異国の地で“一生の相棒”を置き去りに……どう対処する?『世界の果てに、くるま置いてきた』2話

『世界の果てに、〇〇置いてきた』シリーズの第3弾『世界の果てに、くるま置いてきた』(ABEMA)の第2回が9月28日放送された。
今回の配信を見て思ったのは、相変わらず世界旅行に適しているのか、適していないのかわからないということ。くるまとはつかみどころのない、だけど憎めない人間だなと感じた。
例えば、イスラム教の国だから酒は基本飲めない、売っていないと現地の人が言っているのにも関わらず「酒が飲みたい」とマイペースに発言する姿は、もはやかわいらしささえも感じる。
さらに、頼んだチーズバーガーが1時間30分提供されなくても、声を荒げたりすることはない。コーラを2本呑み、ただただ待つ。番組では数分のシーンに編集されているが、実際には、もっと気が遠くなるほど長い時間だったかと思うと、ただ待てることは、もはや才能だなと思わされた。
だが、翌日、首都・ダッカ行きのハイウェイバスに乗り込んだ際には同じバスの1つ前の席に乗り合わせた現地の人、通称・仙人から「日本とバングラデシュは友の国だよ」と声を掛けられフルーツを「奢ってあげよう」と言われる一幕も。これには、くるま嬉しそうにするが、あまり体が丈夫ではないということもあり、同行スタッフにまず食べさせる。すると、スタッフは激しく咳き込み「今まで食べた中で一番マズイ」と、フルーツに唐辛子のようなものがかかった食べ物の感想を述べた。これを見て、くるまは食べることを拒絶。撮れ高云々ではなく、好奇心よりも保身が勝つ姿も彼らしいと感じた。
そんな保身に感心した直後、ダッカで予約したホテルに向かう道中で「やったかもしれない」と一言。なんと、バスの中に一生の相棒にしようと思っていた靴を忘れ、ビーチサンダルのようなものだけで帰ってきてしまったのだ。しかし、すぐさま切り替えて「出費が痛い」と言いながらも靴を買うくるま。ここでバスの運行会社に問い合わせてもどうしようもないということをわかっているのは、まるで旅慣れしているようだな、とも感じた。
これまでの『世界の果てに、〇〇置いてきた』シリーズと比べると、はるかに金払いが良いのも気になるところ。全くを持って、宿代を節約しよう、食費を削ろうという発想はない。実際に、物価が安いものの、ここまでねぎったりすることなくお金を払うのは、見ていて気持ちがいい。
来週はいよいよお酒にありつけそうな予感。
そして、冒頭の東出昌大のシーンは、今後どのようにつながってくるのか。まだまだ旅は始まったばかり、これからの展開が楽しみである。


























