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『Sorry...come back later』インタビュー

AKLO×JAY’EDが語る、“運命的”なプロジェクトでの発見 「深いところで繋がれて曲を作れた」

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 ラッパーAKLOとR&BシンガーJAY’ED、朋友としてこれまでも数々の楽曲でコラボレーションを果たしてきた2人が“AKLO×JAY’ED”プロジェクトを始動。初のEP『Sorry…come back later』を9月6日にリリースした。サウンドプロデュースにBACHLOGICを迎えた本作は、80年代、90年代のノスタルジックな要素に、海外のトレンドでもあるトロピカルフレイバーやレゲエテイスト、トラップなどのエッセンスを取り入れた、まさに今の時代だからこそ完成した作品だと言えるだろう。

 今回リアルサウンドでは、AKLOとJAY’EDにインタビュー。本プロジェクトを立ち上げたきっかけや、BACHLOGICがトラック、JAY’EDがメロディ、AKLOがリリックを担当したという制作中の話題、さらに長い付き合いである彼らだからこそわかる、お互いのパフォーマンスの持ち味について話を聞くことができた。聞き手はライターの猪又孝。(編集部)【インタビュー最終ページにサイン入りチェキプレゼントあり】

ノスタルジーもありながら、俺たちができる最先端ミュージックでもある(AKLO)

AKLOとJAY’ED

ーー今回のプロジェクトはどんなきっかけで始まったんですか?

AKLO:去年、俺がワンマン(8月3日・赤坂BLITZ、8月6日・大阪Shangri-La)をやったときにJAY’EDに参加してもらおうということになったんです。そのときに「あれ? JAY’EDとの曲多くね?」って今さら気付いて。

ーーAKLOくんのアルバムには毎回JAY’EDくんが参加してますからね。

AKLO:あと、クレジットされてないけど参加してくれてる曲もあるし。

JAY’ED:僕のアルバム(『Your Voice』)でもやってるし。

AKLO:なんで、「俺ら2人でライブできちゃうよ」って冗談半分で話してたんです。「本当にまとめて作ったらできるね」って。ただ、JAY’EDはそのとき事務所を移籍して自分のアルバム制作に向けて忙しい時期だったんで、JAY’EDのタイミングでやろうと。そしたらJAY’EDが俺とBL(BACHLOGIC)くんを呼び出して「あの話、本当にやろうよ」って言いだしてきて。それが発端ですね。

JAY’ED:普段、そういうのは自分からいかないタイプなんですけど、LDHという新しい場所に移ったからこそ、自分の音楽をやるためにもっと頑張らなきゃとか、自分の可能性を最大限に広げる挑戦をやらなきゃと思っていて。それで即行動しなきゃと思いスタッフには相談せず、勝手に自分で動いたんです。

ーー2人に直電スタイルで。

JAY’ED:普段はそういうことをしないんですけど、やるんだったらAKLOとBLくんしかいないと思って、プロジェクトが本当に実現するかどうかわからないまま2人を呼び出して「大丈夫です。僕がなんとかします!」って。大きいことを言ってしまったんですけど、本当にそこからが大変でした(笑)。スタッフにどうやってプレゼンしようって。

AKLO:違う事務所/レコード会社のコラボだから、実際、そんなに簡単ではなかったんですけど、曲作りに関しては全然そこは関係なくて。むしろ、曲ができてからプレゼンすることにして、とりあえず作るだけ作ってみようということで合宿スタイルを採ったんです。BLくんの自宅兼スタジオが寝泊まりできるから、そこに集まろうと。

ーーそれがいつ頃のことですか?

JAY’ED:去年の暮れですね。自分のアルバム『Here I Stand』の制作と同時期に始まったんです。

ーー合宿ってことは1週間くらいこもりきりとか?

JAY’ED:そんなに長くなくて、数日間の単位で定期的にやったんです。最初はひと晩だけで、そのときに1曲だけ作って、「じゃあ、こんな感じでやっていこう」ってことで翌月は2泊3日で入ったり。それを定期的に繰り返して、回を重ねていくうちに、こういう風に作っていくと効率が良いんだなっていうのがお互いわかってきて、1回の合宿で作るペースが上がっていって。

AKLO:もう工場となっていったね。3回目の合宿くらいからは完全にファクトリー。BLくんがどんどんトラックを作って、次にBLくんとJAY’EDでメロディをどんどんビルドアップしていくんです。できあがったら俺が受け取って歌詞をガーッと書いていく。

JAY’ED:その間に僕とBLくんは次の曲に取りかかって、AKLOくんから歌詞があがってきたら、それを受け取って、今作った曲を渡すっていう、その繰り返し。だから、今回、実は10曲くらい作ってて。そこから選り抜いた6曲を入れたんです。

ーー曲のテーマ出しやサウンドの方向性など、楽曲制作のイニシアチブは誰がどのように取っていったんですか?

