ユニット、相棒、夫婦……バリエーション豊かな「コンビVTuber」の活動スタイルを解説

「チャンネルはそれぞれ個別で、コラボを頻繁に行うユニットの場合」
コラボユニットとして活動はしているものの、ユニットのチャンネルを持っているわけではないというコンビVTuberは、紹介しきれないほど存在する。
一例として、ホロスターズの夕刻ロベルと、個人活動者の神楽めあのユニット「ロベルないとめあ」を挙げたい。コンビの結成は2022年にVTuber・犬山たまきのチャンネルで行われた逆凸配信がきっかけ。神楽めあが夕刻ロベルにアポなしで逆凸をした結果、「年内に10回サシコラボをする」という無茶な約束をしてしまったのだが、実際にやりはじめてみると二人の会話の相性が抜群に良く、以降定期的にコラボがおこなわれている。2025年1月にはリアルイベント『ロベルないとめあ~函館でトラベルリアリティする我々~』を開催するほどの人気ユニットとなった。
にじさんじの舞元啓介とジョー・力一による「舞元力一」は、同名のラジオ番組を長く続けているユニットだ。ラジオ自体のチャンネルは作られておらず、ふたりのチャンネルのどちらかで配信される。それ以外にもコンビでのゲーム実況や歌動画などもアップされており、ふたりの活動はジョー・力一がまとめたプレイリストからみることができる。このふたりは2020年1月にロフトプラスワンで公開録音イベントを行っており、かなり早い時期におこなわれたリアルイベントと言えるだろう。
ホロライブの儒烏風亭らでんと北白川かかぽの二人組「らでかぽ」も、コラボ頻度が多いユニットのひとつ。美術・工芸・伝統芸能に詳しい儒烏風亭らでんと、サイエンスコミュニケーターの北白川かかぽがふたりでロケに出かけ、美術館や工芸職人の元を訪れる動画がたびたび投稿されている。それぞれの持つ知見や視点が異なるため、美術・科学の両面から作品にまつわる手法や技術を掘り下げる様子を楽しむことができる。なお、この「らでかぽ」コンビはふたりだけの活動のみならず、他の学術系VTuberが参加して大勢で博物館巡りやクイズ大会などを行うこともある。それぞれの鋭い視点や、知的好奇心を満たしてくれる内容になることが多く、こちらも好評を博している。
弁護士VTuber・ながのりょうと、法律系VTuber・じゃこにゃーの「ながじゃこ」も、長くコンビを組んで定期配信をおこなっているユニットだ。配信では、法律にまつわるさまざまな疑問を取り上げて、「この場合は法的にどうなるのか」と二人が議論を交わしていくことが多い。たとえば「人物写真をイラスト化してネットに上げる場合、どんな問題が生まれるのか」「裁判がずっと開かれなかったらどうなるのか」など、テーマに沿って法律について考える対談型のコンテンツになっている。
個人の活動が主軸となるVTuberの場合は、コンビでの活動頻度に縛られず、気楽にできるこのスタイルがユニットとしてやりやすいだろう。どちらのチャンネルで企画動画の投稿、配信をするか、という部分での譲り合いは多くの人が考えているようで、どちらか固定の場合もあれば、それぞれのチャンネルで交互におこなうこともある。活動頻度や期間が長くなってくると、過去の活動記録を振り返りづらくなるという難しさはあるものの、舞元力一のように再生リストなどを駆使すれば補えるだろう。
冒頭で紹介した「うみゃみー」の白砂あやねと水面まどかが、どのようなスタイルでユニット活動を行うのかは現時点ではっきりと告知されていない。2月9日からスタートした朝雑談を見る限りでは、、コラボの際はどちらかがゲストとしてもう片方のチャンネルに出演する方向でいくようだ。とはいえここまでの配信アーカイブを見る限り、まだそれぞれ個人で活動をはじめたばかりなので、まずは自身を足元を固めるところから、という空気は感じられる。
「いつか自分の声や描いた物語で、たくさんの人を楽しませたいと思っている」という白砂あやねと、「いつか自分の作品をアニメにして、みんなに届けるのが夢」という水面まどか。クリエイター気質の仲良しふたり組が、今後どのような形でコンビVTuberの魅力を見せてくれるのか、それが新たなファン層の獲得に繋がるかなど、彼女たちの成長がとても楽しみだ。























