KAT-TUN 中丸雄一、ドラマ『マッサージ探偵ジョー』主演&主題歌抜擢 なぜ“役柄名義”で歌う?
4月にスタートするドラマ『マッサージ探偵ジョー』(テレビ東京系)。その主題歌に、主人公・ジョー役のKAT-TUN中丸雄一が歌う楽曲(タイトル未定)が決定したという。番組公式HPによれば、本人も「KAT-TUNの充電期間だからこそトライできる内容を目指して、制作に励みたい」と意気込んでいるそうだ。今回の中丸のチャレンジについて、芸能ライターの佐藤結衣氏に聞いた。
「テレビ東京といえば、大きなニュースが世間を賑わせているときも、番組編成を変えないなど、独自の路線で視聴者の期待に応えてくれている印象です。土曜深夜のドラマ枠“土曜ドラマ24”も、これまで『昼のセント酒』(仕事をサボって昼から銭湯・お酒を楽しむ道楽ドラマ)に始まり、エッジの効いた作品を展開してきました。今回、中丸さんがマッサージで事件を解決する探偵を演じると聞いたときには、思わずニヤリとしてしまいましたね。中丸さんもマッサージ講習やツボの教科書を読んで準備しているコメントを寄せていて、真剣に勉強する姿を想像すると微笑ましいです。ファンの中では、中丸さんは手が美しいことでも有名。レギュラー出演されている情報番組『シューイチ』では、フィンガーダンスを披露したこともありました。マッサージシーンは手のアップが多くなるのではないでしょうか。まさにファンの“ツボ”をつくドラマだと思います」
ジャニーズでは、これまで役柄の名義でシングルを発売する例が多くあり、名曲として歌い継がれているものも少なくない。
「香取慎吾さんが“両さん”として『こちら葛飾区亀有公園前派出所』を歌ったり、TOKIOの長瀬智也さんが桜庭裕一郎として『お前やないと あかんねん』をリリースするなど個人名義のものもあれば、TOKIO国分太一さんとKinKi Kids堂本剛さんが“トラジ・ハイジ”として『ファンタスティポ』、KAT-TUN亀梨和也さんと山下智久さんの“修二と彰”で『青春アミーゴ』など、グループの枠を越えたコラボも実現してきました。役柄として楽曲を披露するのは、視聴者へのファンサービス。それがシングル化されると、今度はフィクションと現実が繋がって、2.5次元になったような感覚になります。アイドルとは、日常では見かけないけれど実在している2.5次元的な存在感だと思うんです。だから、ジャニーズアイドルは、マンガや小説などの実写化作品とも相性がいいのでしょう」
さらに、今回の中丸が披露するソロ楽曲も、役柄名義ならKAT-TUNファンとしても安心して楽しめるのでは、と続ける佐藤氏。
「グループとして音楽活動を休止している最中に、メンバーがひとりで歌う姿を見るのは“このままソロで活動していってしまうのでは?”などと、不安に思うファンもいるかもしれません。しかし、今回の楽曲は、あくまでキャラクターが歌うもの、ドラマの粋な演出のひとつとして楽しめるのではないでしょうか。それにしても、よくよく考えるとマッサージ探偵が歌うって、どんな楽曲になるのでしょうか。ユーモアたっぷりな楽曲であればもちろん、クールな歌であっても、“事件のツボはここだ!”という決め台詞の前では、まさにツボってしまいそうですね」