sora tob sakana 寺口夏花&風間玲マライカが語る“メジャーデビュー以降”の現状

オサカナが語る“メジャーデビュー以降”

「1番リピートしてくれる人が多い作品かも」(風間)

風間玲マライカ
風間玲マライカ
風間玲マライカ
風間玲マライカ
previous arrow
next arrow
 
風間玲マライカ
風間玲マライカ
風間玲マライカ
風間玲マライカ
previous arrow
next arrow

ーーそしてついにメジャーデビュー作となったミニアルバム「alight ep」がリリースされました。

風間:前のCDから1年ぶりのリリースになりました。

寺口:メジャーデビューでもあるので、前向きな曲が多いのかなと思います。

風間:過去の作品と比べて、今回のアルバムが1番リピートしてくれる人が多いのかなって思います。最初に出したアルバムはほんとにみんな幼かったし。でも今は歌も成長したので、もっとたくさんの方に聴いて貰えるものになったのかなって。

ーーそれぞれオススメの曲は?

寺口:「Lightpool」です。

風間:私は「蜃気楼の国」。感動します。心に響きます。

寺口:「Brand New Blue」は初めて照井さんじゃない人に編曲して貰った曲で、結構ポップな感じになってます。サカナにとって今までにない感じですね。

風間:すごい「アイドルっぽいね」って言われる曲です。

寺口:最近新しい振り付けで披露したんですけど、「振りが曲に合うね」ってファンの方も言ってくれて。 ライブで聴くと楽しいと思います。

ーー歌うことに関しての難易度は、今までの曲と比べてどうですか?

風間:「Lighthouse」のサビのキーが高いんですよね。私、声が結構低いので、難しかった。でも、そこ以外は前の曲の方が難しかったかな。昔は「夜空を全部」(インディーズ時代の1stシングル)なんて、声が全然出なくて。でも今は前よりは歌えるようになりました。

sora tob sakana/Lightpool(Full)

ーー1曲目の「Lightpool」はミュージックビデオも制作されました。スクリーンにプロジェクターで映像を投影してその前でパフォーマンスする、という内容ですが、月や都会や夜景など、これまでのオサカナさんのビジュアルイメージをそのまま引き継いだ映像になっていました。

寺口:自分たちの体にも映像が映りながら撮ってたので、変な感じでした。

風間:高画質で綺麗だったよね。

風間:やる前からわくわくしてました。楽しかった。メイクもいつもより大人っぽくして貰って、「誰?」みたいな。チークなんていつもはほぼしてないので。

ーー恵比寿CreAtoでの定期公演だと、映像は使うけどステージ上のLEDビジョンにそのまま再生される感じですよね。投影されるわけじゃなくて。

寺口:そうですね。だからちょっとプロジェクターの光が眩しかったです。

「『秘密』の歌詞が恥ずかしかった」(寺口)

sora tob sakana 寺口夏花&風間玲マライカが語るメジャーデビュー以降の現状の画像2

ーー「Brand New Blue」には「魔法の呪文」「夏の魔法」という言葉が出て来ます。これも映像と同じく、これまでのオサカナさんのテーマを引き継いだものですよね。ただその中に、新しさや始まりを思わせる歌詞も多く、メジャーに向けて次の一歩を踏み出す気持ちをアルバム全体から感じました。歌うにあたってどんなディレクションがありましたか?

寺口:「Lighthouse」は「明るく元気に歌って」って言われました。

風間:「疾走感溢れる感じの曲だから、元気に」って。

ーー曲や歌詞の内容やテーマについて、説明を受けたりはしますか?

寺口:ないですね。もう急に「じゃあ録ります」ってレコーディングが始まります。

風間:たまに録った後に、ふと説明があることもあります。「言うタイミング今?」って思います(笑)

寺口:「鋭角な日常」という曲は、ライブでも何回かやったあとに「これは『情報社会』とか『街に降りた少女が』とか『SNSがなんちゃら』とか」って言われて、「ああ、そうなんだ」って思いました。

ーーとすると、メンバーの解釈と照井さんが考えてることは、違うかもしれないですね。

寺口:そうですね!

風間:ほとんど教えてくれないから。「鋭角な日常」くらいです。

ーーちなみに「鋭角な日常」は説明をされるまでは、どういう解釈をしてたんですか?

風間:私は渋谷のハロウィンをイメージしてました。

寺口:イギリスの夜。ビルとビルの隙間にいる、みたいな。

風間:わかる!

ーー歌う前に聞こうとしたことはない?

風間:聞かないですね。なんで聞こうと思わないんだろ?歌い方とか具体的なことは聞くけど、曲そのもののことは聞かないですね。

ーー気にならない?

寺口:自分的には歌うことに必死だから、気になるとかじゃないんですよ。今度から聞こうかな?

ーーいや、いいんじゃないですか。たぶんそういうディレクションなんだと思います。ちなみにさっきも言ったけど、オサカナさんって、ジュブナイル、夏休み、思春期…といったことがテーマになっていると思うんですけど、メンバー自身が今まさにその時代を生きているわけじゃないですか。当事者として、実際にそれを歌うことについてはどう思ってるんですか?

寺口:全然意識してなかったかもしれない。

風間:うーん。でも歌詞は面白いなって思います。「夜空を全部」で「窓から抜け出したら 自転車飛び乗る」とか。

寺口:実際にはあまりやらないことや起こらないことが歌詞になってるなっていうのは思います。

風間:サカナって考えないと分からない歌詞が多いじゃないですか。その方が私は好きです。どストレートに気持ちをいう歌詞ってあんまり響かないんですよ。恥ずかしいっていうか。

寺口:わかる!あ、私「秘密」の歌詞がレコーディングした時に恥ずかしかった。恋愛の曲で、歌詞が一番ストレートだから。

風間:他のアーティストさんだともっとストレートな歌詞があるけど。私たち的にはこれでもヤバかった!

寺口:これ以上ストレートな恋愛の歌詞は恥ずかしくて歌えないです!

ーー「遠くからいつも眺めてた 誰にも知られない様に」とかですか?全然プラトニックですけどね(笑)。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる