整形総額1億円超えのアレン様、少年院時代を語る「キツかった」『ダマってられない女たち』シーズン2

9月5日より、ABEMAにて今を生きる女性の“幸せ”を、MEGUMI・剛力彩芽・ヒコロヒーが本音で語り尽くす番組『ダマってられない女たち』シーズン2がスタートした。“ダマってられない女”とは、他者に物申すわけではなく、思わずおしゃべりが止まらなくなる状態のこと。当番組はさまざまな女性の人生観に触れ、自分自身の価値観と照らし合わせるなかで、“女性の幸せ”について考えていく。
本稿では、第9回の内容を振り返りながら、見どころを読み解いていく。細かなネタバレもあるためご注意いただきたい。
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今回密着したのは、タレント・美容家として活躍するアレン様。唯一無二のビジュアルはもちろん、忖度なしで発言する本音が受けて、女性たちから熱狂的な人気を誇っているアレン様の“これまで”に迫った。
アレン様が生まれたのは、高知県。幼少期から、女の子っぽいものが好きだったアレン様は、小学校に入ると「おかまっぽくて気持ち悪い」といじめを受けるようになった。授業中に回ってきた手紙を開くと、クラス全員からの悪口をびっしりと書かれていたこともあったという。
当時のことを、「男らしくいなきゃいけないのがキツかった」と振り返る。しかし、親友の“なおちゃん”によると、元モーニング娘。の安倍なつみに“究極な憧れ”を抱いていたアレン様は、エアマイクを片手に歌って踊る陽気な一面も持っていたそうだ。そういった生まれ持った明るさが、今の活躍につながっているのかもしれない。
中学時代もいじめは続き、不登校に。行き場のない思いを抱えたアレン様は、盗んだ自転車やバイクで遠くまで出かけるなど非行に走るようになり、2年間を四国少年院で過ごすことになった。当時の不良コミュニティには、過去に傷があったり、親に愛されてこなかったりと、“ワケ”のある子が集まっていたようで、「あの場所があったから、吐き出せた。だから、ヤンキーが溜まっているのを見ると、寄り添ってあげたくなるんだよね」と語るアレン様。その言葉には、かつての自分をも受け入れられるようになった包容力がにじんでいた。

その後は、「憧れていた東京に出て、美容整形で綺麗になった姿を、いじめてきた友達に見せたい!」との決意を胸に上京。18歳から整形を始め、注ぎ込んだ総額は1億円以上にのぼる。その姿が、とある番組の目に留まり、2014年にタレントデビュー。しかし、オンエアを見たアレン様は、「こんなに悪者に映っているの?」と驚愕したという。というのも番組の演出上、“整形に走った変なヒモ男”として描かれていたのだ。
それから、“変な整形狂いの男”というイメージでしか番組に呼ばれなくなったアレン様は、「これでは、自分を押し殺していた高知時代と同じだ」と気づき、本来の自分をSNSで発信し始めた。すると、長年の殻を破ったように、「人生が突き抜けた感覚があった」と振り返る。
「人間は誰しも劣等感や自己肯定感の低さがある。それをバネにして、ここまできた。自分の人生をものにしてきたと思ってる。そこは成功したと断言できる。だから、人生って学びよね」
辛かった過去も、バネにして生きてきたアレン様。いま、SNS総フォロワー数100万人を誇るアレン様の背中には、たくさんのファンがついている。インタビューでは、「本音を代弁してくれる」「自由に生きていいんだよって言ってくれてるみたい」「生きる糧になる」といったファンの声が寄せられていた。
支えてくれるファンの大切さを常に忘れないアレン様は、1泊25万円のバスツアーを開催するときも、自らすべてのプランニングを手がける。「トラウマ級に体力も心もすり減るキツい仕事1位」と言いつつも、「わたしが25万円払うなら、これやってほしいあれもやってほしいと思うはず。妥協して、運営スタッフに勝手に決めてもらうくらいなら開催しなくていいと思う」と話していた。
数々の苦難を乗り越えた上で手に入れたアレン様という生き様。しかし、「ファンのみんなが、『やっぱりこれでこそアレン様だよね』って思ってくれるか? を考えちゃう。正直問題、結構疲れる。みんなが求めるものに応えようという気持ちが先行して、それが勝っちゃう」と葛藤を吐露する場面も。ただ、すぐさま「こだわらなかったら、他のタレントでいいじゃんってなっちゃう。じゃないと、これだけ熱狂的なファンがついてきてくれていないですよ」と冷静に分析していたのが、アレン様らしいなと思った。
ゲストの佐田真由美も、アレン様のファンのひとりだという。娘から「絶対に見て!」と勧められて以来どハマりし、本も購入するほどの熱の入りようだ。「アレン様は整形を明るく捉えて、人生に彩りを加えている。そういうところが好き」とアレン様への“愛”を語ってくれた。
番組の後半は、SNSで話題の美人ラーメン店主&美人彫り師に密着。2人がそれぞれ絶望からの這い上がりを経験していることを受け、スタジオのトークテーマは、“絶望した経験”に。ゲストの益若つばさが、「『Popteen』のファッションページでデビューをする2日前に交通事故に遭い、歯がぐちゃぐちゃに……」と語り出すと、MC陣は思わず絶叫。
当時、「1回、死にたいなと思った」という益若だが、姉に連れて行かれた除霊師のもとで「あなたは絶対にモデルとして売れるから。仮歯でいいから、すぐに雑誌に出なさい」と言われ、完治していない状態でモデルデビュー。「(除霊師に)言われていなかったら、確実にモデルはやらなかったし、もっと死にたいって思っていたはず」と“出会い”の奇跡を語っていた。
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