しらスタ×17LIVE コラボ「ツバメ」歌ってみたMV完成 ライバーとの共演で生まれた“つながり”の力

ストーリー性と細かいギミックが仕掛けられた「歌ってみた」動画に(細沼監督)

ーーまずは、今回「歌ってみた」のMV撮影を終えての感想を教えてください。
細沼:ライバーさんとご一緒するのは初めてで、撮影前は正直どうなるか分からない部分もありました。でも、いざ現場が始まると、皆さんスイッチが入るのが本当に早くて、それぞれが持ち味を活かした表現力を発揮してくれました。ライバーさんからの提案もたくさんいただき、“一緒に作っている”という感覚がとても強かったです。想像以上の仕上がりになりそうで、いまから編集作業が楽しみですね。
ーーライバーさんたちの歌唱について、現場で感じたことがあれば教えてください。
細沼:「ツバメ」という楽曲は、さまざまな個性が手を取り合って何かを成し遂げていくことがテーマの曲だと思っています。ライバーさんたちも、それぞれまったく異なる個性を持っていて、事前に歌唱を聴いたときは、正直どんな仕上がりになるのか想像がつきませんでした。
でも、編集された音源を初めて聴いたとき、「こうしてそれぞれのハーモニーが重なって、ひとつの作品になるんだ」と感じて。「ツバメ」がまったく新しい形で生まれ変わったようで、とても素敵だなと思いました。
ーーしらスタさんの歌声についてはどう感じましたか?
細沼:とても表現力のある方だなと感じました。撮影中にご本人とお話しした際に印象的だったのが、曲や作品の背景を丁寧に掘り下げたうえで、それを自分の声としてしっかり表現されているという点です。その深い解釈が、歌声の奥行きや説得力につながっているのだろうなと強く思いました。
ただ歌うのではなく、一度しっかりと自分のなかに落とし込んでから、グッと放つような表現ができる方。そのアプローチこそが、しらスタさんの大きな強みであり、魅力なのだと思います。
ーー今回のMV制作のコンセプトはどのようなものでしたか?
細沼:17LIVEは「配信を通じて人と人がつながる」というのが大きな特徴だと感じていたので、それを映像でどう表現するかが、最初のテーマでした。今回は“歌”が主役の企画なので、「いかにいい歌をしっかり聴かせるか」を軸に映像の構成を考えています。
「歌ってみた」という形式は、本来シンプルな構成でも十分に成立しますが、今回はそこにストーリー性を加えています。スマートフォンのなかにある個々の空間が少しずつつながっていき、やがて画面の枠を飛び越えて、全員が同じ場所に集まって歌う。そんな流れで、“つながりが広がっていく様子”を映像として描いています。
さらに、縦型コンテンツならではの見せ方や、細かなギミックを随所に散りばめることで、画面に変化と展開をつける工夫も取り入れました。
ーーライバーさんとしらスタさん、9人の全体のバランスはいかがでしたか?
細沼:性別も年齢も出身地も異なる9人が集まった今回の現場で、初めて会う人同士が自然と手を取り合い、ひとつの作品に向かって進んでいく姿がとても印象的でした。そこには、作品づくりの本質的な面白さや、ものづくりの力がしっかりと表れていたと思います。
ーー日頃から音楽作品を手がける際に意識されていることはありますか?
細沼:映画やドラマだけでなく、音楽作品にも必ず“物語”があると思っています。そして、人の心が動くのは、そのストーリーを追体験したり、自分の経験と重ねたりするプロセスがあるからこそ。だからこそ、映像をつくる上でも「どう物語を投影するか」という視点は、とても大切にしています。
撮影前には資料やコンテをあらかじめ用意しますが、撮影は“生もの”なので、その通りにいかないことも多いです。逆に、予定通りに進みすぎると面白みに欠けることもある。だからこそ、現場で人と人が生み出す“化学反応”が、僕にとっては大きな楽しみのひとつなんです。
ーー最後に、今回のMVで注目してほしいポイントを教えてください。
細沼:主役である“歌”をじっくり聴いていただくのが一番ですが、映像に散りばめた細かな工夫も楽しんでいただけたら嬉しいです。ライバーさんたちも、楽しさを大切にしながらパフォーマンスしてくれたので、「観ていて楽しい」と感じてもらえるMVに仕上がっていると思います。ぜひ、音楽と映像の両面から楽しんでいただけたら嬉しいです。
なお、今回の『17LIVE presents 名曲歌ってみた OFFICIAL MOVIE 〜しらスタ【歌唱力向上委員会】Special〜』は、以下の「17LIVE 公式YouTube」で視聴可能となっている。

























