永野&くるまが日常のモヤモヤを徹底討論 YouTubeで見る『ひっかかりニーチェ』の魅力
テレビ朝日系列(関東ローカル)で放送中の『永野&くるまのひっかかりニーチェ』は、ピン芸人・永野と令和ロマン・髙比良くるまがタッグを組み、視聴者から寄せられた“なんだか妙に引っかかること”をテーマに、ユーモアと独自の視点で徹底討論するバラエティ番組だ。
YouTubeチャンネル「永野&くるまのひっかかりニーチェ【テレビ朝日公式】」では、番組の未公開トークや特別編が配信されており、テレビ放送を補完するかたちでその魅力をさらに広げている。5月からは活動休止中だったくるまが復帰し、約4カ月ぶりに本格的な復活を遂げた「ひっかかりニーチェ」。この記事では、YouTubeチャンネルを中心に、本番組の独特な魅力を紐解いていく。
「ひっかかりニーチェ」の最大の魅力は、哲学的テーマとポップなエンタメの融合だ。視聴者が日常生活で感じるモヤモヤや違和感をテーマにしつつ、単なるネタではなく、番組の最後で永野とくるまが“それっぽい一言”を残すことで、日常の小さな違和感を哲学的に昇華する試みが特徴だ。
たとえば、「コンビニ店員が自分を認識してくることにひっかかる」「コンテンツを勧めた人から『ありがとう』と言われるとムカつく」といった、誰もが一度は感じたことのある小さな“ひっかかり”をピックアップ。これを永野の“暴論”とくるまの“正論”がぶつかり合い、ときに脱線しながらも、哲学者ニーチェを彷彿とさせる「それっぽい一言」で締めくくる構成が斬新だ。YouTubeでは、こうしたテーマの未公開トークや本編ではカットされた部分が公開され、テレビでは見られないディープな議論が楽しめる。
番組の核となるのは、永野とくるまの絶妙な掛け合いだ。まるで二匹の闘犬のように噛みつき合う瞬間がたまらなく面白い。永野の破天荒で感情的なトークは、ときに突飛な方向へ飛び火するが、それが視聴者を引き込むエネルギーとなっている。一方、くるまは鋭い分析力と論理的なツッコミで、永野の暴走を巧みにコントロール。たとえば、初回放送では「陰キャの地位が高すぎる」というテーマに対し、くるまが「YouTuberは暗い」と切り出し、HIKAKINの新潟出身を例に“雪国のひとり遊び文化”を分析するなど、独自のお笑い地域論を展開する。YouTubeの未公開トークでは、こうしたくるまの分析がさらに深掘りされ、永野の「夏フェスへの偏見」トークが炸裂するなど、2人の個性がより濃く味わえる。





















