100円ショップで“お掃除ロボット”が買える時代が到来 ダイソー『ロボット掃除機』レビュー

ダイソー『ロボット掃除機』レビュー

 お掃除ロボットに憧れつつも、「そこまで掃除機にお金をかける勇気がない……」と、結局スティック掃除機で毎日床掃除をしている筆者。だが、とある日にダイソーを物色していると見つけたのが、こちらのロボット掃除機だ。

 100円ショップにロボット掃除機が並ぶ日が来るとは……。筆者自身、これまで一度もロボット掃除機を使ったことがないが、今回思い切って購入してみた。未知の体験に期待しながら、本商品をレビューしていきたい。

人生で初めてのロボット掃除機体験

 今回購入したのは、『ロボット掃除機』(税込550円)。ロボット掃除機と名のつくものが500円台で商品化できるダイソーの企画開発力には、本当に驚かされる。

 カラー展開は黒と白の2種類で、本体とは別に専用クリーンシート(15枚)、面テープ(16枚)が入っている。起動するには別売りの単3乾電池が3本必要なので、そこは注意してほしい。

 大きさは直径23センチ、厚さは5センチとなっている。代表的なお掃除ロボットとして「SwitchBot」や「ルンバ」などがあるが、それらの直径はだいたい35センチ、厚さは10センチほどなので、一般的なお掃除ロボットに比べたらサイズはやや小さめだ。

 ちなみに、筆者が本商品を持ち帰った際は「本当に中身入ってる……?」と、何かの間違いで箱だけ購入してしまったのかと思うほど軽かった。軽いということはかなり安っぽいのでは、と開封するまでドキドキしていたのだが、見た目はそこまでチープには感じず、いわゆる“ダイソー感”はあまりない。

 裏面には3つのタイヤがついており、中央が電池を入れる場所となっている。

 そして、テープを貼り付けてクリーンシートを装着していくようだ。この価格なら当然だが、数万円クラスのお掃除ロボットのような水拭き機能や、間取り学習機能はない。パッケージには「フローリング専用掃除機です。ゴミを吸い取るものではありません」と記載がある。

 我が家はクッションフロアを貼り付けているので、おそらく動きに問題はないだろう。準備ができたので、さっそく中央のスイッチをオン!

 動き方はこの通り。世のなかに流通し始めたころのロボット掃除機のように、障害物に当たったら方向転換する。という動きなのだが、思ったよりもしっかりロボット掃除機の動きをしていて感動した。

 筆者は犬を飼っているのだが、終始ロボット掃除機に反応していた。軽くタッチするくらいでは止まらないが、前両足で体重を乗せてしまうと止まってしまうだろう。

 ハンガーラックの下も掃除してくれたのだが、いかんせんランダム走行なので必ずしも部屋の隅々まで掃除してくれるとは限らない。なんとなく部屋全体を綺麗にしてくれたらいいな、という期待感でちょうどいいかもしれない。

 10分間掃除した結果は、ご覧の通り。筆者は愛犬の誤飲防止のため毎日掃除機をかけているため、あまり見応えのない結果で申し訳ないのだが、それこそ愛犬の抜け毛は意外と取れている。

 薄いクリーンシートは髪の毛やペットの抜け毛、小さめのホコリなどと相性がいいようだ。

 今回は2部屋10分ずつ使用してみたのだが、クッションシートのたゆみなどに引っかかると止まってしまった。ツルツルのフローリングであれば問題ないだろうが、ちょっとした段差があると止まってしまうようだ。

 ただ、人生で初めてのロボット掃除機は新鮮だった。ロボット掃除機をスムーズに動かすために床の上のクッションなどをどけたり、愛犬の反応を楽しんだり、どこが引っかかりやすい場所なのかも知ることができた。なので、数万円クラスのロボット掃除機を初めて購入しようと思っている人にとっては、試用機としてちょうどいいのではないだろうか。

 また、部屋が複数ある環境であれば、「今日はリビング」「今日は寝室」というように、ロボット掃除機に任せる部屋を作るというのもありだろう。普段使っている掃除機は引き続き使いながら頻度を落としたり、範囲を少なくするという手助けをしてくれるかもしれない。

 そして、動物と暮らしている人ならわかると思うが、換毛期の抜け毛の量は尋常ではない。朝掃除機をかけても夜になったら抜け毛の塊が部屋の隅に生まれていることもあるので、そうした部屋が汚れやすい一定の時期に使うというのもいいだろう。

 なんにせよとにかく値段が安いため、購入のハードルは低い。まずはお試しで自身の生活に取り入れてみるのもいいのではないだろうか。

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