日本発売決定! ジンバルカメラ搭載のAIスマホ『Zenfone 12 Ultra』海外版をチェック

Zenfone 12 Ultra、海外版をチェック

  ASUSのスマートフォン『Zenfone 12 Ultra』がいよいよ日本でも発売となる。手ぶれ無く動画を撮れるカメラを搭載し、AI機能も強化した高性能なモデルだ。すでに海外では販売中であり、今回は台湾で販売されているモデルでチェックした。

動画撮影に最適のカメラを搭載

 ASUSのスマートフォンはゲーム用途に特化した『ROG Phone 9』シリーズがすでに日本でも販売中だ。『Zenfone 12 Ultra』は日常利用をターゲットにしたスマートフォンで、高性能なチップセット『Qualcomm Snapdragon 8 Elite』を搭載する高性能なモデル。各社から販売されているAndroidスマートフォンの中でもトップクラスのスペックを誇っており、しかも最近のトレンドのAI機能も強化されている。

台湾で販売中の『Zenfone 12 Ultra』。AI機能を売りにしている

 まずは本体を見てみよう。ディスプレイは6.78インチ、2400 x 1080ピクセルの解像度で、画面の書き換え速度は144Hzとゲーム用途にも向いたリフレッシュレートとなっている。画面の明るさを表す輝度も2500nitsと、最近のスマートフォンの中では明るく屋外でも表示が見やすい。カメラとして使う場合もあらゆる撮影シーンに対応できるだろう。フロントカメラは3200万画素で自撮りも美しく撮影できる。

明るいディスプレイはカメラ用途に向いている

 背面には5000万画素のメインカメラを含むトリプルカメラを搭載している。バッテリー容量は5500mAhとやや大型で65Wの急速充電に対応、バッテリー残量がゼロの場合でも39分で100%まで充電可能だ。また無線充電にも対応しているので、ワイヤレス充電台を使ったケーブルレスの充電にも対応している。

5500mAhのバッテリーを搭載

 本体サイズは163.8 x 77.0 x 8.9mm。重量は220gでこのクラスのサイズのスマートフォンの中では若干重量がある。これは後述する手ぶれ知らずの高性能カメラや、大容量バッテリーを搭載しているかだろう。本体側面は角を若干落とした形状で握りやすいと感じられる。

重量は220g

 カメラはメインの広角が5000万画素、望遠は3倍の3200万画素、超広角1300万画素を搭載する。このうち広角カメラには『「6軸ハイブリッドジンバルスタビライザー4.0」』が内蔵されてる。これはカメラのレンズとセンサーがスマートフォン本体に固定されておらず、本体が揺れた時にレンズ・センサーが動くことでブレの動きを吸収する。

 『Zenfone 12 Ultra』を手持ちし、走りながら動画を撮影してもブレ無く撮影できる。アクションカメラなどに搭載されている機能をスマートフォンで実現しているのだ。動画撮影が多い人は『Zenfone 12 Ultra』の購入を検討するのもいいだろう。

メインカメラにはジンバルを内蔵している

 望遠も高画質なカメラを搭載しているので、ちょっとした距離の撮影も苦にしない。特にポートレート撮影時にはこの望遠カメラを使えば背景を美しくぼかしてくれる。遠距離撮影だけではなく人物さ杖にも適しているのだ。色調をワンタッチで変更するなど、最近のハイエンドスマートフォンらしい機能も盛り込まれている。

カメラ性能は十分高い

パーソナルアシスタントやカメラ性能を高めるAI機能

 『Zenfone 12 Ultra』の特徴はハードウェアだけではない。AI機能が大きく強化されており、ソフトウエアも使い勝手が高まっているのだ。特にAIアシスタント機能は日常生活をより便利なものにしてくれる。Androidスマートフォンでは標準機能になりつつある、グーグルのかこって検索は写真やWEB画像から簡単な検索が可能だ。グーグルのGeminiによる高度な検索にももちろん対応している。

 また録音した音声のテキスト化や翻訳も可能で、ビジネスシーンをより便利なものにしてくれる。音声通話中の双方向リアルタイム通訳はWhatsAppなど通話可能なアプリの一部でも利用できる。他にもWEBページや文章の要約も可能で、長い文章を読む手間も提言してくれる。これらは日本語にも対応している。

様々なAIアシスタント機能を搭載

 カメラにもAI機能が多数搭載されている。動画撮影時に有用なのはAIトラッキングで、子供やなど動く被写体を自動的に追いかけ画面中央で撮影できる。動画撮影時のノイズを低減するAIノイズリダクション機能は屋外での撮影時にかなり使える機能だ。

 人物が映える動画を撮影できるAIポートレートビデオ 2.0、ぼやけた写真を自動的にシャープに補正してくれるAIアンブラーも日常的に使える機能だ。もちろん写真に写った不要物もワンタッチでAIが消去してくれる。

カメラのAI機能も充実している

 実際にAIトラッキングで動画を撮影してみた。AIトラッキングモードで動画を撮影すると、AIが画面内に写っている人物を自動的に認識する。その中で画面中央に常にトラッキングしたい被写体をタップすれば、あとは『Zenfone 12 Ultra』を手に持ったままでカメラ側が自動的に画面中央に納めてくれるのだ。画面を見なくともスマートフォンを適当に向けているだけできちんとした記録が残せるのだ。

AIトラッキング機能は人物の動画撮影時に使える機能だ

 さて台湾で販売されているモデルのシステムを確認すると、日本で使用する際に必要な認証である技適マークが確認された。日本発売が待てない人は、台湾で『Zenfone 12 Ultra』を購入しても日本でそのまま使えるのである。

 ただしおサイフ機能は搭載されていない。日本発売モデルはおサイフが搭載されると思われるので、日本で日常的に使いたい人は日本版の発売を待つべきだろう。

台湾モデルにも技適がある

 本体カラーはSage Green、Sakura White、Ebony Blackの3色。台湾での価格は29,990台湾ドル(約14万4000円)から。日本での価格や発売日は今後、ASUSからアナウンスされる予定だ。

淡い色合いの3色展開

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