『シャドバWB』企業対抗戦参加レポート 粘り強さを武器に5勝1敗……再確認した“真剣勝負の楽しさ”

『Shadowverse: Worlds Beyond』(シャドバWB)と『グランブルーファンタジー ヴァーサス -ライジング-』(GBVSR)の大会「シャドバWB×GBVSR合同企業対抗戦」が7月4日、都内にて開催された。リアルサウンドテックからは『シャドバWB』と『GBVSR』に、それぞれ1名が参戦。筆者は『シャドバWB』大会に選手として参加したので、その様子をレポートする。なお、参加時の筆者のランクはA3、グループはダイヤモンドだった。

全40社・97名が参加した今回の合同企業対抗戦。『シャドバWB』は一般部門とメディア部門に分けられ、メディア部門は25人の参加者から頂点を決める戦いが繰り広げられた。ルールは1デッキBO1のスイスドローだ。
持ち込んだデッキはアーティファクトネメシス。試合の中でさまざまなルートを取れるため、1デッキのみの持ち込みという条件なら個人的にアーティファクトネメシス一択だった。中身はレバンガ北海道・rikka選手の構築を参考に、《遺産の砲撃》を2枚投入した構築だ。ランクマッチではロイヤルと人形ネメシス相手にほぼ無敗だったこともあり、「ロイヤル、ウィッチ、ネメシスが多い」という読みも頭にはあった。実際はそんなこともなかったのだが……。
粘りの内容で3連勝スタート

1試合目では「ごろう」選手と対戦。早速、事前の読みの対象外となるビショップと相まみえることとなった。ランクマッチでもたびたび見かけるクラスであり、デッキがしっかり回ったときの爆発力は現環境でも随一だと感じる。《セイクリッドグリフォン》超進化+《禁密の聖地》アクトの10点疾走を頭に入れながら、ライフが削られすぎないように注意して試合を運び、最後は《セイクリッドグリフォン》を耐え切って勝利を収めることができた。

2試合目のお相手は「body」選手。ターゲットのひとつでもあったミッドレンジロイヤルとの対戦となり、《遺産の砲撃》が大活躍。盤面展開/処理の得意なロイヤル相手に焦りは禁物ということで、我慢しつつ8ターン目から《プロシードハート・オーキス》で反撃をスタート。豊富なアーティファクトを《ブーストエクステンド・ララミア》で展開しながらゲームを進め、少しずつリソースで差をつけることに成功し、17ターン目に粘り勝ちを収めている。

3試合目は「がね」選手のアーティファクトネメシスとのミラーマッチ。ミラーで差になるはずの《遺産の砲撃》が引けず、2試合目に続いてまたしても我慢比べのような展開となった。アーティファクト生成数や《プロシードハート・オーキス》《ブーストエクステンド・ララミア》をプレイするタイミングに注意しながら、先に《イクシードアーティファクトΩ》を使ってリソース負けすることだけは避けて進行。最後は相手がアーティファクトを使い切った《ブーストエクステンド・ララミア》の盤面展開を押し付け、なんとか3連勝を達成した。

連勝が途切れ、最後は想定外の6試合目に突入
4試合目は「アンソニー」選手のスペルウィッチと対戦。不利対面なことは否めないものの、序盤からライフを詰めることができなかった時点で、まずは盤面処理に漏れが発生しないように最新の注意を払って進行した。かなり粘って超進化権を切らせることには成功したが、最終的に《ブレイズデストロイヤー》の処理ができず粘り負け。《ブーストエクステンド・ララミア》が大遅刻し、到着したころにはアーティファクトを消費してしまっていた、という良くないパターンが出てしまった。

5試合目の相手は「FUKE」選手。使用デッキは現環境最強との呼び声も高いエルフだ。《舞い踊る妖精》が複数枚出てくるなど、テンポを重視した構築のようで、《殺戮のリノセウス》を連打される前に勝負を決めたいこちらの思惑とも合わさり、早期からライフを削り合う展開に。最後は《ブーストエクステンド・ララミア》超進化+《デストロイアーティファクトβ》×2で勝負を決めた。

これで終わりかと思いきや、最後は同率2位となった「がね」選手とサドンデスの再戦へ。今度は《遺産の砲撃》がミラーマッチで大活躍し、盤面処理に余裕を持ちながら《ブーストエクステンド・ララミア》の盤面押し付けが成立。直前のエルフ戦に次いでの早期決着(と言っても9ターン目だが)で、想定外の6試合目を制することができた。

順位表のうえでは4勝1敗で5人が並ぶ大激戦となるなかで2位に滑り込み、レジェンドカード紹介権の獲得に成功した。内訳を振り返ると、「がね」選手との再戦を除けば、最終的に5戦で5クラスと対戦するという、環境の多様性を感じる結果に。最上位帯ではエルフが猛威を振るっているようだが、裾野が一気に広がった『シャドバWB』では、属しているランク帯やグループ次第で、さまざまな環境の見え方があるはずだ。

『シャドバWB』リリースから数週間というタイミングで開催された、今回の企業対抗戦。率直な感想としては「真剣勝負は楽しい!」に尽きる。一般ユーザー参加の大型公式大会はこれから開催されることになるが、『シャドバWB』で初めてデジタルカードゲームに触れたプレイヤーたちにも、ぜひこの楽しさを体験してほしい。勝てばうれしいのはもちろん、負けた試合でも感想戦(負けた側からの方が話しかけやすい)が弾めば勉強にもなるし、ランダムマッチでは得られない“語り合う喜び”がある。初心者プレイヤーも恐れることなく、まずはカジュアルな気持ちで大会に参加してみてほしいと、あらためて感じる1日だった。
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