好きなデッキは“ロマン砲”、『シャドバWB』ではネメシスに挑戦したい! ドライツェーン役・篠原侑インタビュー

『シャドバWB』篠原侑インタビュー

 次世代スマホカードゲーム『Shadowverse: Worlds Beyond』(以下、『シャドバWB』)が、6月17日にリリースとなった。それに先立ち、公式チャンネルでは6月12日に「しゃどばすチャンネルビヨンド リリース記念直前スペシャル」を放送。ゲーム内容や大会開催についてなど、さまざまな情報が一気に明らかになっている。

【Shadowverse: Worlds Beyond】「しゃどばすチャンネルビヨンド リリース記念直前スペシャル」

 放送後、リアルサウンドテックでは『シャドバWB』でドライツェーン役を演じ、同番組ではMCを務める篠原侑にインタビュー。初の「しゃどばすチャンネルビヨンド」を終えての感想から初代『Shadowverse』(以下、『シャドバ』)の思い出、今後への意気込みなどについて聞いた。(片村光博)

緊張のMC…初回放送を終えて「謎の自信に包まれました(笑)」

――収録が終わったばかりのところ、ありがとうございます。まずは「しゃどばすチャンネルビヨンド リリース記念直前スペシャル」を終えた感想を伺えればと思います。

篠原侑(以下、篠原):もう本当に情報が多くて……! 「こんなに喋り続けたことなんてない!」と思うほどでした。「人は情報でこんなに疲れを感じられるんだな」と感じましたし、ありがたい疲労感に包まれています。でも、とても充実感のある生放送でした。

――あれだけの情報量をMCとして回すのは本当に大変だったと思います。

篠原:番組開始時点では個人的にとっても緊張していたんですが、途中で「すごい! 私いましゃどばすチャンネルやってる!」と感動していました(笑)。中盤からは「思っていたよりいける!」と感じていたんですが、終盤は逆に「私が読んでいる情報は正しいのだろうか」「いま、私はちゃんと読めているのだろうか」となるくらい、本当に情報の波で……。私も目がチカチカするくらいでした。でも、みなさんにたくさんの情報をお伝えできてよかったなと思います。

――たしかに、最初はちょっと緊張されているのかなと思って見ていましたが、次第に柔らかな表情になっていったように感じます。

篠原:本当ですか! でも実は「意外といけるな」と思ってきたタイミングが、ちょうど後半パートに差し掛かるところだったんです。「これから後半!? 嘘でしょ!?」ってびっくりしちゃいました(笑)。MCとして「情報を届けなきゃ!」と思っていましたし、それまであまりゲーム内の情報が公式から出されていなかったなかでの“リリース記念直前スペシャル”でもあり、私も個人的に楽しみにしていたんです。だからこそ、みなさんに正しく楽しくお伝えしたいと思うあまり、放送中は焦りも感じていました。準備してきたスタッフさんたちもハラハラされていたと思いますし、そのなかでのMCはとても緊張しました。

――では、いまは終わってひと安心という気持ちでしょうか。

篠原:はい。でも番組の中で緊張もほぐれてきて、「だいぶMCも板についたんじゃないか」という謎の自信に包まれました(笑)。「今日を乗り越えたこのチームいけるやろう!」といった感じの気持ちで。今日はみなさんにとっても私にとっても“緊張の第1回”だったと思うので、乗り越えたいまは達成感があります。

――配信中にはコメントを拾う余裕もありましたね。

篠原:コメントはずっと見ていました! 手元でコメントを見ることができたので、私が画面に映っていないときはずっとニヤニヤしながら見つつ「ふむふむ」と勉強していました。私は『シャドバ』をはじめとするカードゲームが大得意というわけではないんですが、なんとなく「強いな」と思ったカードにみんなが「強っ!」と突っ込んでいるのを見て、「だよね」と心の中で思ったりしていました。

――篠原さんは 『シャドバWB』でドライツェーン役を務めています。実際に役が決まった際の、キャラクターの印象は覚えていますか?

篠原:最初は、良い意味で「私と似ていないキャラだな」と思いました。キャラクターの第一印象は2種類あって、「まるで私みたいだな」と思うキャラと、「私とは違う人生を歩んできたんだろうな」と思うキャラがいるんです。ドライツェーンは明らかに後者で、私と似ている部分は性別くらいかもしれません。あと、私は好きな色が水色なので、ドライツェーンの水色メインのデザインが好きだと思いました。最初にいただいた設定だけだと、ドライツェーンがどういう環境で育って、いま何を考えているのかがわかりにくく、ミステリアスな印象もあったんですが、人造の少女なのに意外と機械的ではないところも見えてくるんです。

 ただ……これは声優として本当にお恥ずかしい話かもしれないんですけれども、滑舌練習のようなセリフがドライツェーンは本当に多くて(笑)。機械的に見えて、ずっと滑舌練習みたいなことを喋っているので、珍しいなと感じています。

【正式サービス開始!】Shadowverse: Worlds Beyond PV

――「意外と機械的ではない」ということも含め、収録を重ねるなかでドライツェーンの新しい側面も少しずつ見えてきましたか?

