藤井フミヤ、渡部建とのサシ飲み動画で語った“「TRUE LOVE」の真実”  「ファンが難民みたいになっていたから……」

 歌手の藤井フミヤが2025年10月25日、アンジャッシュ・渡部建の公式YouTubeチャンネル「渡部のサシ飲み」に出演し、代表曲「TRUE LOVE」の誕生秘話を語った。

 「激白!藤井フミヤの伝説の名曲「TRUE LOVE」の“歌詞”に隠された秘密…渡部、感動!」と題した動画で藤井は、チェッカーズ解散後ほどなくして、キャニオンレコード(現ポニーキャニオン)の知人から「フミヤ、『あすなろ白書』って知ってる?」と聞かれたと振り返った。『あすなろ白書』は柴門ふみ原作の人気恋愛漫画。藤井は同作品を読んでおり、柴門とも親交のあった。

 そのことを知った知人から「『あすなろ白書』をドラマにするから、主題歌を歌ってほしいとフジテレビが言っている」とオファーを受けたという。その時に深く考えず「ああ、いいよ」とOKしたという藤井。「キャニオンから来た話だから当然キャニオンレコード(からのリリース)になるわけ。でも俺、当時本当はソニーに入りたかったの」といい、「ソニーブランドってすごかったんだよ。憧れがあったわけ。『ソニーって付けたいな俺も』みたいなね(笑)」と振り返った。

 とはいえ、「全然知らないところにいくよりは……」と、チェッカーズ時代から籍を置くキャニオンレコードより「TRUE LOVE」をリリース。結果、石田ひかりや木村拓哉らが出演したフジテレビ系ドラマ『あすなろ白書』は視聴率が平均27.0%、最終話で31.9%を記録する大ヒット作となり、その勢いに乗って「TRUE LOVE」は累計売上約202万枚のダブルミリオンを達成した。

 渡部が「『TRUE LOVE』はどういう発想・着想で作った曲なのか覚えていますか?」と尋ねると、藤井は独身時代、ブラックミュージックやダンスミュージックなど「どちらかというと夜に聴く音楽ばかり聴いていた」とし、休日は海外旅行へ行きクラブをはしごするなど遊び回っていたと述懐した。しかし、チェッカーズ解散直前に第一子が誕生してからは生活が一変。子どもと一緒に行ける場所に遊びに行くようになったという。「そうなったら今まであんまり聞いたことのない西海岸のロックみたいな。イーグルスとかドゥービー・ブラザーズとか。そういうのを急に聴き始めるんだよ。カントリーロックみたいな」と述べ、「『TRUE LOVE』はその影響が大きい」と説明した。

 一方、作詞に際しては『あすなろ白書』の内容とリンクすることを踏まえつつ「チェッカーズファンにも届けなきゃいけない」との思いがあったそう。藤井は「(チェッカーズファンは)国を失った難民みたいになってたから」とし、「終わったわけじゃない、ここから始まるんだよ、という意味を込めて『僕らはいつも はるかはるか遠い未来を 夢見てたはずさ』という」と歌詞に込めた思いを明らかにした。

 本動画に対し、コメント欄には「ファンに対してのメッセージだったことに感動」「深くて良い話」「ほんとに難民だった」などの声が寄せられている。

激白!藤井フミヤの伝説の名曲「TRUE LOVE」の“歌詞”に隠された秘密…渡部、感動!

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