コーヒーマニアも兜を脱いだ 山善の「ハイブリッドコーヒーメーカー」で淹れた水出しコーヒーが想定以上に美味しかった話

世界4位の消費量を誇る日本のコーヒーマーケット。「脱サラした珈琲専門店のマスター」が多く生まれた昭和の時代から、ドトールコーヒーが切り拓いたコーヒーチェーンの隆盛。1996年に上陸したスターバックスによるシアトル系の躍進とSDGs視点も併せ持つサードウェーブコーヒーの台頭と、ぼくらを取り巻くコーヒー事情は常に変化してきた。そして消費拡大のターニングポイントはスターバックスの上陸と、見た目にも華やかなバリエーションコーヒーの登場だ。これによってコーヒーショップに女性が訪れるようになり、結果、コーヒー消費の右肩上がりを促した。
そんな昨今のコーヒー事情において 注目したいポイントのひとつが、コーヒーメーカー界隈だ。コーヒーメーカー自体、太古からある電気製品のひとつだが、近年の台風の目は豆から挽けるフルオートタイプで、無印良品、シロカ、ツインバード、パナソニックなどが商品を展開。気持ちや体調にむらがある人力ドリップ(ハンドドリップ)より安定して淹れられるし、忙しい朝には特にありがたい。そんなコーヒーマシン戦国時代に登場したのが山善の『ハイブリッドコーヒーメーカー YCB-720』。フルオートタイプではないが、ホットコーヒーと水出しコーヒーの抽出を1台でこなす新製品であり、最大の特長は、通常8時間程度かかる水出しコーヒーの抽出を、一杯をわずか2分半(!)程で実現した点だ。そこで今回は「爆速抽出、水出しコーヒーレポート」といこう!

水出しコーヒーはベテランのコーヒー好きには「ダッチコーヒー」と言えば通りがいいだろうし、昨今スターバックスでも「コールドブリュー」として展開している定番メニューのひとつ。まろやかで爽やかな飲み口、ふわりと漂うフレーバーが味の特長で、苦みや濃厚さより、飲みやすさが前面に出る。

【水出しコーヒーについてはドトールコーヒーのこのページがよくわかるぞ!】
https://www.doutor.co.jp/business/wholesale/column/d_38.html
ではいかにして「8時間抽出」を「2.5分抽出」に超時短できたか? その仕組みについて山善はこう解説している。
【ポンプで水をフィルター内に送り込み、一定時間でオン・オフを繰り返す運転により加圧と減圧でコーヒー粉に効率よく水を浸透させる独自構造を採用。この構造により、コーヒーバッグ (1L) で抽出する際、一般的に約8時間要する水出しコーヒーを、1杯 (120ml) あたり約2.5分で抽出できます】
コーヒー粉に圧をかけ強制抽出する、つまり水で行うエスプレッソというわけだ。8時間が約2分半となれば、水出しコーヒーがぐっと身近になる(メッシュフィルター洗浄の手間はあるが)。最大抽出量はホット、水出しとも6杯分。付属のステンレスサーバーがカップとして直飲みしやすいデザインとされ、とりわけたっぷり飲みたい派には利便が高い。ちなみに水出しコーヒーをホットで楽しみたい向きは、ミルクパンなどで温めるべし。

豆選びに気を使い過ぎる必要はないだろう。苦み、酸味それぞれ好みに合わせて選べばいいが、水出しコーヒーは比較的サラっとした仕上がりになりやすいため、まずはアイスコーヒー用の深煎り豆を中~細目挽きして試してみてはどうだろう。これで水出しコーヒーにおける嗜好の中心軸がわかると思う。
今回はUCCの豆を選んだ。多くのスーパーで展開しているため手に入れやすく、店舗によっては100g単位で量り売りもしている。筆者宅至近のショッピングモール「アリオ」では、この売り方をしており、100g=300円台と手頃な価格であることも積極的に選びたくなる理由だ。

マシンの使用法にとりわけコツや注意を要する点はない。何しろ操作ボタンは3個だけ。注水し、専用ドリッパーにコーヒー粉を入れて本体にセットしたらCOLD(もしくはHOT)ボタンを押せば完了だ。

そして「いただきます」。実のところ「便利なマシンだけど、、、どうせ、ねえ?」と自称コーヒーマニアの当方、かなり懐疑的だったのだ……が……いやいや、これは大したもんです。
「エラそうなこと言わないで!」と“山善さんに叱られそう”だが、本来8時間要するものを2分半でOKなんて言われたら誰しも「そんな馬鹿な」と思うはずだ。さっぱりしがちな水出しコーヒーながら、細目挽き&加圧ドリップによるコーヒーらしいコクと深入りならではのロースト香。そして今回選んだUCC「深煎りコーヒー」とのマッチングもよかったようで、これで100g/298円(税抜)とは、さすがコーヒーのビッグメジャー「UCC」ならではのハイクオリティである!

そして今回のもうひとつの新発見が「水出しコーヒー✕デカフェ」だった。
デカフェはコーヒー好きにとっては“もうひとつの選択肢”に過ぎないが、UCC「デカフェ」豆を水出しコーヒーにしたところ、軽やかなボディと香りをもつ飲みやすいアイスコーヒーという一杯に仕上がったのだ。コーヒー人類であれば誰しも「今日はコーヒーを飲み過ぎたな……」と感じた経験があるはず。そんな時でも積極的に楽しみたい味わいとして、とりわけコーヒー好きを自認するCOFFEE LOVERのみなさんに、プッシュしておこう。
さあ2026年、令和6年、丙午のグランドオープンだ。君のコーヒーライフに「水出し」という新たな選択肢を加えてみてはいかがだろう?

◎商品情報
山善/ハイブリッドコーヒーメーカーYCB-720
公式オンライショップ価格8480円(税込)
https://book.yamazen.co.jp/special/detail/62

























