>  >  > 伊藤美来が築き上げた自分らしさ

『伊藤美来 Birthday Live Miku's Adventures 2017 ~"Island of aquaveil"~』レポート(夜公演)

伊藤美来、ソロ活動で築き上げた自分らしさ “私色”に染まったバースデー公演

関連タグ
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 声優の伊藤美来によるライブイベント『伊藤美来 Birthday Live Miku’s Adventures 2017 ~”Island of aquaveil”~』が、10月14日に東京・Zepp Divercity Tokyoで開催された。

伊藤美来

 もともとStylipSやPyxisといったユニットでステージ活動を行ってきた彼女だが、ちょうど二十歳のバースデーにあたる2016年10月12日に、1stシングル『泡とベルベーヌ』でソロ歌手デビュー。今年5月には初のアニメタイアップ曲となった2ndシングル『Shocking Blue』を発表、今回のライブの直前となる10月11日には待望の1stアルバム『水彩 ~aquaveil~』を届けるなど、この1年でソロアーティストとしての“自分らしさ”を築き上げてきた。その集大成となったのが、この日の公演と言えるだろう。

 イベントは昼と夜の2ステージが行われ、筆者は夜公演を観覧。セットリストや演出は一部を除いて両公演とも同じ内容なので、大まかな印象は変わらなかったことと思う。ライブはまず、ステージ上方のスクリーンに投影された映像からスタート。その内容は「ワタシイロ」のMVとして制作されたショートムービーを編集したもので、ふと思い立って一人旅の“お散歩”に出た伊藤が、とある離島にて世界中を旅して回る女性カメラマンと意気投合し、共に島を散策するというストーリーだ。ステージの転換時にはこの映像が上映され、いわばライブ全体を通して伊藤と“お散歩”する演出となっている。

 最初の映像が終わり、ステージ下手からゆっくりと姿を現した伊藤は、1stアルバムと同様に「ミラクル」から歌い始める。アルバムタイトルの“水彩”に合わせたという空色のスカートをふわりと揺らしながら、ハンドマイク片手に可憐な振り付けを披露していく彼女。爽やかな色調のポップサウンドと相まって、80年代のソロアイドル的なピュアネスがフロア全体に広がっていく(余談だが、筆者は『水彩 ~aquaveil~』のジャケット右上端に日本コロムビアのロゴマークが置かれたデザインを、河合奈保子や島田奈美といった往年の日本コロムビア産アイドル作品へのオマージュだと勝手に思っている)。

 曲の終盤で七色のライトが瞬き、最後は伊藤が手で虹を描くような振りを見せた「Morning Coffee」を挿み、この日最初のMCへ。まずは21歳になったことをファンに直接報告し、「お仕事を始めたのは高校生からだったので、自分がもう21歳になったことが不思議でしょうがなくてビックリしてます。二十歳はあっという間のスピードで駆け抜けていきました」と心境を語る。そして「次は、可愛らしかったり、ドキドキしたり、情熱的だったり、みなさんと大掛かりな“お散歩”に出かけたいと思います」と予告してラブソングコーナーへ。

 カーティス・メイフィールドの「Tripping Out」を下敷きにしたようなリズムワークでアーバンに迫る「No Color」、本人いわく「バーに入って泣きながら歌っているイメージ」だという哀愁ミッド「ルージュバック」、初のスタンドマイクを使ったステージで両手も駆使しながら切々とした想いを表現した「Moonlight」の3曲を続けて披露。そこでグッと大人っぽい表情を見せたかと思えば、直後には「ドキドキした? ハラハラした? 私もした!」と照れ笑いを浮かべるところも彼女らしい。

 続いては、彼女が初めて作詞に挑戦した楽曲「あお信号」。伊藤は「お昼はちょっと目から汗がこぼれ出てしまいまして(笑)、最後まで歌いきれなかったので、夜の部はしっかりとみなさんの顔を見ながら歌いたいと思います」と語り、応援してくれているすべての人への感謝の気持ちを込めるように、優しくしっとりとした声で歌い始める。どこか蒼さを帯びたサウンドに乗せて運ばれる<こんな私だけど 見つけてくれた 信号は青 だから一緒に>というフレーズは、きっとその場にいたファン全員の心の深い場所にまで届いたことだろう。

 そこから映像の上映を挿み、彼女の特撮好きな趣味が全開なパートに突入する。まずは「みんなのことは私が守る! ヒーロー声優、伊藤美来!」という勇ましい前口上から始まる「妄想Realize」。この曲は数々の特撮ソングを担当してきたサイキックラバーのYOFFYが、伊藤の2015年のバースデーライブのために書き下ろしたヒロイックなナンバーだ。美脚が際立つ黒のショートパンツ姿に着替えた彼女は情熱的に立ち回り、オーディエンスも赤のペンライトと盛大なコールで応戦する。続けて彼女のバースデーライブでは恒例となっている特撮ソングのカバーを2曲披露。夜の部では『特捜戦隊デカレンジャー』のOPテーマ「特捜戦隊デカレンジャー」と『仮面ライダードライブ』(以上、テレビ朝日系)の主題歌「SURPRISE-DRIVE」が選曲され、伊藤は振りも完コピしつつ心から楽しそうに歌う。さらにホーンがいななく歌謡ファンク「Shocking Blue」へと繋げ、熱い一面もたっぷりと見せつけた。

      

「伊藤美来、ソロ活動で築き上げた自分らしさ “私色”に染まったバースデー公演」のページです。>の最新ニュースで音楽シーンをもっと楽しく!「リアルサウンド」は、音楽とホンネで向き合う人たちのための、音楽・アーティスト情報、作品レビューの総合サイトです。

表示切替:スマートフォン版 | パソコン版