スカウト15社で芸能界デビュー SNSやショードラで話題を集める16歳の現役高校生・白石乙華が語る“夢”

2024年に芸能界入りし、2025年6月には自身初となるショートドラマプラットフォーム「ショードラ」作品『赤い瞳』で初の主演を務めた、現役高校生・白石乙華。俳優業以外にも、自身のTikTokで投稿している「#おとはの準備かめら」シリーズは1000万回再生を超えるなど、SNSでも話題を集めるタレントのひとりだ。
今回リアルサウンドテックでは、各方面から注目されつつある彼女に初インタビュー。芸能界デビューに至った経緯や、これからの夢について語ってもらった。(はるまきもえ)
中学時代は「いつも明るく笑顔、元気な性格」
ーー芸能界デビューをしたきっかけについて教えてください。

白石乙華(以下、白石):いまの事務所にスカウトされたのがきっかけです。TikTokでも活動をしているのですが、そこからDMをいただいて、デビューすることを決めました。
ーー15社ほどスカウトを受けたと聞いて、驚きました。最初にスカウトされたのはいつごろでしょうか?
白石:中学1年生のときです。友達と初めて原宿に遊びに行ったときに、声をかけていただきました。
ーーそうなんですね。芸能活動はいつごろから意識されていましたか?
白石:中学2年生のときから、なんとなくモデルになりたいなと思っていました。YouTubeでモデルさんのVlogを見るのが好きで、とくに「Seventeen」や「ニコラTV」というチャンネルをよく見ていました。動画を見ているうちに、モデルさんのキラキラした姿に憧れるようになって。本格的にモデルを目指したいと思うようになったのは、中学3年生くらいからです。
ーーそれは何かきっかけがあったのでしょうか?
白石:ありがたいことに、声をかけていただく機会が増えて。「私にもチャンスがあるならやってみたい」と思うようになったんです。
ーーなるほど。ちなみに、中学ではどんな学生生活を送っていたのでしょうか。
白石:3年間バドミントン部に所属していました。
ーーガッツリ運動部だったんですね。
白石:そうなんです(笑)。顧問の先生が毎年変わっていたので、遊び感覚でやっていたり、ザ・部活! っていう雰囲気でやったりと、その年によって部内の雰囲気が変わっていくのが面白かったです。部員同士はみんな仲が良くて、学年関係なくいつもワイワイしていました。すごく楽しかったです。
ーー青春ですね。ちなみに、白石さんはどんな性格の学生だったのですか?
白石:多分……明るい方だったと思います(笑)。お調子者というか……元気な性格だと思います(笑)。
憧れの『Seventeen』モデルを目指して
ーー最初にスカウトされたのは中学1年生とのことですが、当時はまだそこまで芸能界を意識していなかったのではないですか?
白石:そうなんです。だから、最初はびっくりしちゃって。「どうしよう」と思ったんですけど、「芸能事務所の者です」と説明していただいて、だんだん嬉しいなと感じるようになりました。
ーー多くのスカウトがあったなかで、現在の事務所(スターレイプロダクション)を選んだのはなぜでしょうか?
白石:まずひとつは、もともと存在を知っていたというのがあって。私は小学生のころからくれまぐさん(『スターレイプロダクション』所属の女性3人組クリエイターグループ・くれいじーまぐねっと)が大好きで、動画をずっと見ていたんです。だから、自分の知っている事務所の方から声をかけていただいたのが嬉しかったんです。
あと、何度か面談をさせていただいたときに、自分の意見をすごく聞いてくれる場所だなと感じて。自分がこれからやりたいものとか、挑戦したいことを話したときにしっかりと聞いてくれたので、入所を決めました。
ーーちなみに、どんなことを伝えたのでしょうか。
白石:私の夢は『Seventeen』(集英社)の専属モデルになることです。面談でも、モデルになることが一番の夢で、頑張りたいことだと伝えました。そのときにそのためにいま頑張るべきことなど一緒に考えていただけて、結果所属することに決めたんです。
ーー芸能界デビューを決めたとき、ご両親の反応はどうでしたか?
白石:やっぱり難しい道なので……反対はされなかったんですけど、心配されました。でも私の「やりたい」という気持ちを伝えて、そこからはすごく応援してくれています! 高校も、芸能活動を本気で頑張るために通信制の学校を選びました。
ーーそうなんですね。学校生活はどうですか?
白石:学校には週2日通っているんですけど、クラスメイトには私と同じように、芸能活動をしながら学生をしている子もいます。
地元の友達に芸能界デビューを報告したときは、すごくびっくりしていました(笑)。でも、応援してくれる子もたくさんいて。私が何か作品に出たときも「見たよ!」って教えてくれて、とても嬉しかったです。
再生回数1000万超えの「#おとはの準備かめら」
ーー白石さんといえば、TikTokが大人気ですよね。SNSはいつから始めたのでしょうか?
@ochamacha2 前髪は巻きたいところを最初にクリップで跡つけてから流れにそって巻くだけ! #09 #fyp #ヘアセット #前髪セット ♬ LOVE GOOD TIME - SpecialThanks
白石:TikTokは、高校に入ってからすぐに始めました。それまではSNSは何もやっていなかったんです。
ーーなぜ始めることにしたのでしょうか?
白石:昨年、『ミスセブンティーン2024』というオーディションを受けたんです。残念な結果にはなってしまったのですが、絶対に次も受けようと決めていて。そのオーディションの最終選考が、読者投票なんです。それもあって、SNSで活動をしてもっと自分のことを知ってもらいたいと思い、始めました。
ーーなるほど。最初は何もSNSをしていなかったとのことですが、TikTokを始めたときはどう感じましたか?
