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あいみょん、Twitter連動の映像どう広まった? 新曲「生きていたんだよな」の強烈なメッセージ

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 あいみょんが、11月30日にリリースするシングルの表題曲「生きていたんだよな」の“リアルタイム・ツイートムービー”を公開した。

 このムービーは画期的だ。世界初の映像表現を試みながら、同時にあいみょんというシンガーソングライターの表現の“核”となる部分に深く密接に関わることで、彼女が何を歌い、何を伝えようとしているのか、とても明確な形で表しているのだ。

あいみょん「生きていたんだよな」リアルタイム・ツイートムービー

 同曲は、あいみょんがニュースで見た衝撃的な事件と、それに対する世の中の反応を自らの視点で切り取った“ドキュメンタリーソング”だという。ムービーは、Twitter内から「死ね」というキーワードが含まれるツイートを約4分ごとに読み取り、ほぼリアルタイムで反映するという表現技法が用いられている。さらに、ムービーの中の街や自然現象を構成する言葉は、実在のツイートに合わせて変化する仕組みとなっている。つまり、Twitterで「死ね」とつぶやかれた言葉が、そのままムービーの中に現れ、この映像表現の一端を担っている、ということだ。

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 公開後、このムービーはTwitterなどのSNSを中心に話題を呼んだ。「こんなMV初めて見た」「つい何度も再生してしまう」といったように、その仕組みにも注目が集まった。そしてさらに、「心揺さぶられる」「この歌詞に共感する」「聴いた誰かが救われるといいな」など、この楽曲そのものに宿るメッセージを、ムービーを通してより真摯に受け取ったリスナーが多くいたようだ。

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 このムービーの主人公は、制服を着たひとりの女の子だ。ムービーの最後には、彼女の手の中のスマホに、1日にTwitterで「死ね」と呟かれた回数が表示される。その回数は、24時間でリセットされ、日付が変わるとまたゼロからスタートする仕組みとなっているのだが、その時々によってバラつきはあるも、午前中でも1万回、夕方帯になると、3万回を超える数がカウントされる。その数の多さには思わず驚く。また、女の子が歩く街中の風景の一部ーー道端のゴミ、ビルのガラス窓、広告の看板、通り過ぎる人、木、雨などーーは、「死ね」という言葉で形作られている。そこに現れる「死ね」という言葉は、愚痴の延長線上にあるようなたわいもないものから、悪意に満ちた残酷なものまで様々だ。それがムービーのための“作り物”ではなく、今この瞬間を生きている誰かの感情なのだから、よりリアリティを増す。

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