篠原:ドライツェーンは特にそういう面が多いと思います。物語の根幹に触れてしまうところには触れられないんですが、感情の見え隠れする部分が、ほかのキャラクターと関わっていると見えてくる部分があるんです。ストーリーでのドライツェーンを演じていると、それが顕著なんですよ。すごく愛おしくなるようなキャラだなと思いました。

 機械的でありつつ、機械的ではない部分に、グッと来るというか。「人間くさい」とまではいかなくとも、ほかのキャラクターたちとの関わりによって見せる顔がすごく新鮮でした。ドライツェーンは誰かと仲良くするところがあまり思い浮かばないかもしれませんが、他者との関わりで垣間見せる“顔”が、すごく良いんです。ぜひ楽しんでほしいなと思います。

――ちなみに、実機でのドライツェーンは放送当日に初めて触られたとか。

篠原侑:はい、初めて触りました。ドライツェーンは動画でも拝見していましたが、本当にきれいで、かわいくて……。私は水色が本当に好きなんですが、すごく好きな色彩の中にいるドライツェーンが本当に美しくて。あとは、ドライツェーンのデザインから感じる“こだわり”ですよね。これは本当に、随所に感じました。

――ドライツェーンも「シャドバパーク」ではアバターとして使用可能ですよね。実際に見てみて、いかがでしたか。

篠原:「シャドバパーク」で使えるなりきりセットのアバターだと、「ドライツェーンが一生しないのでは!?」というジェスチャーが結構あるんですよね。チアのポンポンを持って応援したり、最高の笑顔で手を振ってくれたり……。キャラクターの枠を超えて見られる珍しい表情や仕草って、ドライツェーンに限らずすごくいいなと思いますし、固有のジェスチャーもあるんですよね。ドライツェーンなら二丁拳銃を放つジェスチャーがあって、ほかのキャラクターでもすごく楽しみな要素です。

――ドライツェーンはメインストーリーでも重要な役割を担うとされています。どんな活躍を見せてくれるのか、可能な範囲で教えてもらってもよろしいでしょうか。

篠原:ドライツェーンの話はエモーショナルでしたし、先ほどお話ししたようなギャップもあります。それに愛おしくなる部分もあって……どのようにお伝えするのかが難しいんですが、ドライツェーンを通してほかのキャラクターを見ることや、ほかのキャラクターからドライツェーンを見ることが、ストーリーとしての面白さでもあると思っています。

 『シャドバ』のときから、ストーリーはすごく重厚で、切なかったり、泣けたりしますよね。『シャドバWB』でも重厚なストーリーを余すところなく、いろいろな角度から楽しんでほしいです。

物語の根幹に関わるドライツェーン役は「素直にうれしいという感情が一番」

――篠原さんは『シャドバ』もプレイヤーとして楽しまれていたのでしょうか?

篠原:プレイしていました。特に初期のころにやっていました。友だちと一緒にいちプレイヤーとして遊んでいた作品だったので、今回の放送でリノセウス(《殺戮のリノセウス》)が出てきたときは本当にゾッとしました(笑)。それと同時に、「こっちでも会えるんだな」という気持ちにもなりました。《リノセウス》には何度も頭を抱えさせられた記憶がありますし、複雑な気持ちにはなりましたが……。

 あとは、グッズで登場したアリサとドライツェーンが手を差し伸べ合っているラバーマットが、個人的に感慨深くて。アリサたちが主人公として活躍していたときにプレイしているので、『シャドバ』主人公のアリサと『シャドバWB』主人公のドライツェーンが共演しているのは、“中の人”としてもグッと来るものがありました。

 私は『シャドバ』ではアンサージュというネクロマンサーのキャラクターを演じさせていただきました。もともとネクロマンサーとヴァンパイアをよく使っていて、Masterランクまでは到達していたんです。それだけプレイしていたタイトルに『シャドバWB』でも参加できて、感慨もひとしおです。

――おっしゃられたとおり『シャドバ』ではアンサージュ役を務められましたが、「天象旅籠編」では中心的な役割を担いました。

篠原:アンサージュのときも、「泣かされるストーリーだな」と思いながら演じていました。“気持ちよく泣きの演技ができる”キャラクターというか、「なんてかわいそうで愛おしいんだ」と感じるキャラクターだったんです。一人ひとりのストーリーを深掘りすると、愛さずにはいられないような深いものを背負っているキャラクターが多いなかで、アンサージュも本当に激重のストーリーでして……。声優として本当にすごく好きな、演じていて楽しいストーリーでした。

