ベテラン家電ジャーナリストが本気レビュー 美味しさとデザインを両立した「BALMUDA The Gohan」の実力

「BALMUDA The Gohan」の実力

 毎日の自炊で欠かせない家電のひとつが、主食のご飯を炊く「炊飯器」だ。最近の炊飯器は数千円から10万円を超えるものまで、価格差が非常に大きく、選びづらいもの。そのなかで、お勧めできる炊飯器がある。昨年末に登場したBALMUDA(バルミューダ)の新型炊飯器『BALMUDA The Gohan K08A』だ。

 BALMUDAといえば「美味しくパンが焼けるオーブントースター」でも一躍有名になったメーカーで、昨年にはスマートフォン市場にも参入し話題を集めた。『BALMUDA The Gohan K08A』は2017年に同メーカーから発売された炊飯器の後継モデルであり、内部構造などを再設計し、より美味しく炊けるように生まれ変わっている。

 ボディカラーはホワイトとブラックの2色。かまどを模したデザインで、内釜と外釜の二重釜構造を採用。蒸気で炊飯する仕組みは従来モデルと同じだ。ただし、この釜がより分厚くなっており、ごはんの美味しさを引き出せるようになっているのが特徴。最大3合の炊飯に対応しており、炊飯機能は白米・白米早炊・玄米・おかゆ・炊き込みの5つを搭載している。

 保温機能は搭載されていないが、蓄熱性が高いので、炊飯後も1時間ぐらいは温かいまま。ただ、メーカーからはその時間を超えた場合、小分けにして冷凍保存する方法などが推奨されている。

シャッキリとした炊き上がり

 実際に『BALMUDA The Gohan K08A』を使って白米を炊いてみた。まず、外釜に180mlの水を入れて炊飯器にセット。次に白米と水を入れて研ぎ、内釜を入れる。あとは、炊飯のスイッチを押せばOK。炊飯中は外釜に入れた水が蒸気となり、その熱でご飯を炊き上げる仕組みだ。メーカーによると、蒸気炊飯は一般的な炊飯方式と比べてお米同士がぶつからず、お米の表面に傷がつかないため、ベタベタしないシャッキリとした食感のご飯が炊けるとのこと。

 蒸気で炊いたご飯は、表面がしっかりしたハリのある食感。それでいて、もっちり感や甘みもしっかり引き出されており、 従来モデルと比べてご飯の美味しさは圧倒的に向上していた。
 今回は複数の銘柄のお米を炊いてみたが、それぞれの銘柄の旨みを引き出した炊きあがりが楽しめたのも印象的で、健康志向が高まる昨今、玄米が美味しく炊けることも評価したい。ヘルシーな食生活を送るうえで、きっと活躍してくれることだろう。

 『BALMUDA The Gohan K08A』の本体価格は4万9500円。正直、高級炊飯器とまでは言わないが、やや高めのゾーンではある。しかしながら、従来モデルと比べてご飯の美味しさが大幅に向上しており、さらに調理家電としてのデザイン性も非常に高くインテリアにもマッチする。自宅ご飯にこだわりたいなら、選択肢に入れたい炊飯器だといえるだろう。

商品情報

https://www.balmuda.com/jp/gohan/

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