ハードもアクセサリも魅力一杯だったアユート、BenQ、G-TUNE、I-O DATAブース『東京ゲームショウ2025』

ゲーマーの、ゲーマーによる、ゲーマーのための世界的フェスといえた東京ゲームショウ2025。幕張メッセ全館を使い、AAAタイトルからインディーズゲーム、そして各種ハードウェアにサポートサービスまで、ありとあらゆるゲームに関わる展示がされていた。2本目のレポートでは、アユート、BenQ、G-TUNE、I-O DATAブースにフォーカスを当ててお届けしたい。
ゲーム音楽にフォーカスを当てたアユートブース

デジタルオーディオプレーヤーのAstell&Kernをはじめ、世界中のオーディオブランドを日本に届けているアユートのブースでは、「#ゲーム音楽が好きすぎる」のハッシュタグを合言葉に、ゲームミュージックでオーディオ機器の試聴が楽しめるブースを作り上げていた。

あえてブース全体を見渡せない構造となっていたが、その角の壁エリアには、アユートがいままでコラボをしてきた錚々たるゲームミュージック作曲家たちのサイン展示もあり、ファンの方々が記念写真を撮れるフォトスポットにもなっていた。

注目アイテムのひとつはイヤホン用イヤーピース、AZLA『SednaEarfit mihry』。医療用シリコンを用いて音質と耐久性の高さがセールスポイントだったSednaEatfiの新作だ。一見すると透明度高めのシリコンイヤーピースに見えるが、実は先端部にある銀色部分もイヤーピースのパーツ。外科医療などで使われるサージカルステンレス製リングを用いていた。

遮音性を高めるためや音のヌケをなくすためなどの理由で、自分の耳の穴よりわずかに大きなイヤーピースを使うことがある。しかしこの方法だとイヤーピースの先端部が耳穴内部で押されて潰れてしまい、高域がスポイルされるなどの悪影響が出やすくなる。
そこでSednaEarfit mithrylは、先端部にサージカルステンレス製リングを用いることで対応している。もちろんステンレスと肌が直接接触しないように、シリコンでカバーしている。

もうひとつは同じくAZLAの『Fingerfit』。イヤーピースの技術を用いたスティックキャップだ。Switch 2/Joy-Con 2スティック部のグリップ力を高め、繊細な操作がしやすくなるバフスキルならぬ、強化アクセサリーとなっている。
皮脂などの油分がつきにくく、ゴミも付着しにくい。さらには耐久性も高く、ヘビーゲーマーでも安心して使える。

Nintendo Switch 2 Pro用の『Fingerfit』も登場予定とのこと。底面部に剛性のある樹脂パーツを用いることで激しい操作をしても外れにくいのがありがたい。
高品位な映像美に目を奪われたBenQブース

ディスプレイモニターやプロジェクター、照明に電子黒板といった幅広いプロダクトを手掛けているBenQ Japanブースでは、ゲーミングモニターを中心に展示していた。

トピックは型番の末尾が「UZ」となる新シリーズのゲーミングモニター。QU-OLEDという、注目度が一気に高まってきたパネルを用いているモデルだ。26.5インチ仕様の『EX27UZ』を見ると、赤緑青がいずれも鮮やかな量子ドットカラーと有機ELならではの深みある黒色が、様々なゲームシーンの表現力を高めている。

木々の間から逆光が差し込むシーンでも色味が鮮やかでびっくり。8bitカラーのJPEGデジカメ画像では表しきれないほどで、ゲームの内容に応じて映像のカラーを細部までチューニングしたくなる。

また31.5インチ版のUZシリーズとなる『EX32UZ』も展示されていた。『EX27UZ』と『EX32UZ』、パネルサイズ以外の基本スペックはリフレッシュレート240Hz、応答速度0.03ms(GtG)、コントラスト1,5000,000:1。アクションゲームに向いた高速描画性能と、アーティスティックな描写を両立させるポテンシャルを兼ね備えている。

ステキなゲーム体験を求めているゲーマーならばこそ、優れた映像表現が可能なディスプレイモニターを使いたいところ。BenQの「UZ」シリーズはディスプレイモニターの買い替え・買い足し時に狙うべきモデルとなるだろう。
大阪府とゲームでつながったG-TUNE/NEXTGEARブース

G-TUNE/NEXTGEAR(マウスコンピューター)のブースに脚を運ぶと、「マウスコンピューター × 大阪府:大阪eスポーツラウンドテーブル(OeGG)」のステージイベントが開催中。高橋名人、マウスコンピューターの軣(とどろき)秀樹社長、大阪府庁政策企画部成長戦略局課長補佐の瀬川亮氏によるトークが繰り広げられていた。

