圧倒的な“救世主”ファイノンの姿に魅了されること間違いなし 『崩壊:スターレイル』Ver.3.4先行レビュー

スペースファンタジーRPG『崩壊:スターレイル』のVer.3.4が、7月2日よりリリースされた。リアルサウンドテックではメディアサーバーでの先行プレイに参加。その内容をレポートする。
※本稿には『崩壊:スターレイル』Ver.3.3までのストーリーのネタバレを含みます。また、紹介するのはメディアサーバーの内容であり、正式リリース版と異なる場合があります。

今回の先行プレイレビューにあたって、メインストーリーは「オンパロス」編の佳境を迎えていることもあり、シナリオの紹介は控える。新たに実装されるキャラクターであるファイノンのプレイフィールにフォーカスし、本稿をお送りしたい。
ファイノンは物理属性、壊滅の運命を歩むアタッカーだ。必殺技を使用することで「カスライナ」に変身する。変身中は自分以外の味方を戦闘から一時離脱状態にし、敵全体に物理弱点を付与、8回の追加ターンで3種類の攻撃を駆使して戦うという、かなりピーキーな性能をしているが、行動制限デバフは無効、HPがゼロになっても戦闘不能にならないため、実際の運用ではそこまで使いにくさは感じなかった。

秘技は通常エネミーなら当てるだけで倒すことができ、ボス相手でも味方にEP・SP回復を付与するなど、かなり強力。秘技ポイントは2消費するが、ファイノンはパーティーにいるだけで秘技ポイントの最大値が3増やす(8になる)効果を持ち、消費の多さが気になるということはなかった(階差宇宙の高難易度などに挑戦する場合は、使い勝手の良し悪しがもう少し出てくるかもしれない)。

ここまで能力的なところを軽く見てきたが、なによりも伝えたいのは、ファイノンのバトルモーションの豪華さだ。すでに公式放送などでも動画は公開されており、ユーザーの多くは変身して派手な攻撃を繰り出す姿を視聴済みだろう。

筆者もシンプルに「すごいエフェクトだ」という感想を抱いていたのだが、自分のデバイスやモニターでその勇姿を確認し、印象が変わった。通常時の“正統派”なカッコよさはもちろんのこと、躍動感と迫力にあふれる「カスライナ」の姿があまりにも荘厳で、圧倒されてしまった。隕石も落とすし、まるで世界を書き換えるかのような演出も存在する。

『崩壊:スターレイル』の限定キャラクターたちは、過去に実装された誰もが特徴的な攻撃モーションで存在感を示し、リッチなゲーム体験を提供してきたが、そのなかでもファイノンのバトル演出は別格に感じた。それだけファイノンは重要なキャラクターであり、オンパロスの物語は『崩壊:スターレイル』の世界観を構築するなかでも大きな意味合いを持つということなのだと推測する。

ひとりのキャラクターとしてファイノンについてあらためて考えると、オンパロスを救う「救世主」としての役目を期待され、本人もそれに応えようと悪戦苦闘している。一方で、その優しい性格から、殻を破ることができないようなところも見られた。それがプレイアブルとして実装されてみたら、これである。

なにかしら“裏”のあるキャラクターだということは誰もが感じていたはずであり、そうした考察も多く存在した。だからこそ、ファイノンの実装にはプレイヤー側のハードルもかなり上がっていたのではないか。そのなかで、「カスライナ」の風貌や名前からは世界観の根幹にも迫りそうな雰囲気を漂わせ、バトルでは唯一無二の存在感を放つ。まさにすべてを背負う救世主の名に恥じない姿だと言えるだろう。

メインストーリーの行方も気になるところだとは思うが、ファイノンのプレイフィールと所感についてお届けした。その戦いぶりは多くのプレイヤーを魅了することだろう。また、「崩壊」シリーズを長く追ってきたファンにとっても、最高の“ご褒美”となるはずだ。
























