大自然の中で調理家電の実力が試される……牧場にバルミューダの「ホットプレート」を持ち込みグラスフェッドビーフを堪能してみた

日頃から数多くの調理家電に触れる筆者が「試してみたい!」と思っていたのは、新鮮な素材を現地で調達、そしてそのまま料理をしてしまう「現地調達型レビュー」。今回、黒毛和牛を完全放牧している牧場を見学する機会を得たので、特別に許可をもらって『BALMUDA The Plate Pro』を持参して現地で焼くことにした。(※通常は牧場で牛肉を食べることはできません)
完全放牧で育てた黒毛和牛の「グラスフェッドビーフ」
北海道・網走にある牧場が黒毛和牛の完全放牧による「グラスフェッドビーフ」の生産を始めたと聞いた。しかも、子牛を飼ってきて育てるのではなく、繁殖まで行っているという。それが、野生環境で育てた黒毛和牛「廻(めぐり)」だ。
ステーキなどで食べる牛肉の種類のひとつに「グラスフェッドビーフ」というものがある。これはとうもろこしなどの穀物を与えず、牧草のみを食べて育った牛肉のこと。牛舎の中で育てるのではなく、牧場を自由に移動して牧草や植物を食べて育つため、適度に運動しており、いわゆるサシ(脂身)が少なく、野性味あふれる赤身が多い肉質になる。
広大な牧場で牛たちが自由に牧草を食む
今回訪れたのは、完全放牧・自然分娩での黒毛和牛の畜産を行っている株式会社畜壇だ。2024年に起業したばかりで、代表取締役の高松俊邦氏は、2018年から畜産業に参入したスタートアップ。牧場は網走市内から車で20分ぐらい走った先の山の中にあり、牧場の広さは約20ヘクタール。現地について見渡してみたところ、広大な敷地のいろんなところに100頭を超える黒毛和牛がたたずんでいた。

訪れた時期が、北海道ではまだ雪が残る春先だったこともあり、多くの牛たちは、前年に収穫してていた牧草を食べていた。もう少し暖かくなると、自生している熊笹や、白樺の新芽など、葉なども食べるそうだ。この牧場では母牛は自然分娩で子牛を産み、育てるため、母牛と子牛が寄り添っているところも多く見られた。これも通常の牧場ではあまり見られないシーンだ。

こうして牧草や自然の植物を食べて自由に育った廻の肉には「オメガ3脂肪酸」や「βカロテン」が豊富に含まれており、健康にも良いそうだ。
BALMUDAで屋外BBQ
さて、牧場を見学したあとは美味しい時間。持ってきた『BALMUDA The Plate Pro』を取り出して、牛舎が見える屋外で廻の肉を焼くことにした。

ここからは調理家電の説明もしたい。実は『BALMUDA The Plate Pro』を選んだのはこの肉との相性の良さだ。というのも『BALMUDA The Plate Pro』には縁がないため、脂の多い肉を焼くと、脂が飛んだり縁からこぼれ落ちてしまう。しかし、赤身の多い牛肉なら、より美味しく焼ける。さらに、厚みのあるクラッドプレートがしっかりとステーキ肉に最適な温度で焼き続けることができるのだ。
今回、用意したのは、ステーキに最適なサーロインの部分。赤身の部分の色が濃く、いわゆるサシが少ないのがわかる。900gの塊肉を3枚に切り分けて、豪快に焼いていく。
『BALMUDA The Plate Pro』を220℃に予熱したあと、切り分けた脂身で、プレート表面に油を塗って、牛肉を焼いていく。やや気温が低い屋外の環境ではあったが、BALMUDA The Plate Proは設定温度をしっかりキープ。同行してくれた肉のプロが、完璧に焼き上げてくれた。

そして焼き上がった肉を切り分けて、牧場スタッフとともに実食。赤身肉ならではのしっかりした食感と赤身肉ならではの旨み、そしてグラスフェッドビーフ特有の風味が楽しめた。

牧場で食べた廻の牛肉は畜壇のWebサイトから購入することができる。また、牧場見学は通常は受けていないが、現在行っているクラウドファンディングでは、廻の牛肉が応援購入できるだけでなく、牧場体験プランも用意している。Makuakeにてクラウドファンディングも実施しているそうだ。北海道で育った風味豊かな赤身肉が美味しい牛肉と、その肉と相性が良い『BALMUDA The Plate Pro』。素材と相性が良い調理家電を選択すると相乗効果で、その魅力が引き出される。是非とも試してもらいたい。