AKLO:1日目は最近気に入ってる曲をお互い聴かせあうところから始めたんです。「最近どういうの聴いてる?」みたいな。そしたらサンプリングものが多いことに気付いて、サンプリングするならどこら辺がイケてると思う? っていう話になって。80sとか90sとか……2000年代まで行ったかな、いろいろ懐かしい曲を聴いていったら超盛り上がってきて、じゃあ、なんとなくそういう時代にインスパイアされた感じでいこうと、サウンドの方向性がまず決まったんです。

ーー確かに今回はどこか懐かしさを感じさせる曲が並んでいますね。でも一方で、今の全米R&B/HIPHOPチャートを賑わせているトロピカルフレイバーやレゲエテイスト、トラップのエッセンスもしっかりと反映された音作りがされている。

AKLO:それは本当にそう。90sをやろうというよりは、90sにインスパイアされた今のモノをやろうと。ノスタルジーもありながら、俺たちができる最先端ミュージックでもあるっていう。その意識はもちろんありました。

JAY’ED:僕はこのプロジェクトをやるにあたって、AKLOとBLとやるんだったら、「こうした方がわかりやすいかな」とか「大衆受けがいいかな」とか、そういうことをあまり考えず、とにかく現場でみんながフィールしたものを作っていこうという感覚でやってました。自分がナチュラルにかっこいいと思えるものを表現したいなと思ってたんです。

ーー今回のプロジェクトではJAY’EDくんに内在するR&Bセンスが色濃く出てると思いました。発声、メロディ、歌い口がR&B/HIPHOP的というか、『Here I Stand』にあるJ-POP色とはまた違う味が出ている。

JAY’ED:そうですね。J-POPが良いとか悪いってことじゃなく、自分としてはソロのJAY’EDとは違う色をしっかりここで作らないとダメだなと思ってたんです。あと、これまでAKLOくんの曲に参加したときはどこかゲストな意識があったと思うんですけど、それともまた違った感覚でやろうと。だから、今回はメロディを作るときもちょっとヒップホップっぽいメロディを意識して作っていました。

ーー先行シングル「Different Man」は、マイケル・ジャクソンの「Human Nature」を想起させるイントロで始まるスムーズなナンバーですね。この曲はどんなイメージで作ったんですか?

AKLO:スムーズなノリは、最初にみんなで出し合って聴きまくった80sとか90sにインスパイアされてると思う。でもサウンド自体は今、新しく来てるムーヴメントを意識してBLくんは作ってますね。

JAY’ED:僕もこの曲には90sぽさを感じていて。だからこそ自分の中で90s過ぎないように少し意識したんです。でも、この曲を最初に聴いたときの印象は、とにかくかっこいいなと。BLサウンドの中には、聴いた瞬間に「うわー、首振れる」みたいなのがあるんですよ。そういうタイプの曲だなと思って、これを本当にかっこいい曲に仕上げなきゃって思ってました。

AKLO:これにイチ早く飛びついたのがJAY’EDだったよね。誰よりも気に入ってた。「これ、やべえ」みたいな。

ーー歌詞には、今までとは違う自分を求める姿、新天地を求めてやっていこうという決意が歌われていますね。

AKLO:今回は歌の中でも韻をいっぱい踏んで欲しくて俺が歌部分の歌詞も書いてるんですけど、JAY’EDとメシを食いながら今回の制作以外の話もいろいろ聞いてて、そこにインスパイアされてるんです。なので、JAY’EDの今の気持ちをベースに書いてるんです。

JAY’ED:これは歌ってる自分もすごくしっくりきますね(笑)。

AKLO:それを目指して書いた歌詞だからそう言ってもらえるとすごく嬉しい。もともとJAY’EDとは仲良かったけど、今回もっと深いところで繋がれて曲を作れたことがひとつのカギになってると思うんです。だから今回は本当の意味でのコラボレーションだと思ってます。

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