『バチェラー・ジャパン』を通じて得た自分らしさとは 村岡優子&黒澤楓インタビュー

『バチェラー』村岡優子&黒澤楓インタビュー

「ちゃんと次に進みたい」旅を通して得た自信

――(一輝さんとのファーストインプレッションの)アピールタイムでお茶碗をプレゼントされていたのが、とても印象的でした。あのアイデアはどうやって生まれたんですか?

黒澤楓

黒澤楓(以下、黒澤): 最初、アピールタイムのことを考えたときに「きっと、すごく綺麗な人たちが来るんだろうな」と思って。自分の見た目では勝てないっていう自覚があったんです。じゃあどう差をつけよう?と考えたときに、「自分の職業で差別化しよう」と思って。エンジニアという肩書きは、バチェラーの場ではちょっと珍しいかなと感じたので、そこを軸にアピールしようと決めました。

――意味もいろいろ込められていましたよね?

黒澤: そうなんですよ。職業を軸にした上で、自分にとって“幸せなこと”って何だろう? と考えたときに……どうやら私、スタッフさんの前でもずーっとご飯の話ばかりしていたみたいなんです(笑)。「本当に食べ物の話しかしてないよね」って言われて、「じゃあ1番好きな食べ物は何?」って聞かれて。即答で「白ご飯です」って答えました。

 そのとき、「あ、じゃあ“幸せな瞬間=白ご飯”なら、そこから発想するのがいいかも!」と思って。エンジニアという職業と、自分の幸せを組み合わせて、“お茶碗”というかたちにしました。突飛なアイデアではありましたが、自分らしさを込めたつもりです。

――アイデアを思いつくまでに、やっぱり時間もかかったんですか?

黒澤: めちゃくちゃかかりました(笑)。最初は全然別の方向で考えていて、「何かプレゼントできるもの」って発想で、いろいろ“贈り物”っぽいものばかり考えていたんです。でも、それじゃちょっと面白くないなと思い始めて……方向転換したのは本当にギリギリ。そこから急ピッチで準備して、なんとか間に合わせました。

――視聴者として『バチェラー』をご覧になっていたとのことですが、実際に参加してみて、印象の違いはありましたか?

黒澤: 正直、もっとバチバチした雰囲気を想像してました。強い女性たちが火花を散らすみたいな(笑)。だから、「苦手な女性とかヤバい人、絶対出てくるだろうな」って覚悟して行ったんです。でも始まってみたら、みんなすごくいい子ばかりで、逆にびっくりしました。むしろ「誰かひとりくらい嫌な人いてくれないと、やりにくいんですけど〜!」って文句言いたくなるくらい(笑)。

――シンデレラローズの話し合いの場も、協調的な雰囲気が伝わってきました。

黒澤: そうですね。でも実際は、あの話し合いってすごく長くて、本当に決まらなかったし、意見もかなり割れていて……私はあまり発言するタイプじゃないと思われがちなんですけど、あのときは結構ズケズケ言っちゃってました(笑)。でも、「本当に行きたい人が行くべきだ」という想いが強くて。それはみんなにも伝わっていたんじゃないかな、と思います。

――自分ではなく、ほかの参加者の女性に「行ってほしい」と言っていましたよね?

黒澤: はい。あの場では、私はしょこ様(西田祥子さん)が行くべきだと思ったし、実際にみんなの前でもそう伝えていました。ちゃんと意思表示できたことは、自分でもよかったなと思っています。

――旅の中で、1番気持ちが揺さぶられた瞬間は?

黒澤: 3回目のカクテルパーティーですね。あのときは本当にしんどかったです。心の中で、「もう勝ち目ないかもしれない」って思ってしまって……。「帰りたくないのに、ほかの子たちにどうやって勝てばいいのかわからない」。そんな気持ちでいっぱいになっていました。

 久次米くんと、ちゃんとした関係性を築けている感覚が持てなくて。人と自分をずっと比べてしまって、気持ちが沈んで。様子もおかしかったと思います(笑)。

――会えない時間が長くて、不安になることも多かったのでは?

黒澤: そうですね。久次米くんと会えているときは、自分の気持ちにちゃんと向き合えるんですけど、会えない時間が続くと、自分の本音すら見えにくくなってくる。なのに、ほかの子たちとは毎日一緒にいるから、感情もすごく影響されるんです。

 しかも、みんなのことが本当に好きで。だんだん応援しはじめてる自分がいて、「いや、ダメダメ! 私は何しに来たんだっけ?」って、気持ちを立て直すのが大変でした(笑)。

――そういう葛藤の中、悩みを誰かに相談したりしていたのでしょうか。

黒澤: 普段は、めちゃくちゃ信頼してる人にしか悩みを話さないんですけど、今回の旅では、自然とみんなに話せていた気がします。それくらい、メンバー同士の距離が近かったんだと思います。

 私は序盤で2ショットデートがあって、その後しばらく会えない期間が長くて……恋心がどんどんぼやけていくような感覚がありました。でも、そのことをみんなに相談していて、「どうしたら、かえちゃん(黒澤さん)もまた気持ちが持てるかな?」って、みんなで一緒に考えてくれたのは、本当にありがたかったですね。

――一輝さんへの印象も、旅を通して変わりましたか?

黒澤: 最初は「余裕のある大人の男性」っていう印象でした。私がすごく緊張していたんですけど、久次米くんは落ち着いていて、「この人、すごく余裕があるな」って思ってたんです。

 でも、だんだんこっちも慣れてきて、視野が広がってくると、「あ、この人、実はめちゃくちゃ緊張してるんだ」って気づいて(笑)。そのギャップがすごく人間らしくて、逆に親しみを感じるようになりました。あれは大きな印象の変化でしたね。

――黒澤さんとのデートで印象的だったのは、海岸デートで最後に後ろから声をかけられるシーンです。

黒澤: あれ、砂浜をめっちゃ歩いたんですよ!(笑)「どこまで歩けばいいんだろう?」って思いながら、とりあえず進み続けてたら、最初の場所まで戻ってました。

 「そのうち誰かが止めてくれるだろう」と、思ってたんですけど、全然止まらなくて(笑)。しかも海岸だから音も聞き取りづらくて、一瞬「空耳かな?」って思うくらい微かな音がして……そのあと気配がして、振り返ったら、久次米くんがローズを持って歩いてきてたんです。あまりにびっくりして、時間差でじわじわ理解が追いついてきた感じでした(笑)。

――今回の旅を経て、恋愛観や人生観に変化はありましたか?

黒澤: 実は日本に帰ってきてから、「めっちゃ恋愛したい!」って思うようになったんです(笑)。この旅ではずっと、“人のいいところ”とか“自分に合わないところ”とか、そういうことばかりを1か月間考えていて。

 だからこそ、自分が何を大事にしているのかが見えてきたし、「私はこういう人が好きなんだな」「こういうところは合わないな」って、自分の基準がはっきりしました。今までは人を見る目にあまり自信がなかったんですけど、この経験を通して、ちょっとだけ自信が持てるようになった気がします。だから、ちゃんと次に進みたいなって。……彼氏欲しいですね(笑)。

■番組情報
「バチェラー・ジャパン」シーズン6
6月5日(木) 20時より独占配信中(全9話)
https://www.amazon.co.jp/%E3%83%90%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%91%E3%83%B3-%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%B3%EF%BC%96/dp/B0F8JK81MR
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