楽天市場「TV・オーディオ・カメラ」カテゴリの人気製品は? “最適化”される消費行動も分析

 最新のガジェットの情報を伝えてくれるサイトは数多くあるが、実際にプロダクトに対してのユーザーや世間の動向が如実に反映されるのはやはりマーケットプレイスのランキングだ。今回は楽天市場の「TV・オーディオ・カメラ」カテゴリの週間ランキングから今、本当に人気の製品を探っていこう。

参考:楽天市場「TV・オーディオ・カメラランキング」2018年1月31日(水)更新(集計日:1月22日~1月28日)

1位 SanDisk microSDXC 128GB(4,840円)

SanDisk microSDXC 128GB

 誰もがあらゆるデータを持ち歩くようになった時代。スマホの中には日々の記録から、隙間時間を埋める映像や音楽コンテンツ、必要不可欠なアプリケーションまでが小さなデータセンターのように格納されている。そんな大きなデータの取り扱いが当たり前になると、それを支える記録媒体も大容量のものがスタンダードになった。SDカード大手の「SanDisk」が販売するmicroSDXCシリーズは、microSDカードの中でも最大2TBにまで対応した上位規格。特筆すべきはアプリの高速起動に対応した“A1規格”に対応している点。アプリの起動に最適化することで、快適なアクセスを実現。microSDは外部ストレージとして活用するため通常はアプリへのアクセスに多少の時間を要するが、本製品は内部ストレージと遜色のない起動速度を実現している。128GBという大容量ながら5,000円でお釣りがきてしまうコスパの良さは非常に魅力的だ。ただ、スマホシェア率の7割をiPhoneが占める日本において、この製品の本当の魅力を体感できるユーザーは残念ながらマイノリティ。この機会にAndroidへの乗り換えを検討してみるのもいいかもしれない。

2位 Bose SoundSport Free wireless headphones(29,160円)

Bose SoundSport Free wireless headphones

 2016年、Appleが販売したワイヤレスイヤホン「AirPods」は(主にiOSユーザーの)音楽体験の向上に大きく貢献した。それはイヤホン部分を繋ぎ止め、不快なタッチノイズを生み出す「コード」から解放された瞬間だった。確かにAirPodsはiOSユーザー以外のユーザーにも魅力的に映る、優れたプロダクトかもしれない。しかし餅は餅屋という言葉があるように本当に優れたイヤホンは、音響の全てを理解したオーディオ会社が作る。「Bose SoundSport Free wireless headphones」は、Bose初の完全ワイヤレスのインイヤーヘッドホン。これまでBoseではノイズキャンセリング性能に特化した「QuietControl」などの製品を販売してきたが、本製品は雨や汗にも強い防滴性能を持ったスポーツタイプ。Boseが持つテクノロジーを2つの小さな独立したイヤホンに詰め込み、オーディオメーカーならではのクリアかつパワフルなサウンドを実現した。ワークアウト中でも外れたり、不快感を生み出さないよう耳に優しくしっかりフィットするチップにも、これまでイヤホンを作り続けてきたBoseの知見が集積されている。付属のケースにイヤホンを収める形で充電することで、連続約5時間の再生が可能。ワークアウトなどのスポーツ利用を考えれば十分な時間と言えそうだ。もし、製品をなくしてしまってもアプリから常に位置情報を確認できるから安心。音楽を聴きながら体を動かしたい、そんなユーザーにとっての大本命の製品だ。

3位 maxzen 32型液晶テレビ J32SK03 (23,800円)

maxzen 32型液晶テレビ J32SK03

 テレビのインチ数がステータスだった時代はいつの間にか終わった。上を見ればキリがないが一般家庭においてHD画質の映像コンテンツを普通に楽しむのなら、コストパフォーマンスに優れた製品がたくさんある。この「maxzen」というあまり聞き慣れないブランドのテレビもそのうちのひとつだ。そもそもmaxzenは国内に拠点を構える国産メーカー。ここ数年、家電業界のトレンドの一つでもある「ジェネリック家電」と呼ばれる、大手メーカーの製品と遜色のないクオリティを、機能を絞ることで実現したプロダクトを販売している。そのため本製品もHDMI入力や外付けHDD対応など最低限現在のテレビ市場にて求められている要件を満たしつつも、非常に安価というのが特徴。とはいえ、映像チップはパナソニックと富士通の合弁により発足したソシオネクスト製のものを使用した高精細なものになっている。デザイン面を見てもロゴがでかでかと主張しすぎていたりはせず、ベゼルも極狭とまではいかないが、ある程度は目立たない作り。機能、デザイン、性能、どれを取っても決して1番ではない、けれど「ちょうど良さ」を感じさせるものづくりがある。日常生活の中でテレビを見たり映像コンテンツを楽しんだり、ゲームをしたりするには十分、むしろ23,800円という値段を考えればマストバイと言える。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「音楽シーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる