Snow Manのライブ中も手放さない“ブレゲ愛好家”の佐久間大介、新作コレクションに思わず「めっちゃ欲しい」

1775年の創業以来、数世紀を越えて卓越した地位や類まれな技術力、情熱という遺産を継承し、高級時計ブランドとしての歴史を刻んできた「ブレゲ(BREGUET)」。
今年でブランド誕生250周年を迎えることを記念し、2025年10月23日には「ブレゲ250周年記念『クラシック』コレクション新作発表会」が銀座のニコラス・G・ハイエックセンターで開催された。
記念すべきイベントにゲストとして登場したのが、人気アイドルグループ・Snow Manの佐久間大介さん。日頃からブレゲを着用する愛用者だからこそ語れる“ブレゲ愛”や、新作コレクションを見た感想、没頭しているマイブームについて熱く語った。
ブレゲを知ったのは「メシドール」と出会ってから
冒頭のトークセッションでは、ブレゲCEOのグレゴリー・キスリング氏が今回のイベントに佐久間さんを呼んだ経緯を説明した。実は数カ月前にパリのヴァンドーム広場にあるブレゲのブティックに佐久間さんが訪れ、そこで“ブレゲ愛”を熱く語る姿に感銘を受けたそうだ。
「佐久間さんはセンスのある方で、時計に対して非常に情熱を持っていました。特にブレゲが築いてきたブランドの歴史や製品、革新的な発明について大いに語り合ったのを覚えています。まさに“マイフレンド”として、今回の記念すべきタイミングでお呼びできて光栄です」(グレゴリー氏)
佐久間さんがブレゲを知るきっかけとなったのは、5年前に伝統的なデザインを踏襲する『メシドール(クラシック トゥールビヨン・メシドール)』との出会いだという。唯一無二の美しさやエレガントな佇まいに魅了され、「絶対にブレゲを手に取ってつけたい」と思うようになったそうだ。

「ブレゲというブランドを知って、その歴史や技術のことを知っていくうちに、創業者のアブラアン-ルイ・ブレゲが発明したトゥールビヨン(世界三大複雑機構のひとつ)を搭載したブレゲの時計を最初の一本にしようと心に決めました。そして昨年にメシドールを購入し、以来ずっと愛用しています。
今年行われた日産スタジアムや国立競技場でのライブでもメシドールを着用しながらパフォーマンスしましたが、本当に耐久性と実用性に優れているなと感じましたね」(佐久間さん)
トップアイドルが惚れ込んだブレゲの新作コレクション
創業250周年という節目の年を迎えたブレゲは、パリのヴァンドーム広場を皮切りに上海、ニューヨーク、ジュネーブ、ソウルなど世界7都市を巡回し、新作を順次発表してきた。そして、東京では新たにブレゲクラシックコレクションの『クラシック7725』と『クラシック7235』がアンベールされた。
「本当にかっこよくて、とてもゴージャス感がある」
そう語った佐久間さんは、新作コレクションの『7225』を着用した感想を次のように述べた。
「思った以上に見た目ほど重くないというか、薄型で軽めな時計で、ブレゲゴールドを全面に使っているのがとても華やかで、これは正直欲しくなりました」

グレゴリー氏は、東京で新作コレクションを発表した思いについて、「各都市ごとにブレゲと縁があるなか、日本のクラフトマンシップの高さに注目しており、モノづくりに対する感度の高い人たちの多い国で、新たなコレクションを発表する機会を作りたかった」と語った。
トークセッションでは 「職人」というキーワードから、話は佐久間さんが最近注力している声優業というテーマに発展。本人のキャリアについて語られた。
「声優さんは少し前まで、『顔を出さずに声だけでお芝居をする』と言われていたのが、今では表に出るようになってすごく注目されるようになりました。そうしたなかで、最近いろんなアフレコを経験させてもらってるんですけど、『声で演技をする難しさ』を日々感じながら、全力で演技させてもらっているところです」
事務所に入所してから今年で20周年を迎えた佐久間さん。もともとはアイドルになる前から、人と目を合わせて話すのが苦手で、引っ込み思案な性格だったそうだ。しかし、20年の活動を通して、「本当に誰とでも自然に仲良くなれるようになった」と自身の成長を実感していると話した。
ブレゲが紡いできた250年の歴史と、佐久間さんが歩んできた20年間のアイドル人生は、一見、隔たりがあるように思える。しかし、そこには常に挑戦心や探究心を持って、技術を磨いてきたという“共通項”、響き合う理念があり、だからこそ高級時計ブランドとトップアイドルという至高のタッグが実現したのかもしれない。
技術革新と伝統の継承を突き進むブランドの姿勢
グレゴリー氏による新製品のプレゼンテーションタイムでは、佐久間さんも壇上から記者席に移動し、その内容に耳を傾けるというブレゲ愛が溢れる展開に。250周年記念モデルのクラシック『7725』と『7235』の詳細や、ブランドの卓越性を保証する新たな品質基準「ポワンソン・ブレゲ」について語られた。
『7225』はブレゲが2010年に特許を取得した「マグネティック・ピボット」という機構を搭載し、従来では避けられなかった摩擦や重力の影響を大幅に低減。“21世紀のトゥールビヨン”と呼ぶにふさわしい卓越した精度と安定性を実現しているという。
1809年にアブラアン-ルイ・ブレゲが製作した歴史的な懐中時計『No.1176』に着想を得たデザインと、独創的な機構はまさに技術革新の象徴ともいえるモデルになっている。
『7235』はアニバーサリーに合わせた特別なモデルで、250本限定で製造される逸品。1794年製作の歴史的な懐中時計『No.5』から深いインスピレーションを得て、視認性と機能美を追求したブレゲスタイルを忠実に受け継ぎながら現代的に再解釈。
ブレゲゴールド製のケースや手彫りの装飾、独自設計のオフセンターローターなど、時計師たちの職人技が細部に宿る時計に仕上がっている。また側面には、かつてブレゲの工房があったパリのセーヌ河岸「ケ・ド・ロルロージュ」をモチーフにしたギョーシェ彫りが施されている。
そしてブレゲは250周年の節目に、自社製品の品質を保証する新たな内部基準「ポワンソン・ブレゲ」を制定。「部品の品質」「技術的卓越性」「倫理観」という3つの柱で構成される基準を設け、ブランドの美的調和や性能基準に対して責任を持つことを示した。これは「単なる認証マークではなく、ブレゲの哲学と未来へのコミットを示すもの」。
そう説明するグレゴリー氏は「ブレゲがこれからも伝統的なサヴォアフェール(匠の技)を守り、革新を続け、最高水準の時計製造を追求していくための“証”になる」と話した。
長い歴史と伝統を持つ一方で、未来志向で進化を止めないブレゲ。佐久間さんのリスペクトとフレッシュな感性が過去と未来をつなげる、充実した発表会だった。





