大阪eスポーツラウンドテーブルはeスポーツに関する官民連携の取り組み。まずは大阪府が主導して、大阪府内のeスポーツ関連団体が連携し、積極的な情報交換ができる場を整備していくという目的があるとのこと。そこに高橋名人はアンバサダーとして、マウスコンピューターは民間企業として参加しているそうだ。
「今回はスターフォースのキャラバンを思い出しましたね。ゲームにおいてはマシンの信頼性が大事。eスポーツのプレーヤーが安心してプレイできるように、マウスコンピューターが担保してくれたらいいですね」(高橋名人)
「この度、大阪eスポーツラウンドテーブルの協賛パートナーとなったので、これから頑張っていきたいですね」(軣社長)
「大阪eスポーツラウンドテーブルは現在仲間を募集中です。よろしくお願いします!」(瀬川氏)

デザイナーズ水槽のような美しさを持つ新型ミニタワー筐体は、直営店限定モデルとしてリリース予定。展示されていたのはAMD Ryzen 7 7700 x RTX 5060の組み合わせだったが、装着できるGPU幅にはまだ余裕がありそうだ。

新型のゲーミングノート・「NEXTGEAR J6」シリーズも展示されていた。CPUはAMD Ryzen 7 H 255、GPUはRTX 5060 Laptop(8GB)を採用。従来のJ6シリーズはコストパフォーマンスがキラっと光るゲームングノートゆえに、この新型も購入しやすいプライスで登場すると期待したい。

G-TUNEはゲーミングPCだけではなく、入出力デバイスも展開している。「G TUNE ×「Escape from Tarkov: Arena」プレイイベント」でも使用されたG TUNE ラピッドトリガーキーボード、G TUNE ワイヤレスゲーミングマウス、G TUNE ゲーミングヘッドセットが展示されていた。
普段から最も触れる部分となるだけに、操作感や装着感が気になるところ。個人的にG TUNE ラピッドトリガーキーボードは高密度で各キーに指が届きやすく、G TUNE ワイヤレスゲーミングマウスとG TUNE ゲーミングヘッドセットは共に軽さが効いており、ゲームプレイ時だけではなく日常的にも扱いやすいデバイスだと感じた。
10周年を迎え、圧倒的なシェアを誇るゲーミングモニター

PC用周辺機器メーカーとして幅広い機材を開発しているアイ・オー・データからは、 ゲーミングモニター「GigaCrysta」 の最新シリーズが登場。GPUとのバランスを考えると実用的ながら超高速、というラインで攻めてきた。

フルHDで320Hzの高リフレッシュレートを実現したのが『LCD-GD254U』。展示デモでは60Hz、120Hz、240Hz、360Hzの差がわかりやすい映像で、類稀なヌルヌルさをアピールしていた。しかも想定価格は3万円を切るとのこと。「手持ちのGPUでどれくらいのフレームレートが出せるのか......」と気になっているゲーマーならば、サブモニターとして買ってしまいそう。

フルHDで320Hz、4Kでは160Hzのリフレッシュレートが出せる27インチの『LCD-GDU271JAD』。ゲームプレイ時はフルHDで滑らかな描画を楽しみ、映画やアニメ、写真を見るときは4Kにできる二刀流。いや、4Kでも160Hzもの高速性能があるなら、4Kゲーミングにハマるキッカケにもなりそう。
アイ・オー・データの独自技術で、eスポーツトレーニングに最適なフォーカスモードも実装。24インチ相当の面積にゲーム画面を表示する機能で、ゲーム大会で使われるディスプレイモニターと同等サイズでの練習が可能だ。

LGエレクトロニクスのテレビ用OS「webOS」を採用した27インチの『Smart Gaming Monitor』も展示されていた。NetflixやAmazonプライムビデオ、YouTubeなどのアプリを内蔵し、PCなどのデバイスを使わずともネット配信コンテンツが再生できる。地上波テレビのチューナーは内蔵していないので、特別な契約は不要だ。
HDMIを持たないノートPCやスマートフォン、タブレットとも接続できるように、USB Type-Cによる映像入力にも対応。さらには180Hzのリフレッシュレートにも対応し、動画もビジネスもゲームもなんでもこなせるマルチなディスプレイモニターとなりそう。

アイ・オー・データの「GigaCrysta」シリーズは、OSDメニューなどの操作がしやすいリモコンが付属するとあって好評を得ているが、Smart Gaming Monitor発売の暁にはこのリモコンの存在がさらに注目されることになるかも?






















