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「宗像明将の現場批評〜Particular Sight Seeing」第13回 『IDOL NEWSING LIVE1.5』

アイルネ、ベルハー、ブクガ、凜音……アイドルショーケース『IDOL NEWSING LIVE1.5』の熱気

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トップバッターを務めた吉田凜音。

 2015年4月12日、代官山LOOPでアイドルネッサンス、BELLRING少女ハート、Maison book girl、吉田凜音が出演する『IDOL NEWSING LIVE1.5』が開催された。このイベントは、アイドル専門ライターの岡島紳士が制作しているDVDマガジン『IDOL NEWSING』の主催によるものだ。

 「では現場に11:30に集合してください」と言われたときは「日曜日なのに正午前からかよ!」と思ったが、会場に着いてみるとすでに入場を待つ長蛇の列が。チケットがソールドアウトする人気ぶりだったのだ。開場後も、「一歩前に詰めてください」とアナウンスされる混雑ぶり。冷静に考えれば、今日の出演者の顔ぶれならもっと大きな会場でやってもいいレベルだ。

 まず登場したのは吉田凜音。2014年11月5日に「恋のサンクチュアリ!」でデビューしたばかりの、北海道出身の14歳のソロアイドルだ。 私が彼女を初めて見たのは2014年6月に開催されたイベントだったが、1曲目でBuono!の「初恋サイダー」を歌っていたのをよく覚えている。そしてそのイベントの最中、会場の一番後ろでNONA REEVESの西寺郷太がステージを見ており、「誰を見に来たのだろう?」と不思議に思ったものだ。その約半年後、西寺郷太が吉田凜音をプロデュースした最高のデビュー・シングル「恋のサンクチュアリ!」がリリースされることになる。

 サンンプリングのヴォイスと四つ打ちのキックが響くオープニングSEが流れると、吉田凜音は同じ年頃のダンサーふたりを連れて登場した。「恋のサンクチュアリ!」では、吉田凜音が「あー!」と叫ぶ部分でファンも一緒に叫ぶのだが、それが会場前方だけではなく周囲からも起きたので、突然のサラウンド状態だった。吉田凜音の安定した歌唱も素晴らしい。奇声を上げ続けるファンがいても、あっさり無視してMCを進行していく堂々たる姿勢も吉田凜音らしかった。

 「テンセイリンネ ~GONG! GONG! GONG!~」「忘れないPlace」では、代官山LOOPのサウンドシステムで聴く四つ打ちのキックが実に心地良い。西寺郷太による楽曲とサウンド、吉田凜音による歌唱でしっかり聴かせる楽曲でもあった。「真夏のBeeeeeeaM.」でタオルを振らせた後、今後の活動を告知して「じゃバイバイー」と去るのも吉田凜音らしかった。なんだろう、この大物感は。今後が楽しみで仕方がない。

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2番手のMaison book girl。

 ほとんど間を空けずに次に登場したのは、サクライケンタがプロデュースするMaison book girl。元BiSのコショージメグミ、そして井上唯、矢川葵、和田輪からなる4人組だ。3月27日にオリジナル・メンバーにして私の推しだった宗本花音里が脱退し、和田輪が加入したばかり。新しい編成によるMaison book girlは見るのは初めてだったので、少なからぬ緊張を抱きながら見ることになった。

 オープニングSEは、ピアノの響きと蝉の鳴き声。そこから本の朗読や短い芝居が始まることもあるのだが、この日はすぐに楽曲が歌われた。サクライケンタがいずこねこをプロデュースしていた時代から、彼の楽曲を聴くとリズムを数える癖が抜けない。1曲目の「film noir」は6拍の楽曲だ。

 4拍だがサビで複雑化する「last scene」を歌い終わると、Maison book girlのメンバーは一旦ステージを去った。まずコショージメグミが戻って本を手に朗読を始め、それにやはり本を手にした矢川葵、和田輪、井上唯も続く。最後の一文を読むタイミングが微妙に合っていなかったのはご愛嬌だ。和田輪が新たに加わり、まだ手探りの部分もあるだろうが、このほどよい緩さは失わないでほしいと勝手ながら願った。

 7拍の「bath room」で、コショージメグミがヲタに突然ラインダンスをするようにうながしたのだが、それは先日Negiccoのライヴを見た影響だとか。井上陽水のカヴァー「夢の中へ」を経て、最後の「my cut」へ。「my cut」の歌詞は自傷行為を連想させるが、コショージメグミが歌いながら自分の手首を見る瞬間の甘く狂おしい感覚は、「my cut」をライヴで初めて見た日から変わらない。とはいえ、MIXも入るし、矢川葵が歌うパートではヲタのリフトも起きた。Maison book girlの現場は、楽曲の内向性とヲタの盛りあがりが同居している不思議な空間だ。

     
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