Sonar Pocketが語る、2017年の充実と10周年に向けて 「みんながいるから今も音楽ができてる」

Sonar Pocketが語る、2017年の充実

 Sonar Pocketが今年3枚目のシングル『涙雪』を11月29日にリリースした。表題曲は、三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBEの「花火」や「O.R.I.O.N.」などを作曲した佐川紘樹とのコライト作品で「大切な人を想うからこそ、別れを選ばなければいけない」という切ないウィンターバラードとなっている。カップリングには7月から11月にかけて行われたツアー『Sonar Pocket JAPAN TOUR 2017 ~Reload~』のテーマソングとも呼べる新曲「Reload」が収められている。今回のインタビューでは、この2曲に関するトピックをはじめ、“第2章”を歩み行く彼らの胸中に迫った。(鳴田麻未)

原点に立ち返った「涙雪」

――昨年秋からのグループ“第2章”としての活動では、他のクリエイターとのコライトを積極的に行っていますが、新曲「涙雪」も佐川紘樹さんとの共作曲ですね。

ko-dai:佐川さんは三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBEの「花火」や「O.R.I.O.N.」を作曲した方なんですけど、和テイストというか、哀愁的なメロディを付けるのがうまいんです。何度かコライトしたことがあって、個人的に佐川さんの才能に惚れていたので、彼のメロディを歌いたいというところから始まりました。

matty:佐川さんは自分たちの良いところも悪いところも知ってくれてるので、Sonar Pocketっぽいんだけど今までになかったものを生み出してくださるんですよね。メロディラインもそうですけど。それを受けて自分たちも勉強になったし、裾野を広げてもらえた感があります。

eyeron:新鮮な感じがあるのに自分たちも違和感なくやれたし、Sonar Pocketの曲としても耳なじみがいいよね。歌詞も、冬の切なさを表現したラブソングっていう自分たちが得意とする世界観です。この冬、聞いてくれる人に一緒に寄り添えるような楽曲になったと思います。

――前作「段々男女物語」はトロピカルハウス調のトラックでゆるく乗れるサマーチューンでしたが、今回は季節も曲調も真逆ですね。

ko-dai:冬に出すというのは決まってて。メッセージとしては……近くにある大切なものを失ってから気付く人ってすごい多いなと思うんですね。この楽曲を届けることでこうならないように、というか。今そばにある大切なものをちゃんと忘れないように生きてほしいなと思って、悲しいストーリーの楽曲を作ることになりました。

ko-dai

eyeron:4月に出した「一生一瞬」はko-daiが退院してからの思いを綴った楽曲、次の「段々男女物語」はグルーヴとノリで楽しめる刺激的な曲。2作とテーマが被らないし、挑戦する1年の中でいろんなSonar Pocketを知ってもらいたかったので。

matty:前作でちょっと挑戦的なことを経験したからこそベーシックなところに戻って。今の自分たちがこの楽曲には詰まってるので、2017年の締めにふさわしいのかなと思います。

Sonar Pocket / 涙雪

――ベーシックとはまさに。Sonar Pocketの王道的な曲だと思います。

ko-dai:“第2章”を掲げてはいるけど、その核心的な答えがずっと見つからずにいたんです。そんな時「デビュー以降いろんな変化をしてきたけど、実は原点に戻ることが第2章なんじゃないか」って仲の良いラジオのDJの方から言われたのが、3人ともすごく響いて。自分たちのやりたいカッコいいことを追求したのが前作だったので、今回は2018年のデビュー10周年に向けて、“Road to 10周年”という意味も込めてSonar Pocketの原点に向き合いました。なのでミュージックビデオも「好きだよ。~100回の後悔~」とか「100年先まで愛します。」とか10曲くらい撮ってくれている多田卓也監督にお願いしました。ジャケットに関しても、デビューからお世話になっている方とeyeronが共同でデザインしてます。そういう見えない側面でも僕らの原点に戻ってるんです。

eyeron:原点に戻ったけど、0じゃなくて1なんですよね。MVも監督と俺たちが深い関係性だからこそできたものだと思うんです。はじめましての人だったらこういう内容にはなってないだろうし、(主演した)ko-daiも入りづらかったかもしれないけど、監督がSonar Pocketの楽曲とか特徴をしっかり理解してくれていて、僕らとの間にストーリーがあるから血の通った作品になった。ちゃんと自分たちが成長してから再会できたっていうのも大きいですね。

matty:何も知らないゼロの状態でやるのと、1回通った上でもう一度歩くのとでは、見るところが変わりますからね。

――MVの脚本と構成はko-daiさんが担当し、初の演技にも挑戦していますね。モデルの瑛茉ジャスミンさんとカップル役がハマってます。

ko-dai:「ほんとに付き合ってたんじゃないの?」って人が勘違いしちゃうくらい、ナチュラルに演じるのが今回のテーマだったので、よかったです。演技自体は2年ほど前から勉強していたので、演技に対する抵抗もなかったですし、お芝居の基礎やどういうふうに撮ったらいいかっていう見せ方も考えながら演じられました。

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