――プレイヤーでもあり、『シャドバ』での演者としての経験もあるなかで、『シャドバWB』ではストーリーの中心となるドライツェーンを演じることになります。

篠原:『シャドバ』のストーリーに私が関われることはないんだろうと、プレイしていたときから思っていたんです。アンサージュ役のお話をいただいたときも正直びっくりしましたし、「天象旅籠編」はアリサたちの世界とは違うからこそ楽しめる部分があって、和を感じる雰囲気がすごく好きでした。

 ただ、『シャドバWB』ではドライツェーン役としてストーリーの根幹に関わることになります。素直にうれしいという感情が一番ですし、なによりゲームもストーリーも長く続いてほしいです。プレイヤーとしても、CVを担当するひとりとしても、「この子たちのストーリーをちゃんと見届けてからじゃないと、終われない!」と思っています。

ネメシスを使いこなして、プレイを見せられるように

――少し話が戻りますが、『シャドバ』では主にネクロマンサーとヴァンパイアを使っていたんですね。

篠原:《デュエリスト・モルディカイ》を使ったネクロマンサーのデッキがすごく印象深いです。倒しても倒しても出てくるようなカードが好きで、ネクロマンサーを好んで使っていました。それと外せないのが《ケルベロス》! ケルベロスはもちろん、“ミミココ”(トークンとして使える《ミミ》と《ココ》の通称)が本当にかわいくて、大好きなんです。

 ヴァンパイアはやっぱりヴァンピィちゃんが大好きで! 事務所の先輩でもあり、声優を目指したきっかけでもある釘宮理恵さんがCVを担当していることもあり、見た目も含めてぶっ刺さりました。《吸血姫・ヴァンピィ》のカードが出てからは、ヴァンパイアを使うことは多くなっていたと思います。ヴァンピィちゃんの弟のヴァイトくん(《吸血貴・ヴァイト》)も好きでした。

 そのほかにも、夢のあるデッキを時々取り入れては、「私には荷が重いんだな……」となって流行りのデッキを調べては、どうにかロマンを入れられないかと画策して、結局また勝率が下がって……というのを繰り返していた記憶がありますね。いわゆる“ロマン砲”が好きなんです。逆に《次元の超越》は強すぎて逆に悔しくて、「どうにか倒せないか」と挑む側に回っていました。

――まさにカードゲーマーですね。ただ、『シャドバ』で主に使われていたネクロマンサーとヴァンパイアの2クラスが『シャドバWB』では合わさって、新たに『ナイトメア』として追加されます。

篠原:めちゃくちゃロマンがありますよね! 個人的にすごくうれしくて。『シャドバWB』でも新しいデッキを覚えなきゃですね。

 それとやっぱり、ドライツェーン役としてはネメシス! 『シャドバ』ではネメシスを使ったことがないんです。アーティファクトデッキが本当に難しくて……。人形デッキもオーキス(《人形の少女・オーキス》)が使いたくて頑張って勉強したんですけど、難しかったです。今回の放送でも「座学!」って感じでしたよね(笑)。実際にやってみないとわからないことも多いなと思いました。ただ、“合体デッキ”なんて聞くだけでもロマンがありますし、早く使ってみたいです!

――最後に、ドライツェーンとともに歩む今後の『シャドバWB』、そして「しゃどばすチャンネルビヨンド」のこれからに向けて、意気込みをお願いします。

篠原:『シャドバWB』では、まずネメシスを使いこなせるようになるというのが目下の目標です。その暁には「しゃどばすチャンネルビヨンド」でも、ちょっと得意げに(笑)プレイを見せられたらなと。友田(一貴)さんくらいドヤ顔で「強いでしょう」と言えるように……というのは少し難しいので、ハードルは下げつつ頑張っていきたいと思います。

――ゲームキャスターを務める友田さん自身も、もともと『シャドバ』の強豪プレイヤーですからね。

篠原:「しゃどばすチャンネルビヨンド」の放送でも、「友田さんと(アンバサダーの)Rumoiさんの知識量がすごすぎる」と思いながら聞いてました。私がそこに至ることは難しいと思うんですが、今回もタイムキープだけは完璧だったと思います(笑)! MCとしての腕を磨かせていただきつつ、ゲームプレイの腕も同じくみなさんに見せつけていけるよう、ゲームを頑張っていこうと思います。

 「しゃどばすチャンネル」は視聴者としても見ていましたし、実況者さんの動画もよく見てたんです。そこから自分が伝える側になると、「カードゲームを説明するのってこんなに難しいのか」と思う部分も多々ありました。拙い部分もあったとは思いますが、これから「MCも上手くなったね」「情報を伝えるのが上手くなったね」と言っていただけるように、精進していきたいです。

――期待しています。さすがに今回ほどの情報量を伝えることは、今後はないのではないかと……。

篠原:今回は本当に頭がパンクしそうでした(笑)。リリース前からグッズも多いし、世界大会は賞金も1億円だし……。今後もみなさんにとってうれしい情報を、正しくスラスラとお伝えできるようになりたいと思います。

■『Shadowverse: Worlds Beyond』公式サイト
https://shadowverse-wb.com/ja/

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