>  > 佐藤広大、ルーツの影響生かした“表現の幅”

佐藤広大が語る、ブラックミュージックの影響生かした“表現の幅”「絶対必要なパズルのピース」

関連タグ
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 この2月に『スノーグローブ』でメジャーデビューし、活動拠点であった北海道から大志を抱いて全国区へと歩みを進めた佐藤広大。人懐こい笑顔とフレンドリーな人柄を映す歌声に、温かい光をもらった人も多いはず。そんな彼から、「スノーグローブ」とは全然違うサウンド志向のデジタルシングル「MONEY IN THE BANK」が届いた。すごく意外だったのだが、実はそれが全然意外じゃないことがこのインタビューで判明。音楽性の広さを知るにつけ、今後の活動の奥行きへの期待が膨らんだ。ルーツを知って聴くと、「MONEY IN THE BANK」がますます面白い。(藤井美保)

佐藤広大 – 「MONEY IN THE BANK」 (Music Video)

自分のルーツ的なところも伝えたい 

ーー「MONYE IN THE BANK」を聴いてまず思ったのは、「えっ、同じ人?」でした。

佐藤広大(以下、佐藤):アハハ。ありがとうございます(笑)。

ーー心温まるデビューシングル曲の「スノーグローブ」のあとにコレって、もともとプランとしてあったんですか?

佐藤:デビューシングルの2曲(「スノーグローブ」「Diamond Dust feat.EXILE SHOKICHI」)に関しては、僕という存在を知ってもらうためのストーリーを伝える楽曲にしたいと思っていたので、あえてストレートで温かいサウンドにしました。でも今回の作品では、「実はこういうR&B系が好きで、そればっかりかけるラジオ番組を持ってたりもするんです」と、自分のルーツ的なところも伝えたいと思ったんです。80年代、90年代のブラックミュージックにはやっぱり多大な影響を受けてますから。

ーーその作戦、意外性にまんまと引っかかりました。

佐藤:うれしいです。「これ、同じ人?」って言われたりすることに、快感を覚えるタイプなので(笑)。もちろん、「また同じ感じね」というときもきっとあると思うんですけど、今この時点では、「何なの? この人」ってくらいちょっとミステリアスで、「次は何を聴かせてくれるんだろう?」と期待感が膨らむほうが面白いなと。

ーーせっかくなので、今回のレコーディングのお話の前にルーツについてうかがわせてください。リアルタイムで影響を受けたのは90年代のブラックミュージックですか?

佐藤広大:90年代後期から2000年代前半かな。西海岸のヒップホップから入っていったんですけど、当時のヒップホップってけっこうR&Bと寄り添ってた時代なので、そこからインスパイアされて、ブラコン(ブラック・コンテンポラリー)やAOR(アダルト・オリエンテッド・ロック)などの歌モノ、それからファンクというふうに、ジャンルも年代も掘っていきました。「自分が生まれた頃ってどんな音楽があったんだろう?」と、80年代からさらに70年代のサウンドにもフォーカスしていきました。僕は85年生まれなので、世の中はマイケル・ジャクソン全盛期だったわけです。

ーーいちばん好きだった音楽というと?

佐藤:ボーカルグループですね。JodeciとかK-Ci&JoJoとかBlackstreetとか。90年代には数え切れないほどの男性ボーカルグループがいましたよね。112、Dru Hill、Take 6……。あと、ニュージャックスウィングを確立したテディー・ライリーが大好きで、だからトークボックス(注:トーキングモジュレーター。人が喋っているようなイントネーションを音に加えるエフェクター)にも興味がいったんです。2パックなどヒップホップ・シーンでトークボックスを使ってる人を聴くうちに、サンプリングの元ネタであるZapp & Rogerに行きついて、「ああ、また80年代だ」となって。だから学生時代は、80、90、2000年代を右往左往してました(笑)。

ーーメインパーソナリティをしているNORTH WAVEのラジオ番組では、そういった音楽を紹介しているんですか?

佐藤:そうなんです。『from R&B』という番組をやっているのですが、トークボックスについても特集しましたよ。若い子たちが知ってくれたらいいなと思って。最近ブルーノ・マーズが『24K Magic』でトークボックス使ってるじゃないですか。

ーーそうそう。あれ、私も大好きです!

佐藤:若い子たちは新鮮な感覚で聴いていて、それはそれで素晴らしいと思うんです。でも、「実はトークボックスって80年代にピークがあったんだよ」ということもちゃんと伝えたい。そう思って、時代ごとの使い方の違いなんかも紹介しました。

ーー90年代に限ると、自分の中にいちばん取り込めてるのは?

佐藤:ずば抜けて好きなのは、さっきも挙げた2パックですね。歌という部分ではRケリー。年代を区切らなければスティーヴィー・ワンダーやマーヴィン・ゲイももちろん好きです。The Isley Brothersにも影響を受けてますね。ファルセットはアイズレーやアース(Earth, Wind & Fire)から学びました。とはいえ、The Sugarhill Gangやグランドマスター・フラッシュも好きで、実はそのへんの感じをやりたいなと企んだりしてます(笑)。

「佐藤広大が語る、ブラックミュージックの影響生かした“表現の幅”「絶対必要なパズルのピース」」のページです。>の最新ニュースで音楽シーンをもっと楽しく!「リアルサウンド」は、音楽とホンネで向き合う人たちのための、音楽・アーティスト情報、作品レビューの総合サイトです。

表示切替:スマートフォン版 | パソコン版