に対してただ浅いだけの恋愛を描いても、退屈だと思いますし。

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