Perfume、初ドラマ主演がキャリアにもたらすものは? “等身大”の女性演じる『パンセ』への期待

 昨年、アルバム『COSMIC EXPLORER』を発売し、北米公演含むツアー『Perfume 6th Tour 2016「COSMIC EXPLORER」』を完遂したPerfume。2017年に入っても、メンバーのあ〜ちゃんがCGキャラクター・レバの声を担当するドラマ『東京タラレバ娘』(日本テレビ系)主題歌を収録したシングル『TOKYO GIRL』をリリースするなど、引き続き精力的に活動を続けている。そんな中、3人が主演を務めるスペシャルドラマ『パンセ』(テレビ東京)が3月31日、4月1日にオンエアされることが決定。これまでPerfumeは映画『モテキ』本編やドラマ『スミレ♡16歳!!』(BSフジ)エンディングに本人役として出演したり、過去に放送されていたレギュラー番組『Perfumeのシャンデリアハウス』(日本テレビ系)で寸劇風のコントに挑戦したことはあったが、本格的な演技は今回が初めてとあり、注目が高まっている。

 自身のブログ「レジーのブログ LDB」上で、「2016年のPerfumeとこれからのPerfumeを巡る五百蔵容さんとの往復書簡」を連載するなど、Perfumeの動向に詳しいライターのレジー氏に今回のドラマ出演に関して話を聞いた。

「ドラマ出演は彼女たちの表現のあり方がどんどん自由になってきていることの象徴的な例だと思うのですが、3人とも28歳になり30代が見えてきている中で表現の幅や人間の幅を広げようとしている、という印象があります。今回のドラマもそうですし、香水(「PERFUME OF PERFUME」)を販売したり、「女の子」ではなく「女性」としての魅せ方をいろいろな角度から模索しているのが今のPerfumeなのかなと思います。『パンセ』で演じる役柄は3人のキャラクターそのままという感じなので、より“等身大の女性”としての彼女たちを見せるものになるのではないでしょうか」

 Perfumeは伊勢丹とのコラボでダンスヒールやタイツなど女性向けのグッズを発売したことも記憶に新しく、今や“女性が憧れる女性”という存在になりつつある。今回のドラマを通じ、その印象をさらに強めそうだ。さらにレジー氏は、彼女たちの変化についても次のように語った。

「台本を演じるという観点では『Perfumeのシャンデリアハウス』でのコント経験もありますが、『パンセ』はよりかっちりしたドラマということで、演技という音楽以外の活動をすることに対する照れのようなものが弱まってきているのかなとも感じます。本格的な演技と正面から向き合ってもグループとしての芯がぶれることはない、という自信が生まれてきているのではないかと思います」

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる