“おひなさま”、王子さまとのデートで本気の急接近「彼氏にしたい」『今日好き 夏休み編2025』3話

おひなさま、ようやく巡り合った愛しの“王子さま” 「広奈のチェックノート」で運命を確信
そして、きんご×りのん以上に衝撃だったのが、せり(松井芹)×ひな(長浜広奈)の半日デート。2日目午後は、男子陣による“ぐるぐるバット対決”の結果から、3組に別れてのグループ行動に。せりがここで勝利を果たし、ひなを誘ってショッピングデートに向かったという流れである。
ふたりのお目当ては、お揃いの洋服。実は、私服の時点でお互いの色を拾い合うリンクコーデを見せていたほど、息ぴったしなふたり。目的地に到着後、ひなが「オーストラリアはロックにいきます!」と、大きなフロントプリントで派手なデザインのTシャツを選ぶと、そのままサングラスに、アクセサリーに……。同じタイミングで試着室から出てきて、そのまま街に繰り出す姿を見たときには、本当にカップル以外のなににも見えなかった。歩くだけで絵になるふたり……まるでお姫さま、そして王子さまのように。
ここからが本当に怒涛の展開だった。すでにオンエアを確認済みの視聴者ならわかるだろう。事あるごとに、ふたりのやりとりにお互いの本気度が妙にチラつき、それに対して我々が“えっ、本気でこのまま付き合っちゃう?”とか、“カップル成立も間違いなし?”と、その場の当人たち以上に会話にのめり込むような内容だったのである。
まずは、ひなが「いままでの旅で、いちばん楽しかった!」と、ごきげんに言葉を弾ませると、せりも「わかる!」と共感を示す。実は彼、4回目の旅にしてこのようなふたりきりでのデートは初めてだったとのこと。一旦、これが後の伏線となるのだが、せりから「(午前中に旅の)しおりを読んでるとき、ずっとひなちゃん見てた」と明かされて、「やだもう〜、めっちゃ好きじゃん!」と、これまでの旅で見てきた“いつものおひなさまムーブ”で返すひな。ひながいちばんかわいいし、男子は全員ひなが好き。自己肯定感の飛び抜けたひなのことなら、半分以上は本気だとは思う。
しかしながら、それは相手が否定できない反応を見越してのもの。だからこそ、今回は話が違う。せりから次に出てきたのは「めっちゃ好きかも」。視聴者の心を勝手に幾度も代弁して申し訳ないが、ひなと同じ言葉を口にしてしまった。「ほ、ほんと?」。
そんなせりにも、ひとつだけ不安があるという。それはひなではなく、むしろ自身について。過去の旅でカップル成立を阻んだ、“友だち感”や“弟感”を感じられてしまうこと。ひなにはそう思われたくない。この懸念を聞いて、ひなは即答する。「ひなは……全然ない、友だち感。彼氏にしたい」。今度は彼女の方から、決定的な言葉が飛び出してきた。
極め付けはこの後で、前述のふたりきりでのデートが初めてだという発言を受け、ひなが「かわいそう」と呟くと、ここから「僕を救ってくれた」「救いました」「救われちゃいました」と、テンポよい切り返しが続く。かと思えば、この2ショットの直前に購入していたスイーツを口にして、同じタイミングで頭を揺らして「うまうま!」と、ひなの口癖がハモったのだ。
筆者は前回の『ハロン編』ダイジェスト記事にて、ひなの性格的に会話の内容、そしてなによりリズムを大切にするのでは? と考察していたが、せりとの会話は完全にひなのリズムそのまま。それに彼の方も無理していない。つまり……。
まだある。ひなは「広奈のチェックノート」として、意中の相手を王子さまか見極めるチェックリストを作成してきたとのこと(しかも手書き)。内容を順に抜粋すると、アニメをよく見るか、普段ゲームをするか、3時間以上電話できるか、犬は好きか、焼き鳥は好きか、ちょっとぐしゃぐしゃのポニーテールは好きか、など。
これがふたりの運命を確信させた。アニメの話題では、ひなの好きな『いぬやしき』をせりが事前にチェックしてきており、好きなゲームは『BLOCKY BLAST』で偶然にもお揃い。オーストラリアまでの飛行機でもプレイしていた。さらに焼き鳥も好きで、ひなの方から「行こうね!」と約束を交わすと、ポニーテールについては今回の旅で披露する予定はないものの、せりの方から「じゃあ付き合ったら見せて!」と、またしても決定的な言葉が出たのだ。
あまり大袈裟な断定を書きたくはないものだが、前回の旅で結ばれたおうが(桜我)×あおい(永瀬碧)の“おうあお”カップルさながら、さすがに成立しなければウソになる空気感である。ひな自身も「せり、反則です! ひなの王子さまですね、完璧です」と、過去2回の旅であれほどハードルが高かった王子さまとついに巡り会えたことを確信していたわけだし(一時は、好きな相手として“王子さま”は二の次なんてことも言っていたはずでもあるが、それはもう過去の話)。
さらには、前回の2話であれほどメロメロになり、今回は上裸姿を目撃して「これ、写真撮っ◎△$」とテロップを文字化けさせ、りのんのスマホに「ズームしとき!」と“おばはん口調”で大フィーバーしていたはずの“筋肉”、もといいおう(榎田一王)について「もう筋肉なんて忘れてました」というあっさりぶりである。それくらい、せりのことしか考えられない。
前述の通り一部こそ割愛したが、りのん、ねね、ひなと、涙なしで本当に幸せだけが詰まっていた1時間弱。“こんな『今日好き』が永遠に続けばいいのに……”と願ってしまったし、せり×ひなについては“フライング告白して、もう早々に日本にお帰りください……”とすら思わされてしまった。
これほどの確変2ショットをしたのである。せり、ひな……もう、揺らぐな。
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