元KAT-TUN・田中聖、バンド「INKT」で目指すもの アイドルからアーティストへの変貌なるか

 元KAT-TUNの田中聖が、ロックバンドのボーカルとして新たな一歩を踏み出した。KOKI名義で活動をスタートさせたバンドの名前は「INKT(インク)」。昨年9月にジャニーズ事務所との専属契約を解除されてから約1年。11月8日にデビュー・アルバムを発売した。

 バンド名がタイトルの今作は、収録されている10曲すべてがKOKIによる作詞。まさに、初めましての名刺代わりになるような作品だ。初回限定盤に同封されているDVDには、メンバーのインタビュー映像が収められている。ギターを担当するリーダーのKeiがKOKIと共にバンドを組むことに対して「アイツの魅力を全力で表現できるならおもしろいと思った」と経緯を語る。メロディもキャッチーで、“KOKIの言葉が届くように”という意識が働いていることが伝わってくる。

 また、KOKI自身も「やるからには本気で。でも、楽しくないと意味がない。本気の遊び」と名言を披露。メンバーとはもともと友だちだったようだ。ジャニーズ時代からも後輩に慕われるキャラクターであったKOKI。人との繋がりが、表現者としての新たなスタートをきるキッカケになったようだ。

 デビュー曲となった「Trigger」は、ライブで盛り上がること、そしてバンドを知ってもらうためにキャッチーであることを最優先して作られたという。MVも、何度も何度も演奏を重ねて、フレーズごとではなく、通しで収録したというこだわりぶりだ。激しい動きと、KOKIの顔を隠すかのようなライティングや手の動きも印象的である。

 一方、同時収録されている「ずっと」は、リハーサルの雰囲気をそのまま感じられるような仕上がり。どちらにしてもアイドル・田中聖から、アーティスト・KOKIへ生まれ変わったことを強くイメージ付けるものだ。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる