キッチンのスペース争奪戦も華麗にスルー? 縦長のコーヒーメーカー「Revonia」が提案する自由な一杯

日本の住環境、とりわけキッチン周りはスペースが限られていることが多く、家電の置き場所は常に悩みの種になりやすい。嗜好的要素が強いコーヒーメーカーは、「本格的な一杯が飲みたい」という家族と「そんな大きなものを置く場所はない」と反対する家族の間で、陣取り合戦の種になりがちだ。
こうした背景から、昨今は性能を妥協せず、スペパ=省スペースを実現する家電がトレンドとなっている。
そんな問題を鮮やかに解決するのが、応援購入サービス「Makuake」で見つけた、エスケイジャパンの新ブランド「Revonia(レボニア)」による充電式全自動コーヒーメーカー『RV-CM100-BK』だ。
特筆すべきは、一見するとコーヒーメーカーとは思えない、幅約74mmという驚くほどスリムな縦長形状。この圧倒的なコンパクト設計は、キッチンのわずかな隙間に収まるだけでなく、「コーヒーメーカーはキッチンに据え置くもの」というこれまでの固定観念そのものを打ち破る。
もっとも、この製品を単なる省スペース家電として片づけてしまうのは、少し違う気もする。4500mAhのバッテリーを内蔵し、湯沸かしから抽出までをコードレスで完結できる点は、使う場所そのものを選ばない。キッチンを離れ、書斎のデスクやリビングの片隅で、自分のペースで一杯を淹れられる自由さがある。
また、キャンプやBBQといったアウトドアシーンにも手軽に持ち出せるだろう。大自然の中で、挽きたての本格コーヒーを味わうという至福の体験を可能にする点も魅力だ。
「ひとりの時間に、本格的な一杯を」——開発の原点は

この製品が生まれた背景には、開発チーム自身の実感があったという。担当者は、開発のきっかけを次のように振り返る。
「ひとりだけの時間や場所で本格コーヒーを手軽に飲みたい。ただ缶コーヒーでは物足りないし……との思いから本製品の開発は始まりました」
Revoniaが目指したのは、日本にはまだ多くない「スタイリッシュで、気負わず使えるコンパクトな全自動コーヒーメーカー」。場所や時間に縛られず、ひとりの時間を邪魔しない存在であること。それが独自のコンパクトさを生みだした。
縦に長いフォルムやコードレス設計は、単なるギミックというより、そうした設計思想がそのまま形になっている点。付属品をすべて収められるハードケースが用意され、本体重量も約990gに抑えている。キャンプやBBQなど、屋外へ持ち出す場面まで想定している点からも、使い方の幅を狭めない姿勢がうかがえる。
満充電時には、水から淹れる「加熱モード」で最大3杯、お湯を使う「非加熱モード」なら最大400杯(1杯150ml換算)と、実用面も現実的だ。
ハンドドリップを再現する「サークルプア方式」小さくても、味は妥協しない

シチュエーションを選ばず自由に使えることを優先した結果、味が犠牲になっているわけではない。むしろ本機は、味づくりの部分にこそ時間をかけている印象を受ける。
担当者は、近年のコーヒーメーカーについて、「豆本来の油分や個性まで抑えてしまい、どうしても物足りなさを感じていた」と話す。どうすれば飲みやすさを保ったまま、豆の風味をきちんと残せるのか。その点を、挽き方や温度、抽出方法、時間といった要素ごとに、かなり粘り強く検討したそうだ。
そうした試行錯誤の延長線上にあるのが、ハンドドリップの動きを再現した「サークルプア方式(ループドリップ)」だ。お湯を円状に注ぐことで、粉全体にムラなく湯が行き渡り、豆の成分をバランスよく引き出す。
ミルには低速コニカル式を採用し、36段階の粒度調節に対応。摩擦熱を抑えながら豆を挽くことで、香りや風味が逃げにくい。抽出時の湯温は甘みとコクを引き出しやすい85℃を維持し、カップに注がれる頃には65℃前後の飲み頃の温度になるよう調整されている。
さらに、ステンレスフィルターを用いることで、ペーパーフィルターでは取り除かれがちなコーヒーオイルもそのまま抽出できる。豆ごとの個性や、厚みのある味わいを楽しめる設計だ。

省スペースという利点を超え、日常のあらゆるシーンに本格的なコーヒー体験を持ち込めるこの一台は、キッチンでの争いから私たちを解放し、新しい豊かなライフスタイルを約束してくれる。
これまでのコーヒーメーカーが「キッチンの定位置に居座る重厚なマシン」だったとすれば、この製品は「どこへでも駆けつけるデスク上のバリスタ」と言える存在。『RV-CM100-BK』は、そんな感覚に近い軽やかさで、挽きたての一杯を楽しめるコーヒーメーカーだ。























