誹謗中傷にも“トレンド”がある? コスメヲタちゃんねるサラがみつけた「悪口・批判との向き合い方」

 サラは今回、10年間で書き込まれた悪口や批判コメントをマイルドに表現しなおし、紹介。インフルエンサーによる詐欺メイクやビフォーアフター動画が浸透してきた2016年には、「女は怖いね」「すっぴんの時どうするの」といった男性からのコメントが増えてきたそうだが、こういったコメントはいまではゼロ。「メイクでビフォーアフターが変わるとかは男性も理解してる方が多いですし、その落差をわざわざいじること自体ナンセンスみたいに捉えてる人が多いイメージ」と、男性もメイクをする人が増えてきていることもあり、世の中の変化がみえる例のひとつになっているという。

 今では身近な韓国コスメにおいては、2018年にレビュー動画を投稿した際には、「売国女」と売国奴をもじったであろう侮辱語が書き込まれたことに言及。さらに2019年から2020年には、人中(鼻と口との間にある縦の溝のこと)を短くみせるメイクが登場し、「人中長い=悪・美の基準から外れている」という考えがネット上で浸透し、「人中長い」「馬面」という直接的なコメントが書き込まれたという。2022年7月には刑法改正による「侮辱罪厳罰化」が施行され、こういった直接的なコメントはみられなくなったそうだが、その代わりに出てきたのは「訴えられないように巧妙に回避した指摘風コメント」。この指摘風コメントというのは、「この人、人中長いのになんで似合わないメイクをするんだろう。美容系だから自分にあったメイクをした方がいいんじゃないですか? いつ気づくのかな?」というもの。一見、“あなたを思っていっています”というようなコメントに、「誹謗中傷をする側も時代に合わせていくことがあるんだ」と驚いたと述べている。

 これまでの経験から、悪口や批判の言葉は「本当にその時の流行なのでまったく気にする必要はありませんでした」とあらためて主張したサラ。いま誹謗中傷に悩んでいる人に向けては、「自分自身と本当に信頼できる人の声を大事にしてください」「すぐ廃れるから大丈夫と、軽く流して自分のことをしっかり好きでいてください」とアドバイスを送り、動画を締め括っている。

 誹謗中傷は相手が誰であっても許されないことだが、内容がその時代の流行・トレンドを反映したものだというサラの考察は非常に興味深い。今回の動画は、誰もが気軽に発信できるこの時代にこそ必要な情報であると同時に、誹謗中傷に悩むすべての人びとに希望を与えるコンテンツとして、この先も見続けられていくだろう。

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