ぶいすぽっ!メンバーらによる“真剣勝負”が生んだドラマを振り返る 『VSPO! SHOWDOWN 2026』Day2観戦レポート

ぶいすぽっ!が届けた熱狂を振り返る

 VTuberグループ・ぶいすぽっ!が2026年3月21日・22日、東京・有明アリーナでeスポーツイベント『VSPO! SHOWDOWN 2026 powered by RAGE』を開催した。

 「勝ち負けが生むドラマと熱狂を。」をコンセプトに掲げた今回のイベント。これまで開催されてきた『VSPO! SHOWDOWN powered by RAGE』『RAGE VALORANT 2024 feat.VSPO!』の系譜と同じく、ぶいすぽっ!メンバーが強敵に挑む企画として、各ゲームタイトルでライバルチームとガチ勝負を繰り広げる内容となっており、ぶいすぽっ!ファンだけでなく参加するストリーマーや元プロの出演者のファンからも注目を集めた。

 これまでよりもさらにパワーアップしたライバルチームを相手に、「今回は苦戦必至」という予想がなされるなか、どんなドラマが起こったのか。今回は取材に潜入した2日目にフォーカスしながらまとめてみよう。

数々のドラマを生んできた、ぶいすぽっ!メンバーとライバルたちによる“真剣勝負”

 2日目の様子をお伝えするまえに、ぶいすぽっ!が開催してきたイベントについて軽く振り返ってみよう。

 ぶいすぽっ!は2022年8月に『ぶいすぽっ!×神田明神納涼祭り』を開催したのを皮切りに、同年12月に『ぶいすぽっ!年末カウントダウン2023』、2023年10月に『ぶいすぽっ!文化体育祭』『ぶいすぽっ!年末カウントダウン2024』、昨年11月に『ぶいすぽっ!フェス 2025』を開催。先に述べた2つの大会も含めて、4年ほどの間に多くのイベントを開催してきた。

 こうしたぶいすぽっ!のイベント内容は、大きく分けて2つの種類に分けられる。エンタメ色の強いバラエティ企画に寄ったタイプと、今回のようなガチ勝負タイプだ。

 今回開催された『VSPO! SHOWDOWN 2026 powered by RAGE』は、前述の2大会の系譜に当たるもので、自分たちよりも一段上にあたるライバルチームにどこまで全力で挑戦できるか、どれだけ本気で努力できたかを挑戦する「ガチなイベント」になっている。

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 これまで2度開催されてきた 『RAGE VALORANT 2024 feat.VSPO!』、『VSPO! SHOWDOWN powered by RAGE』では、「ぶいすぽっ!メンバーのゲームへの仕上がり方」への称賛が次々と飛び出していた。

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 今回の『VSPO! SHOWDOWN 2026 powered by RAGE』は、そんな過去2回の大会と比べても、異例のライバルチームの競技レベルの高さとなっていた。出演者発表時から、そのハードルの高さは話題となり、凄まじい展開となるだろうということは、前もって各所で予想されていた。

 採用された『VALORANT』『League of Legends』『STREET FIGHTER 6』を得意とするストリーマー、そして現役プロや元プロ選手までもが集まり、これまでのぶいすぽっ!が対戦してきたどんな相手よりもひと回りもふた回りも強力なメンバーが揃い踏みとなった。

 筆者が出演する対戦ラインナップをズラリと見たとき、正直厳しい戦いになるだろうなと感じたことは記しておきたい。

  初日に開催された『VALORANT』『League of Legends』『STREET FIGHTER 6』のうち、『STREET FIGHTER 6』で藍沢エマがズズに、如月れんがへしこに、それぞれ1巡目に勝利したのみ。

 1つのゲームで3マップ分戦う、あるいは2巡して戦うという形式をとっていたが、『VALORANT』『League of Legends』はあと一歩のところで取り逃がす惜敗となったバトルもあれば、手も足も出ず完敗を喫するバトルもあるなど、終始格上であるライバルチームのペースを崩せず、高すぎる牙城を崩せなかった現実に悔しさや無力感に苛まれる結果となった。

【DAY2】VSPO! SHOWDOWN 2026 powered by RAGE

 敗北に次ぐ敗北となった初日を終え、迎えた2日目。会場につくと、まず想像以上に温かな空気に包まれていた。それは別にこの日が暖かかったからという理由ではなく、多くの観客に笑みがあったことが大きな要因だった。

