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二宮和也は、俳優である前に“嵐”であるーー日本アカデミー賞のスピーチで証明されたこと

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 嵐のニ宮和也が、映画『母と暮せば』での演技を評価され、第39回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞に選ばれた。これまでも彼の演技力は各所で高い評価を受け、数々の賞を受賞してきた。日本映画界最高峰である賞の受賞で、名実ともに“国民的俳優”と呼ばれるに相応しい存在になったのではないだろうか。

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(C)タナカケンイチ

 ただ、今回の受賞は、単なるお祝いムードだけではない出来事となっている。二宮の授賞式でのスピーチに対し、ネットを中心に議論がされているのだ。二宮の受賞はジャニーズ事務所のタレントとしては二年連続・二度目。スピーチの中でこれまで支え続けてくれたジャニーズ事務所への感謝の思いや、先輩であるV6の岡田准一とのエピソードにふれてスピーチを終えたことがさまざまな意見を呼んだ。

 たしかに、賞を受賞するきっかけとなった映画に対して敬意を表し、携わった人々へ思いを伝える配慮は必要だったのかもしれない。ただし二宮は、俳優活動を行うにあたり、彼独自のスタンスをこれまでもメディアで明かしてきている。特に、映画『大奥』に主演した際のインタビューで語っていた「芝居のうまい人はいくらでもいる。監督や共演者、作品全体のパワーバランスがきれいな形を描くように、自分がアクセントになれたら。そのためにもアイドルでいた方がいいし、いたいと思う」(『朝日新聞』、2010年10月8日)という言葉には、彼の姿勢が言い表れているように思う。二宮はまず、嵐というアイドルグループのメンバーの一員であり、その延長線上にすべての活動があるということ。また、“アイドル”の二宮が俳優として評価されているという自覚を持ち、そうあることを望んでいるのである。それをふまえた上で今回のスピーチについて考えると、“アイドル”であること、“ジャニーズ”であることについて二宮が感謝の思いを述べるということは、ごく自然な流れなのではないだろうか。

 『母と暮せば』で共演した吉永小百合が、映画の公開タイミングで『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)にゲスト出演した際、「これだけ若者が礼儀正しく、きちっとしていると嬉しくなりますね」と、二宮について熱心に語っていた。映画に携わった人々への感謝の思いは、ステージから降りたところでしっかりと伝えていることだろう。

     
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