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人間椅子・鈴木研一が最新作を語る「ハードロックはリフが命だけど、リズムひとつで別の曲になる」

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写真左より、鈴木研一(Ba、Vo)、和嶋慎治(Gu、Vo)、ナカジマノブ(Dr、Vo)

 音楽性を深化させながらハードロック一筋に突き進み、今年、デビュー25周年を迎えた人間椅子。ニューアルバム『無頼豊饒』のリリースを記念し、前編の「人間椅子・鈴木研一が影響を受けた10曲『2010年代も真ん中なのに、70年代HRに惹かれちゃう』」では、バンドを代表して鈴木研一に、これまでの人生で最も影響を受けた10曲を挙げてもらった。後編となる今回も同じく鈴木研一のルーツを探りつつ、最新作『無頼豊饒』について深く語ってもらった。

「ハードロックはリフが命だけど、リズムひとつで全然別の曲になる」

――前作『萬燈籠』は人間椅子のハードな側面が詰まったアルバムでしたが、ニューアルバム『無頼豊饒』は、変拍子の多用もあり、さらに突き進んだ内容になりましたね。

鈴木:8ビートの気持ち良さもあるけど、変拍子は実は気持ちいいんだよっていうのを味わえると思います。今まで人間椅子を聴いてた人も、変拍子の新鮮さがあるんじゃないかな。前から変拍子はよく使ってたけど、特に今回は前面に出したので。

――変拍子を多くしたきっかけは?

鈴木:和嶋くんが、前のアルバムを作ったあとに“次はプログレっぽくしたい”って言ってたんですよ。和嶋くんがプログレっぽいことをしたいって相当難しい曲になるだろうなと思ったら、案の定難しかった。俺、今だに2人の素晴らしいリズム感についていけないところがあるんすよ(笑)。ここ、どうやってリズム取ってるんだろう?って確認しながら練習してますから(笑)。

――(笑)。ちなみに演奏で一番難しかったのはどの曲でしたか。

鈴木:1曲目の「表徴の帝国」ですね。実は三拍子だけど、そう聴かせないような譜割になってるんです。どの曲も変拍子に聴こえるけど、実は大元のリズムは簡単なんです。それを変拍子に聴かせるように、和嶋くんがヘンなリズムでギターを弾いてるんです。なのでよく聴いて、“なんだこれ四拍子なのか”って発見してもらうのも面白いかなって。

――全体をまとめて言うと、リズムのアルバムなのかなと思いました。

鈴木:そうですそうです。ハードロックはリフが命だけど、リズムひとつで全然別の曲になるんですよね。ベースに関して言えば、リズムを作るとき普通にしないで、ちょっとひねってカッコよくしようというのを考えました。

――ベーシックな話ですが、人間椅子の曲作りの流れを聞かせてください。

鈴木:和嶋くんの曲は、できたものを俺らが練習して仕上げていくんです。あと、俺と(ナカジマ)ノブの曲は、リフをこうしたいってとこから3人で作り上げていくんです。

――もっと原点の話で、鈴木さんのベース、ボーカルのスタイルのルーツも聞かせてもらえますか。

鈴木:ベースはやっぱ(ブラック・サバスの)ギーザー・バトラーが大きくて、動きは(キッスの)ジーン・シモンズのつもりなんです。

――それで足を開いて演奏してるんですね。

鈴木:そうなんです。声を“ウッ”ってやるのもジーンの影響ですね。自分としてはちょっと(シン・リジーの)フィル・リノットも入ってるかなって。

――語りっぽい歌い方などは通じるところがありますね。

鈴木:あと、低い音域でメロディが上下するところですね。なので、俺の歌と演奏は、3人の要素でできてます(笑)。

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