白石:最初はやっぱり恥ずかしかったし、勇気がいりました(笑)。始めたときは、口パク系の動画を投稿していました。踊る系の動画は“ザ・TikTok”っていうイメージがあって、友達に見られるのが恥ずかしかったので……。投稿するときは何度も撮影してお姉ちゃんに見てもらって、何回もチェックしてから投稿しています(笑)。
ーー白石さんのTikTokといえば、「#おとはの準備かめら」シリーズが1000万再生を超えるなど、大反響を呼んでいますよね。
@ochamacha2 ウェーブ巻き⟡.·𝜗𝜚#09 #fyp #ヘアセット ♬ Almond Chocolate (Sped Up) - ILLIT
白石:あのシリーズは、ヘアアレンジやメイクが大好きなので、少しでも同年代の女の子の参考や共感につながれば嬉しいなと思って始めてみました。
ーー投稿していくなかで、こだわっていったところなどはありますか?
白石:一番は尺の長さです。尺が長いと見ている人も飽きちゃうと思うので、素材をカットして、絶対1分以内に収まるようにしています。あとは、ヘアメイクだけじゃなくて、使ってるコスメの紹介とか、おすすめのアイテム紹介をしたりして、飽きずに見てもらえるようにしています。
この投稿をInstagramで見る
ーーあと、白石さんはインスタグラムも発信していますよね。こちらではどんなことを意識していますか?
白石:インスタグラムでは、DMで来た質問にストーリーで答えています。直接返信することはなかなか難しいので、ストーリーを通してファンの方とコミュニケーションが取れたらいいなと思って。自分から質問募集をすることも多いです!
ーーちなみに、どんな質問が多いのでしょうか?
白石:うーん……。体型維持とか、美容系の質問が多いですね。あとは洋服をどこで買っているのかとかです。
ーーそのまま質問返しのようになってしまうのですが、美容や体型維持のためにしていることはありますか?
白石:私の体型的に、顔とお腹に脂肪がつきやすいので、顔のマッサージと、お腹痩せの筋トレを頑張るようにしています! 運動は続けやすい方がいいなと思っているので、歩くことも意識していますね。1日1万歩歩くようにしています。仲がいい中学の友達がいるのですが、高校に入ってから前みたいに話せる機会が減ってしまったので、「お散歩しない?」って誘って、語りつつ運動も付き合ってもらっています(笑)。
ーーたしかに、生活スタイルが変わるとなかなか遊べなくなってしまいますよね。
白石:平日はちょっと難しいですけど、土日は友達と遊びに行ったりもしています。最近は友達の影響で、アニメをよく見るようになりました(笑)。
ーーなんのアニメですか?
白石:『名探偵コナン』です。展示会にも行くぐらいコナンが好きな友達がいて、その子にめちゃくちゃすすめられて見るようになりました(笑)。そしたらすごく面白くて! アニメは1000話以上あるんですけど、やっと160話くらいまで辿り着きました(笑)。同じ映画を3回も見に行くくらい、私もハマっています。
始まったばかりの“夢”への道
ーーここからは俳優活動についてもお伺いしたいのですが、今年に入って3本のショートドラマに出演されていますよね。
白石:もともと演技にも興味があったので、事務所に所属してから挑戦させてもらうようになりました。最初はカメラに緊張しちゃって……。なかなか集中するのが難しかったのですが、最近は少しずつ慣れてきて、少し自然に表現できるようになったのかなと思います。
ーー最新作の『赤い瞳』は、初主演でもありましたね。撮影を振り返ってどうでしたか?
白石:“もうひとりの自分”の登場シーンでは、カクカクした不気味な動きをするのですが、その動きをレッスンで教わりました。あと、驚いて息が荒くなるところとか、「ホラー作品ってこんな感じでやるのか」と、独特な動きや表情を学ぶことができて新鮮でした。
ーー現場はどんな雰囲気でしたか?
白石:同じ事務所に所属しているまるやそらちゃんが友達役だったので、そこは緊張せずに本当の友達のように演じることができました。すごくやりやすかったです。
ーー最新作の『赤い瞳』や過去の出演作を含め、演じる上で難しいと感じる部分はありますか?
白石:以前出演した『放課後ロワイヤル』という作品で、友達を失ってすごく怒るというシーンがあったんです。でも普段感情的にそこまで怒ることがあまりないので、その怒るシーンは演じるのがすごく難しかったですね。自分では「感情的になれた」と思っていても、カメラを通して見ると思っていたより感情を出しきれていなくて、悔しかったです。
『赤い瞳』でも、演じるなかでまだ自分の殻が破けていないなと感じることもあって。感情を思いっきり表に出すのが難しくて、そこはこれから頑張っていきたいなと思います。これはモデルのお仕事にも言えることだと思っていて、お仕事をするなかで“表現”の難しさを感じています。
ーー今後はモデルと俳優業、どちらも両立して活動をしていくのでしょうか?
白石:どちらも続けていきたいです。どちらも自分を通して表現して、誰かに何かを与えるお仕事だと思っています。モデルだったらファッションやポージングで、見ている方に憧れや楽しさを与えられたらいいなと思うし、演技なら作品を通して誰かの心を動かせたらなと思っています。
ーー最後に、今後の目標について教えてください。
白石:いまは、『Seventeen』の専属モデルになることが一番の目標です。今年は『ミスセブンティーン2025』のファイナリストに選んでいただいているので、SNSも含めて最後まで頑張りたいです。もし専属モデルになれたら、ファッションやオシャレでこんなに人って変われるんだよ、ということを知ってもらいたいですし、自分もモデルさんや『Seventeen』を見て夢をもらったので、いま見ている人にもそういう憧れや夢を与えられる存在になりたいです!
























