グループYouTuberが長く活動するには? “最古参”2組のリーダーの共通点を紐解く

 人気YouTuberグループ「フィッシャーズ」のシルクロードと、「アバンティーズ」のそらちぃがコラボし、リーダー同士で長く活動を続ける秘訣を明かした。最古参YouTuberグループを背負うふたりは、グループで活動するためになにを大切にしてきたのか。ふたりのリーダー論から、人気グループをまとめるリーダーたちの共通点を紐解いてみたい。

 シルクロード率いる6人組グループ・フィッシャーズは、登録者数879万人を誇るトップ動画クリエイター(2025年5月7日時点)。これまでにメンバーの脱退を数回経験するも、今年2月には結成15周年を迎え、現在は登録者数1,000万人、再生数200億回を目指し、日々奮闘している。そらちぃがリーダーを務めるアバンティーズは2011年、中学生当時に活動を開始し、2019年の元旦にメンバー・エイジが不慮の事故で亡くなったあとは3名で活動を継続。その後はメンバーの海外留学や心の病気により、2022年9月に無期限活動休止を発表するも、個々での活動と並行しながら2024年7月に3か月限定で復活。動画投稿は止まっているものの、そのままグループでの活動は継続しており、いまでも登録者数129万人を擁している。

 ほぼ同期である2組は、実はグループで活動するYouTuberのなかでは最古参。今回シルクロードの個人チャンネルに4月29日に投稿された動画では、そんな2組のリーダーが紆余曲折あったこれまでの活動秘話を語りあい、長くグループを存続させる秘訣に言及している。

アバンティーズそらちいとグループYouTuberや秘話を語ったら人生深すぎた〜酔いどれYouTuberのほんね〜

 「メンバーのよさを引き出すためのコンテンツを作るとかさ、グループ作りをするっていうのが俺たちの仕事だった」と話すそらちぃは、シルクロード曰く、「だいぶフレンドリーシップ側」のリーダー。一方のシルクロードは、そらちぃの印象では「独裁国家ぐらいのマジで権力を持ったリーダー」であり、リーダーとしてはふたりは真逆のタイプ。そのなかで共通しているのが、“メンバーへの想い”だ。

 グループでの活動では「人で悩む」という点を挙げているが、シルクロードはグループが長続きする秘訣について「1番大事なのは、本当に人を大切にして長く続けること」と断言する。しかし、性格や得意不得意、やりたいこともメンバーによってさまざま。そらちぃは「仲間が隣にいるだけでいいんだよ」という極論を述べながら、アバンティーズについては「正解がひとつじゃないチーム」と表現。「正解を全員が押し付け合うのもやめてるし、それぞれを尊重したチーム」になった結果、それぞれが個人活動をしながら、グループでの活動を再開することになったと明かしており、グループを長く存続させるためには、個々を尊重することが絶対条件であることがふたりの言葉から読み取れる。

 しかしグループで活動をはじめたのであれば、まずはグループが大きくなることが先。そこで大切なのが、シルクロードの“独裁国家”なみの統率力だ。シルクロードはこの点について、「俺が矢面に立てばほかのやつが得点しやすい」というグループ活動上の戦略であったと告白。さらにほかのYouTuberから勝てなそうと思われるように、「全部色々やった」と振り返っている。これにはそらちぃも、リーダーは「勝負に出ないといけない時あるぞ、一世一代の」と賛同しており、メンバーが輝けるように先頭をきって道をつくることもリーダーに必要なこととしている。

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