 初日で見た敗北濃厚な状況をしっかりと受け止めた上で、見に来たファン達もある程度割り切り、それでもなおぶいすぽっ!チームの勝利を願う。そんな空気だった。

 会場に集まった観客が明るそうだったのは他にも理由がある。会場内にはさまざまなグッズ展示がなされており、新発売のコラボPCや「VSPO! GEAR」、ぶいすぽっ!特製アパレル「VSPO! LOOK SEASON」、今回のスペシャルアートワークを使った等身大パネルなどに多くのファンが集まっていた。

 大会に合わせてスペシャルフードも販売されており、こちらはイベント中にすべて売り切れとなるほどの人気ぶり。また今回のイベントにあわせたグッズも同時に発売されており、こちらもまた長蛇の列となっていた。

『VALORANT』に『LoL』、人気種目での対戦がいよいよスタート

 初戦となる『VALORANT』に臨んだぶいすぽっ!チームには、英リサ、一ノ瀬うるは、兎咲ミミ、八雲べに、夢野あかりの5人が揃った。対するライバルチームは、善悪菌、SurugaMonkey、ボドカ、SqLA、葉の5人だ。

 プロゲーミングチーム・RIDDLEのオーナーであるボドカ、所属するSqLAと葉はぶいすぽっ!メンバーとコラボすることも多く、ファンにとっても馴染み深い3人。それもあって対戦前からぶいすぽっ!メンバーとファンを、ならびにコーチも煽る敵役の振る舞いで盛り上げる。

 結果は3マップすべてでぶいすぽっ!チームの敗北。対戦スタートしてからの数ラウンドを取れても、その後のライバルチームがぶいすぽっ!チームの動きや展開にアジャストし、しっかりと対応するという展開が続いた。

 試合後、ライバルチームから「チームでセットして練習したことが伝わった」「だからこそ、動きが分かりやすかった」とコメントされていたが、それは何よりもキツい響きとなっただろう。

 2戦目の『League of Legends』にはリーダー・千燈ゆうひ、小雀とと、胡桃のあ、空澄セナ、龍巻ちせの5人が出場した。

 昨年リーダーを務めた千燈ゆうひに、外部イベントである『League The k4sen』に出場していた胡桃、空澄の2人、また新人ながら高ランク帯でプレイしていることを公にしている龍巻に、過去に同ゲームをかなりやりこんでいた小雀というメンバーだったわけだが、ライバルチームが凶悪だった。

 『League The k4sen』の主催者でもあるk4senをリーダーに、『大乱闘スマッシュブラザーズ』のプロプレイヤーとして活躍するザクレイ、Crazy Raccoonからの刺客・おぼ、さらに『League of Legends』のプロゲーマーとして活躍したRainbrainとZerostという2名が、ライバルチームに並んだ。

 読者のなかで、何かしらのスポーツを楽しんだことがある方はどれくらいいるだろうか。野球やサッカー、バスケやバレーボールなど何でも良いが、もしも対戦相手に「元プロの人が2人いる」と知ったら、まず敵わないと感じる方が多いのではないか。だが、そんな状況でも勝利を目指すことが求められるのが、このイベントの酷なところ。メンバーたちは数週間にわたり本気で練習に励むことになった。

 ちなみに、ライバルチームのおぼはそれまで全くプレイしたことのないサポートロールを任されることになったわけだが、持ち前の明るさと前向きさでプレイする姿を見せてくれていた。

 そんな両チームの対戦はというと、初戦は危なげなくライバルチームが勝利。そしてつづく第2戦で、ぶいすぽっ!チームが見事に勝利を飾った。

 対戦前はk4senの流行り言葉「やばくね〜よ✩」に乗っけた口上で大盛り上がりとなった会場だったが、第2戦で勝利へと一歩一歩近づき、確かに背中が近づいているという実感と緊張感が帯びていった。

 ターニングポイントでは空澄のスーパープレイが飛び出し、勝利を手繰り寄せた。その瞬間の熱狂、そして勝利を手にした瞬間の盛り上がりと高揚感は、「この時を待っていました!」とばかりの大歓声となり、有明アリーナの天井を突き抜けるかと思うほどだった。筆者はスポーツ観戦や音楽ライブへ参加することが比較的多い人間だが、この瞬間の盛り上がりはそのどれにも負けないほどの熱狂だった。

 しかし次の第3戦では、激戦となった第2戦を終えてトイレ休憩とともに反省点を振り返ったライバルチームが、鮮やかなほどキレイに勝利してみせた。先ほどの熱戦からライバルチームが浮足立つかと期待した観客も多かったが、中盤以降の要所のキャッチアクションや集団戦でのZerostの上手さが光ったプレイもみられ、感動したファンも多かったはずだ。

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