ヒカキンやはじめしゃちょーはなぜ人気? 登録者1000万人超えの人気YouTuberが説く“長く愛されるチャンネル”の秘密
「ヴァンゆん」や「スパイダーメーン」といった人気チャンネルを世に送り出してきたヴァンビが、ヴァンゆん衰退の理由や長く愛されるチャンネルの特徴を明かした。今回はヴァンゆんのリブランディングの背景から、ヒカキンやはじめしゃちょー、フィッシャーズが長く人気を保てている理由を紐解いてみたい。
かつて美男美女コンビYouTuber・ヴァンゆんとしてティーン層から絶大な支持を得ていたヴァンビ。2023年9月にヴァンゆんの解散を発表すると、その後は正体を隠して「spider-maaaaaaan / スパイダーメーン」チャンネルを運営。開設から374日で登録者数を1,000万人に到達させ、日本人最速記録を樹立して大きな話題となった。
現在、SNS大学「HERO'ZZ university」を手掛け、実業家としての活躍も目覚ましいヴァンビは、3月9日に投稿した水溜りボンド・カンタとのコラボ動画を投稿。そのなかで、ヴァンゆんの人気の陰りの理由について言及している。
2018年7月のコンビ結成後、順調にチャンネル登録者数を増やし、最盛期には220万人を記録したヴァンゆん。イベントやドラマ、バラエティ番組への出演などYouTube以外の露出が増えていった一方、動画の再生数はだんだんと減少し、2022年には登録者数も伸び悩み、チャンネル運営はさまざまな困難に直面していた。ヴァンビはチャンネルが廃っていた理由について、ヴァンゆんは「ティーン層にウケていたチャンネル」であり、「YouTuber歴が長くなって、年齢層が上がってきて、20代後半のイチャイチャを10代の子は別に見たくない 」と分析。「だったら新しい10代のカップルチャンネルをティーン層は見る。共感が生まれるそっちの方が」と付け加え、カップルチャンネルの長期運営の難しさを口にしている。
そこでヴァンビが打ち出したのが、「子どもがみるチャンネル」へのリブランディングだ。「長く愛されるチャンネルってなんだろう」と考えた際、トップ層に共通している点が「子どもがみるチャンネル」であることに気づいたヴァンビ。「ライフタイムバリューで考えると、長い間みる」と述べ、小学生から高校生の間にチャンネルを見続け、「大学生になっても気になるからたまに見にくる」という視聴者の動向に目をつけたという。カップルチャンネルからは想像できない、コントチャンネルへの路線変更は衝撃が大きかったが、この大胆なリブランディングの結果、ヴァンゆんチャンネルは100万回再生を大きく上回る動画を次々に生み出すまでに。その復活劇は、いま思い返しても目を見張るものだった。