大自然の中で調理家電の実力が試される……牧場にバルミューダの「ホットプレート」を持ち込みグラスフェッドビーフを堪能してみた

牧場にバルミューダの「ホットプレート」を持ち込んでみた

 日頃から数多くの調理家電に触れる筆者が「試してみたい!」と思っていたのは、新鮮な素材を現地で調達、そしてそのまま料理をしてしまう「現地調達型レビュー」。今回、黒毛和牛を完全放牧している牧場を見学する機会を得たので、特別に許可をもらって『BALMUDA The Plate Pro』を持参して現地で焼くことにした。(※通常は牧場で牛肉を食べることはできません)

完全放牧で育てた黒毛和牛の「グラスフェッドビーフ」

 北海道・網走にある牧場が黒毛和牛の完全放牧による「グラスフェッドビーフ」の生産を始めたと聞いた。しかも、子牛を飼ってきて育てるのではなく、繁殖まで行っているという。それが、野生環境で育てた黒毛和牛「廻(めぐり)」だ。

 ステーキなどで食べる牛肉の種類のひとつに「グラスフェッドビーフ」というものがある。これはとうもろこしなどの穀物を与えず、牧草のみを食べて育った牛肉のこと。牛舎の中で育てるのではなく、牧場を自由に移動して牧草や植物を食べて育つため、適度に運動しており、いわゆるサシ(脂身)が少なく、野性味あふれる赤身が多い肉質になる。

 もともと、広い牧場のあるニュージーランドやオーストラリア、南米などで一般的な飼育方法だったが、近年では日本国内でも赤身の牛肉が評価され始めていることもあり、放牧で牛を育てる牧場が増えているそうだ。

広大な牧場で牛たちが自由に牧草を食む

 今回訪れたのは、完全放牧・自然分娩での黒毛和牛の畜産を行っている株式会社畜壇だ。2024年に起業したばかりで、代表取締役の高松俊邦氏は、2018年から畜産業に参入したスタートアップ。牧場は網走市内から車で20分ぐらい走った先の山の中にあり、牧場の広さは約20ヘクタール。現地について見渡してみたところ、広大な敷地のいろんなところに100頭を超える黒毛和牛がたたずんでいた。

なだらかな丘陵履帯に広がる牧場の中で、牛はそれぞれ好きなところにいるそうだ。

 


 訪れた時期が、北海道ではまだ雪が残る春先だったこともあり、多くの牛たちは、前年に収穫してていた牧草を食べていた。もう少し暖かくなると、自生している熊笹や、白樺の新芽など、葉なども食べるそうだ。この牧場では母牛は自然分娩で子牛を産み、育てるため、母牛と子牛が寄り添っているところも多く見られた。これも通常の牧場ではあまり見られないシーンだ。

突然の訪問者に興味津々で近づいてくる子牛。その後ろで母牛が見守っている。

  こうして牧草や自然の植物を食べて自由に育った廻の肉には「オメガ3脂肪酸」や「βカロテン」が豊富に含まれており、健康にも良いそうだ。

BALMUDAで屋外BBQ

 さて、牧場を見学したあとは美味しい時間。持ってきた『BALMUDA The Plate Pro』を取り出して、牛舎が見える屋外で廻の肉を焼くことにした。

牧場入り口にある、管理小屋から電源を引っ張ってBALMUDA The Plate Proを設置。電源ケーブルが長いので屋外設置もしやすい。(注:BALMUDA The Plate Proは屋内専用です。)

  ここからは調理家電の説明もしたい。実は『BALMUDA The Plate Pro』を選んだのはこの肉との相性の良さだ。というのも『BALMUDA The Plate Pro』には縁がないため、脂の多い肉を焼くと、脂が飛んだり縁からこぼれ落ちてしまう。しかし、赤身の多い牛肉なら、より美味しく焼ける。さらに、厚みのあるクラッドプレートがしっかりとステーキ肉に最適な温度で焼き続けることができるのだ。

 今回、用意したのは、ステーキに最適なサーロインの部分。赤身の部分の色が濃く、いわゆるサシが少ないのがわかる。900gの塊肉を3枚に切り分けて、豪快に焼いていく。

今回用意してもらったサーロイン。生後約33ヵ月齢と、肉用の牛としてはやや長めに育てられている。
3枚に切り分け、脂と筋の切り落としたサーロインの塊を焼いていく。

 

 『BALMUDA The Plate Pro』を220℃に予熱したあと、切り分けた脂身で、プレート表面に油を塗って、牛肉を焼いていく。やや気温が低い屋外の環境ではあったが、BALMUDA The Plate Proは設定温度をしっかりキープ。同行してくれた肉のプロが、完璧に焼き上げてくれた。

表面に香ばしい焼き色がついたサーロイン。プレートから一時的に降ろしたりしながら、ゆっくり中まで火をいれていく。プレート上でカットできるのが便利だ。

  そして焼き上がった肉を切り分けて、牧場スタッフとともに実食。赤身肉ならではのしっかりした食感と赤身肉ならではの旨み、そしてグラスフェッドビーフ特有の風味が楽しめた。

表面はカリッと、中はジューシーに焼き上がったサーロイン。噛めば噛むほどに濃厚な風味が口の中に広がった。

 牧場で食べた廻の牛肉は畜壇のWebサイトから購入することができる。また、牧場見学は通常は受けていないが、現在行っているクラウドファンディングでは、廻の牛肉が応援購入できるだけでなく、牧場体験プランも用意している。Makuakeにてクラウドファンディングも実施しているそうだ。北海道で育った風味豊かな赤身肉が美味しい牛肉と、その肉と相性が良い『BALMUDA The Plate Pro』。素材と相性が良い調理家電を選択すると相乗効果で、その魅力が引き出される。是非とも試してもらいたい。

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