ELEVENPLAY、s**t kingz、辻本知彦……振付師の仕事が光るMV4選

ORESAMA『ワンダードライブ』

 星野源「恋」、亀と山P「背中越しのチャンス」など、印象的なダンスを取り入れたMVが注目を集めている。近年、振付の解説動画や一般人によるダンスムービーを動画共有サイトにアップする動きが活発となり、MVとダンスの親和性はより高まった。

 ダンスを取り入れたMVの流行とあわせて注目されているのが、星野源、Perfumeなどを振付するMIKIKOや、米津源師「LOSER」を手掛けた辻本知彦といった振付師。彼らが生み出す多彩な振付は近年の音楽シーンにおいて重要な役割を担っている。本稿では、今話題の振付師の仕事が光る最新MVを紹介したい。

 ORESAMA「ワンダードライブ」(振付:ELEVENPLAY・NON)

 ファンタジーアニメ『アリスと蔵六』(TOKYO MXほか)のオープニング曲を務めている同曲。MIKIKO率いるダンスカンパニー“ELEVENPLAY”に所属するNONが振付を担当している。椎名林檎、Perfume、BABYMETALといった女性アーティストの魅力を最大限に引き出してきたELEVENPLAY。同作でもアニメの世界観とポップな楽曲に寄り添ったダンスを振付、ボーカルであるぽんの持つ可愛らしい一面をたっぷりと味わうことができる。

 

 DADARAY「WOMAN WOMAN」(振付:辻本知彦)

 ゲスの極み乙女。のベーシストである休日課長によるバンド・DADARAY。振付を担当したのは、土屋太鳳が踊るSia「Alive」日本版ミュージックビデオの振付を手掛けるほか、パフォーマーとして森山未來とのユニット“きゅうかくうしお”を展開する辻本知彦だ。肉体の躍動を感じさせるコンテポラリーダンスを持ち味とする彼。しなやかなダンスがボーカル・REISの艶ややかな雰囲気を深め、楽曲のアダルトな世界を体現している。

木村カエラ「HOLIDAYS」(振付:えんどぅ)

 少女時代のカバーダンスがSNSで話題となり、ダンサー兼タレントとして活動するえんどぅ。同MVでは木村カエラがエクササイズやラジオ体操をモチーフにしたダンスに挑戦。キレのあるモーションやコミカルなポーズなど、えんどぅならではの遊び心溢れる振付が爽快な楽曲とカートゥーン風な映像にマッチしている。ほかにも、ダンスを取り入れたMVを積極的に制作している木村カエラ。「BANZAI」「OLE!OH!」「Honey B ~みつばちダンス」などでは振付稼業air:manとタッグを組み、クールなものから子ども向けのものまで、振り幅の広いダンスを披露している。

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