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チャイルディッシュ・ガンビーノ「This is America」MV監督、ヒロ・ムライの作家性に迫る

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 チャイルディッシュ・ガンビーノが発表した新曲「This is America」のMVが世界的に注目を集めている。アメリカ社会を痛烈に風刺するような演出は様々な憶測を呼び、ネット上でMVに隠されたメッセージ性を読み解くリスナーが続出している。

Childish Gambino – This Is America (Official Video)

 同MVのディレクターを務めるのは、東京生まれの日本人映像作家のヒロ・ムライ。9歳からロサンゼルスに住み始め、映像作家としてはUSC映画学部を卒業した後、本格的にキャリアをスタートしている。これまでもチャイルディッシュ・ガンビーノをはじめ、デヴィット・ゲッタ、フライング・ロータス、A Tribe Called Questなど、錚々たるアーティストのMVを撮影。海外ドラマのディレクターとしても活動しており、海外ドラマ『アトランタ』ではゴールデン・グローブ賞(作品賞&主演男優賞)を受賞するほか、『レギオン』(第6話を監督)、『バリー』(5話と6話を監督)といったドラマ作品においても高い評価を得ている。

 海外ドラマ評論家の今 祥枝氏は、ヒロ・ムライのドラマ監督しての評価を次のように語る。

「実験的な作品が数々生み出されている昨今のドラマ業界において、ヒロ・ムライは突出した才能を持つクリエイターのひとりです。ドナルド・グローヴァーが『アトランタ』でエミー賞を受賞した際、壇上で『この作品はヒロ・ムライの作品だ』と賞賛していたのですが、彼ほど才能豊かな人がはっきりと作品を共有していると宣言するのだから只者ではないな、と。そのほかにも彼は『レギオン』や『バリー』といった最先端を行く作品に携わってきましたし、テレビ業界の中でもショーレースだけでは評価しきれない、カリスマ性を持った映像作家として認知されている印象です」

 また、同氏はヒロ・ムライのアーティストやクリエイターとの制作スタンスについても次のように続ける。

「海外ドラマの場合、脚本家やクリエイターの考えに重きを置くため、ディレクターは職業気質になりやすい傾向にある。ただしヒロ・ムライに関しては、相手からのアイデアをそのまま受け取るのではなく、自分の視点を明確に持った上で制作しているように感じます。実際、これまでのヒロ・ムライの作品も圧倒的に作家性が強いものも多い。コラボ相手とのビジョンの共有を重要視していることが伝わってきますし、お互いにインスパイアしあうような関係の中で作品を生み出しているのではないでしょうか。裏を返せば、彼のクリエイティビティを許容できる相手でなければ、一緒に作品を作ることは難しいタイプなのかもしれません」

      

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